来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 43

来校ゲスト

スタイリスト『内田あゆみ』さん<OB・OGインタビュー>

U01


——内田さんのお仕事について詳しく教えてください。

内田:(株)クリエイティブ・ギルドに所属するスタイリストとして、人気男性アイドルやタレントの衣装を担当しています。媒体は雑誌からテレビ番組、ライブまでいろいろですね。最近は、人気アイドルグループの新曲とコンサートのプロモーションに携わらせていただきました。新曲のPVから、雑誌、歌番組までひとつのプロジェクトとして衣装を用意するんですが、とても忙しかった分、達成感はいつも以上に大きかったですね。

 

——(株)クリエイティブ・ギルドさんに就職された経緯は?

U02内田:在学中、こちらの会社で研修をさせていただくことになったのがきっかけです。研修に何度も参加して、2年生の後期には週3日くらいのペースで通っていました(笑)。その時の頑張りを認めてくださったようで、四方社長がお声をかけて下さったんです。

 

——スタイリストをしていて、特にうれしかったことは?

内田:スタイリストになって初めて、アイドルのCDジャケットのお仕事をいただいた時、衣装のほかにセットの小物も用意することになったんです。本来なら、美術やグラフィックを担当する方のお仕事なんですけど、なぜか依頼が来て。私は小物などを集めるのが好きなので、受けさせて頂いたんです(笑)。そこで用意したクッションやラグが、クライアントさんにすごく好評で、「内田さんと仕事ができてよかったです」と言ってもらえたことが、今でも忘れられないくらい印象に残っています。日常的な出来事では、私が用意した衣装を見たタレントさんが、「この洋服、可愛いね。どこのブランドなの?」と喜んで着てくれたり、リメイクした衣装の縫製に興味をもってくれたりした時に、「この仕事をしていて良かった!」って、これからも頑張ろうって励みになりますね。

 

——内田さんがお仕事をする上でのポリシーはありますか?

内田:撮影現場に着ていく洋服は、同じコーディネートしないこと、同じ洋服でも靴やアクセサリーを変えることですね。とくに初めて行く現場では、帽子をかぶったりして印象的な格好をするよう心がけています。すぐに名前を覚えてもらうことは難しいので、「あの帽子の子」とか外見で覚えてもらえるように。あと、現場では明るい表情でいるようにしています。元気のない人が持って来た洋服なんて着たくないじゃないですか(笑)。だから、疲れている時ほど明るい色の洋服を着て華やかな雰囲気作りをするように心がけています。

 

——今、振り返ってみて、内田さんにとって東京服飾専門学校とはどんな存在でしたか?

U03内田:スタイリストとしての技術や知識を学ぶだけではなく、いろんな刺激を受けられた場所ですね。特にファッションの専門学校なので、ひときわ目立つ個性やセンスを持つ人たちがたくさん集まっているんです。それは同級生や先輩、後輩だけじゃなく、先生方も。いろんな感性に触れることで、自分の考えや感性が磨かれていった2年間だったと思います。

 

——これからスタイリストを目指す人へメッセージをお願いします。

内田:「絶対にスタイリストになる!」という信念を持ち続けることが大切だと思います。スタイリスト志望の子と話をしていて、「自分はセンスがないから向いていない」と言われることがあります。でも、センスって人それぞれの主観だと思うんです。例えば、自分では「50点の出来」と思っていても、見る人によっては「100点」かもしれない。自分だけで決められないものだと思います。センスに自信がないと思うなら、雑誌などで人気ブランドや流行をリサーチして、その知識を応用してコーディネートすることもできる。それに、スタイリストはセンスだけではなく、コミュニケーション能力など、いろんなことがバランスよくできることが重要なんですよ。だから、「自分に不足している」と感じることをプラスしていく努力をするといいと思います。



U04内田 あゆみ さん

2004年3月にスタイリスト科卒業
株式会社クリエイティブ・ギルド入社
2010年7月に独立。クリエイティブ・ギルド所属のスタイリストに。
現在は「笑っていいとも!」に出演中のタレントさんの衣装コーディネートや、アイドルグループのコンサートのコーディネートなど、数多くのミュージシャンやタレントのスタイリングを担当されています。

スタイリスト大橋さん<OB・OGインタビュー>

01


——大橋さんは、TVから雑誌まで、幅広く活躍されてますが、スタイリングの内容は変わりますか?

