ファッション関連の検定を6つ紹介!業界で役立つ資格とは? | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

ファッション関連の検定を6つ紹介!業界で役立つ資格とは?

ファッション業界でのキャリアアップや専門知識の習得を目指す際、検定の受験や資格取得は有効な手段です。ファッション関連の検定には、業界で役立つさまざまなものがあり、それらを取得することで、専門知識を深められるだけでなく、就職やキャリアの幅を広げることができます。

今回は、ファッション業界で活躍するために知っておくべき、6つの検定をご紹介します。どのような検定で、それらがどのように役立つのかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

ファッション関連の主な検定

ファッション関連の主な検定

 

それでは早速、ファッション関連の主な検定を紹介していきます。

 

紹介するのは以下の検定です。

・洋裁技術検定

・パターンメーキング技術検定

・色彩検定

・ファッションビジネス能力検定

・ファッション販売能力検定

・商品装飾展示技能検定

 

洋裁技術検定

日本ファッション教育振興協会が実施している検定で、洋裁に関する知識と技術を測定するためのものです。受験資格は、協会が認定した学校の学生に限られており、試験は90分間の筆記試験で行われ、受験料は7,150円(税込)です。

洋裁に関するレベルを評価する目的で行われ、初級、中級、上級の3つのレベルに分かれて実施されます。服作りに関するシステムや技術は多様であり、国や地域によって異なるものも多いのですが、この試験では、基本的な知識や技術の原理を段階的に学ぶことができるように設計されています。

認定試験では、問題が求める意味を理解し、その解答が基本的に同じであれば、解答の導き方や方法には自由が許されているのが特徴的です。その柔軟性が、創造的な思考を求められるデザイナーやパタンナーの実践的なスキルの習得につながります。

洋裁技術検定の詳細はこちら

 

 

パターンメーキング技術検定

アパレルやリテール企業などでパターン技術者としての活躍を目指す方、またデザイナーとしての就職時に重要な技術の証明になる検定で、3級・2級・1級に分かれています。

 

3級

ファッション業界やアパレル企業に関する基礎知識やパターンメーキングの基本用語、寸法の知識などを評価するもので、誰でも受験することができます。試験は筆記理論と実技の2科目で構成され、筆記では100問のマークシート方式、実技ではフラットパターンメーキングまたはドレーピングが行われます。科目ごとの合格制度があり、科目合格から1年以内に受験すれば合格科目の再受験は免除されるシステムもあります。

 

2級

高度なパターンメーキング技術やグレーディング、アパレルCAD、縫製仕様書の作成、サンプルチェックまでの知識が問われます。実技試験では、ジャケットなどの複雑なパターンメーキングやドレーピングが課題となり、理論と実技の両方でプロのパターンメーカーに必要なスキルが評価されます。2級は、ファッション専門学校での3年間の教育を修了した程度の知識・技術を持つ方が対象です。

 

1級

プロのパターンメーカーとして指導的な能力を発揮できるレベルを目指す試験です。デザイン画からパターンを作成する能力、素材に適したパターン作成、シーチングの組み立て、工業用パターン作成といった高度な技術が求められ、ファッション造形やパターンメーキングにおいて豊富な知識と実務経験が必要です。

パターンメーキング技術検定の詳細はこちら

 

 

色彩検定

1990年に初めて開催され、累計170万人以上が受検している文部科学省後援の公的資格です。この検定は、色彩に関する理論的・体系的な知識を学ぶことができ、色を扱うさまざまな分野で役立つスキルを習得するための資格として広く認知されています。

色の基礎から配色技法、専門分野での応用まで幅広く学ぶことができ、感性や経験に頼らない理論的な色彩知識を身につけることができます。

色覚の多様性に関する知識を学べるUC級や、3級、2級、1級があり、受検者の現在の知識や目指すレベルに応じて選択が可能です。

 

UC級

色覚の多様性に配慮したユニバーサルデザインについて学び、特定の色の組み合わせが判別しにくい人々や高齢者に対する配慮を学びます。公共、福祉、設計者などを対象とした内容で、色が見える仕組みや色覚のタイプ別の見え方、色彩のユニバーサルデザインの進め方について理解することができます。

 

3級

色彩に初めて触れる方や基礎からしっかり学びたい方に適しており、色彩の理論や法則、色の心理的効果、配色技法などの基本的な知識を学ぶことができます。3級を学ぶことで、日常生活や趣味に色彩を活かす力が養われ、色彩に対する理解が大きく深まります。

 

2級

実務に応用できるレベルの色彩調和や技法について学びます。3級の内容をさらに深め、ファッションやインテリア、メディアデザインなどさまざまな分野で色彩を活用するための知識を習得します。色のユニバーサルデザインや光と色、色彩心理なども学ぶことで、色彩を仕事に活かすスキルを身につけることができます。

 

1級

色彩のスペシャリストを目指す方向けの級で、色彩設計に携わるための高度な知識と技能を学びます。1級では、色彩調和論や測色、ビジネスにおける色彩の活用法などを学び、2次試験では実際にカラーカードを使った配色を行います。1級に合格すると、色彩検定協会が主催する「講師養成講座」に進むことができ、色彩のプロフェッショナルとしての道が広がります。

色彩検定の詳細はこちら

 

 

ファッションビジネス能力検定

ファッション業界で必要とされるビジネススキルの習得度合いを判定するための検定です。ファッション商品の企画、生産、流通に関わる業務を効果的に遂行するために必要な知識とスキルを習得することを目的としています。