大橋:はい。かなり違いますね。雑誌の場合は、まず編集者の方と、撮影内容と衣装の方向性の打合せをします。その後、実際に洋服を借りに行って、コーディネートして撮影。最後に衣装の返却となります。一方、テレビの場合は、事前の打合せがないので、担当するタレントさんに似合う洋服を借りて、収録に立ち会う。最後に返却というのは一緒ですね。

 

 

——このお仕事をしていて、楽しいところ、大変なところというと……。

大橋:自分が考えたコーディネートが、タレントさんに喜んでもらえた時とか、雑誌のページなどに作品として形に残ることがうれしいですね。大変なところは、タレントさんや現場スタッフとのコミュニケーション。現場の雰囲気作りというのは、タレントさんやカメラマンだけじゃなくて、ヘアメイクさんや私たちスタイリスト、みんなで作り上げて行くものなんですよ。

 

 

——仕事をする上で、常に心がけていることは?


02大橋:
どんな仕事でも必ず“私のオリジナル”の要素を盛り込むようにしています。例えば、誰に依頼しても同じような結果になるような仕事だったとしても、最終的に「私に頼んで良かった」って思われないと、次の仕事につながらないので。“私のオリジナル”の要素というのは、衣装のリメイクや小物作りなどで、私らしいセンスや人が真似できないような作り方をすることです。

 

 

——“私のオリジナル”を盛り込んで、実際にどのような反響がありましたか?

大橋:モデルの女の子から「また、絶対にスタイリングしてほしいです!」と言われて、次から指名で依頼が来るようになりました。ほかにも製作スタッフから「この撮影の企画を考えた時、スタイリストは大橋さんしか考えられなかった」とか、「大橋さんにお願いすれば、何かおもしろい衣装の提案が出てくるに違いないって思った」と言われた時は、これまでの努力が評価されたんだなって、本当にうれしかったですね。

 

 

——tfac在学中、特に印象に残っている経験は?

03大橋:在学中の研修には積極的に参加していましたね。とにかく現場の経験を積んでいきたいと思っていましたから。それでますますスタイリストという仕事に魅力を感じるようになったんです。当時、学校にさまざまなスタイリストさんからの研修依頼が来ていましたが、私は自分で探した、「(株)ミニーコーポレーション(タレントやアナウンサーなどのTV・CMのスタイリングを担当する事務所)という会社に研修に行きたい」と、先生にお願いをしました。先生も会社の方と会って話をしてくれて……。そこから、長期研修に入ることになり、やがて内定へとつながったんです。そちらで4年間お世話になってから独立したので、研修に行っていなかったら今の自分はなかったと思います。

 

 

——これからファッション業界を目指す人へメッセージをお願いします。

大橋:スタイリストを目指すなら、自分のセンスを磨くことも大切ですが、自分の好きなジャンル以外のファッションについても知識がないとダメだと思います。好きなタレントに好きな洋服を着せる仕事だけじゃなく、苦手なジャンルの衣装でスタイリングを頼まれることも……。どんな依頼が来ても対応できるように、ラフォーレ原宿や渋谷109にどんなブランドがあって、どういう特徴の洋服を扱っているか、なかなか興味の持てないジャンルでも知識だけは身につけるといいと思います。頑張ってください!

 

 

 

04フリースタイリスト 
大橋みずな
さん

2002年度、スタイリスト科卒業。
在校時から、テレビのニュース番組やバラエティ番組のスタイリングを行う事務所に研修として入り、卒業後入社。アナウンサーやタレントのスタイリングを担当する。
2007年、フリーランスとして独立。現在は日本や台湾の著名タレントのスタイリングを手掛けている。

 

Special Guest! 『冨永愛さん』講演会

T1

7月4日、モデル事務所の株式会社ボンイマージュ代表取締役・馬淵哲矢さんを迎えて、特別講演会が行なわれました。さらに、ファッションモデルの冨永愛さんもサプライズ・ゲストとして登場! 歓喜と絶叫に包まれた講演会の様子をレポートします。

 

「本日の講演会ゲストは、モデル事務所の株式会社ボンイマージュの馬淵哲夫さんです」。tfac生による司会進行で登場した馬淵さん。すると「もうひとり…連れてきちゃったんだよね」とニッコリ。続いて登場したのは、なんと! モデルの冨永愛さん!サプライズ・ゲストに、鳴りやまない拍手と大歓声のなか、生徒からの質問に答えていただくスタイルで講演会はスタート。

 

——プロポーション維持のために気を使っていることは?