 

2級・3級

ファッションビジネスの基礎的および応用的な知識を評価するための試験です。試験は「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目で構成されており、ファッションビジネス知識では全体の60%、ファッション造形知識では65%の得点を目安に合格基準が設定されています。

3級では、1年程度の専門基礎教育を通じて得られる基本的な知識と技術が問われ、2級では2年程度の専門教育に基づくより専門的な知識が問われます。

 

1級

3級と2級で学んだ基礎および応用知識をベースに、さらに高度なビジネス戦略、マネジメント、問題解決能力、計画立案力などが問われる試験です。1級では、ファッションビジネス全般における戦略的な視点や実務的な能力を持つことが求められ、ファッション業界でのキャリアにおいて指導的な役割を果たすためのスキルを習得することができます。

試験範囲は広範囲にわたり、マーケティング戦略、マーチャンダイジング戦略、流通コミュニケーション戦略、マネジメント知識、ファッションビジネスにおける商品知識などが含まれます。

具体的には、ファッションメーカーやリテーラーのマーケティング戦略、ファッションマーチャンダイジング理論、店舗運営やプロモーション実務、会計や財務の基礎知識、人材管理や情報管理など、ファッションビジネスに関する実践的な知識が問われます。

ファッションビジネス能力検定の詳細はこちら

 

 

ファッション販売能力検定

ファッション販売業界で働くための専門知識や技術を評価する検定です。販売に携わるスタッフのスキル向上を目的としており、2級・3級では、ファッション商品や販売、接客技術、マーケティング、VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)などに関する基礎から専門的な知識が問われます。

試験は2科目で構成されており、合格基準は各科目とも70%の得点を目安としています。2科目に合格すれば「級合格」、1科目のみの合格であれば「科目合格」となります。

 

3級

ファッション販売に携わる際に必要な基本的な知識と技術を問うもので、専門教育を1年程度履修したレベルです。主にファッション商品知識や接客技術、販売知識を中心に、基本的なマーケティングやVMDについても学びます。ファッション販売に携わる方にとって、必要な基礎を固めるための試験となっています。

 

2級

専門教育を2年程度受け、販売実務である程度の経験を積んだ方を対象としています。ファッション商品や販売に関する専門的な知識と接客技術をさらに深め、実務において臨機応変に対応できるスキルが求められます。特に、マーケティングや事務処理の知識が重視され、販売現場での即戦力となる人材育成を目指しています。2級以上の取得者は、JASPA(ジャパンセールスプロフェッショナル資格)の一次試験が免除されるというメリットもあります。

 

1級

ショップの管理・運営を行うための高度な知識とスキルを問う試験で、教育機関での専門教育と実務経験を積んだレベルの方が対象です。1級では、ショップ・マネジメント知識や販売技術に加え、経営・計数知識や人事管理、リーダーシップなど、店長やマネジャーとしての役割を果たすために必要なスキルが評価されます。この試験は、若い管理者や責任者を育成することを目的としており、ファッション販売の現場で実際に役立つ知識と能力を身につけることができます。

販売能力検定は、ファッション販売におけるキャリアアップを目指す方や、管理職を目指す方にとって有益な資格であり、実務での活躍に直結するスキルを養うことができます。

ファッション販売能力検定の詳細はこちら

 

 

商品装飾展示技能検定

ファッションや小売業界でのビジュアルマーチャンダイジング(VMD)に関する専門知識と技能を評価する国家検定です。この検定は、職業能力開発促進法に基づき、受検者の技能や知識を一定の基準で検定し、公証することを目的としています。

試験は1級、2級、3級に区分され、実技試験と学科試験の両方に合格すると、1級は厚生労働省大臣名、2級・3級は各都道府県知事名の合格証書と技能士章が交付され、「技能士」と称することができます。

商品装飾展示とは、商業施設において、商品を視覚的に魅力的にプレゼンテーションするための技術です。これは、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の考え方に基づき、顧客に対して効果的に商品を訴求するための重要なスキルです。商品装飾展示技能士は、この分野のプロフェッショナルとして、店舗や企業での売り場作りや商品プレゼンテーションにおいて、柔軟かつ効果的なアプローチを担います。

 

3級

商品特性に基づいた基礎的なプレゼンテーション手法(フォーミング、ピニング、テグスワーク、ハンギングなど)を評価し、商品プレゼンテーションのデザインは含まれない初級レベル。

 

2級

中級レベルの技能を対象としており、商品プレゼンテーションのデザインが含まれますが、イメージスケッチの作成は含まれていません。

 

1級

実技試験では、ビジュアルプレゼンテーションのデザインや、イメージスケッチ(一点透視図)の作成が含まれ、高度な技能を持つ者を対象としています。

商品装飾展示技能検定の詳細はこちら

 

 

ファッション業界を目指すなら

 

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また、デザイナーやパタンナー、衣装製作者を目指す学生には「アパレル造形科」と「アパレル技能科」が用意されており、技術系の職種に必要な高度な技術と実践的な知識を身につけることができます。

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ファッション関連の検定に興味がある方へ

 

この記事では、ファッション業界で役立つ6つの検定を紹介しました。それぞれの資格は、デザインやビジネス、販売、色彩など、専門的なスキルを磨くのに有益です。それらの検定を取得することで、業界内でのキャリアアップや実務で即戦力として活躍するための能力を高めることができます。

なお、ファッション業界で成功を目指すのであれば、ぜひ東京服飾専門学校への進学もご検討ください。