 

T5冨永愛さん:「朝昼はしっかり食べて、間食はナシ。あとお風呂上りに、裸のままで鏡の前に立っているかな。体の変化がわかるし、エクササイズのポイントもわかるので」

 

——デビューからトップモデルへと、のし上がったのはどんな努力があったんですか?冨永「基本的に負けず嫌いだったからかな。絶対に(海外のファッション業界の人たちを)見返すまで、辞めないって思ってましたね」

 

15年来、彼女を支え続けてきた馬淵さんは「(成功の理由は)すごい闘争心と物怖じしない性格じゃない?」と分析。

さらにお話は日本のハイファッションへ…。

 

T4冨永さん:「日本のファッションは、私たちがちゃんと育てていかなくちゃいけないと思うの。そうしないとハイファッションはこの先、なくなっちゃうかもしれない。たとえばイタリア版VOGUEとか、ちょっとわからない感じの怖さを秘めているような雑誌って、絶対に必要。『こういう写真撮りたいな』とか、そういう選択肢は絶対にあった方がいいと思うのね。私も予想できるものって、絶対に作りたくないから」

熱いファッション業界の話のあとは、冨永さんのプライベートや馬淵さんら事務所のみんなで遊びにいった話などなど、素の表情が垣間見れるトークが満載!

さらに、最後に馬淵さんからの提案で、急遽、会場の学生からの質問コーナーを開催。

T3

——ショーで冨永さんを拝見したことがあるんですが、登場からすごいオーラを感じて…そのオーラってどうすれば出るんですか?

冨永さん:「オーラってみんなが持っているものだと思うの。パワーだったり、生き様だったり…。その人そのものだと思うんだよね。そのオーラの出し方は人それぞれだと思うけど。ランウェイを歩いてる時の私は、自分の持っているものを最大限に放出している感じ。『冨永愛という生き方』(宙出版)にも書いたけど、ドラゴンボールの“スーパーサイヤ人”状態かな(笑)。」

 

最後に「オーラを発してウォーキングをしてみたら」という馬淵さんのひと言で、冨永さんがファッションショーさながらのウォーキングを特別に披露するサービスも。

「また会おうね!」と会場を後にする冨永さんと馬淵さんにtfac生からさらに大きな歓声が上がり、講演会が終了しました。

T2

 

※さらに詳しい当日の様子は、現在配布中の校内報「coeur Vol.9」に掲載。コチラもぜひチェックしてみてください。

郡司萌黄さん『mOe』デザイナー


Gunji
2010年 東京服飾専門学校スタイリスト科卒業

現在、モデルとして活躍しながら自身が製作監修するアクセサリーブランド『.m』を展開。
また自身で撮りためた写真等で個展をなどを開き幅広くアーティスト活動を行っています。

 

2009.03…『個展』デザインフェスタギャラリー
2009.90…『mg展』個展~それぞれのフォトグラフ~ GALLREY PISTA
2009.12…『Re:sB』期間超限定ショップオープン
2010.05…『空展』キューブ・スペース・クラブ出展
2010.08…『G展(原点)』栃木県馬頭広重美術館内ギャラリー凱旋展示。

城田望さん KIND inc スタイリスト

6a0128763f57cc970c0133f2e16b6a970b-800wi.jpg 

2003年卒業生 
現在、KIND inc でスタイリストとして活躍中


【『城田さん』の専門学校生活&就職活動は?】  

 『 少人数だから充実した環境で学べます。多角的な授業内容もtfacならでは!』

 少人数制の行き届いた環境に惹かれてtfacを選びました。授業や研修の手厚い内容はもちろん、運動会など学校行事もたくさんあって、同じ夢を目指す仲間もたくさんできて…学校生活は本当に楽しかったです。今は希望どおり、スタイリストになることができましたが、現場での研修で得たものに加えて、授業でプロのカメラマンの先生による実践的な「カメラワーク」を学べたことは、今の仕事で大きく役に立っています。スタイリストとしてだけでなく、カメラマンの視点でも現場を見ることができるのは、この学校で学んだからこそ得られたものだと思います。夢に向かってがんばりましょう!

山倉桃子さん (株)オンワード樫山

6a0128763f57cc970c0133f2e1984b970b-800wi.jpg 

2009年卒業生 
2009年 株式会社オンワード樫山 入社 

Btn_02_off



【『山倉さん』の専門学校生活&就職活動は?】 

『tfacはまるで大家族のようにアットホーム! ファッションショー準備で仲間との絆を実感』

facは学校全体がまるで大家族みたいで、とってもアットホーム! その雰囲気を一番実感できるのが、卒業制作ファッションショーの準備ですね。夜まで残って作業することも多かったけれど、みんなが一緒だったから、つらいと思ったことは一度もなかったです。みなさんにもぜひtfacでその楽しさを実感してほしいと思います。

土田麻美さん スタイリスト大久保節子さんアシスタント

6a0128763f57cc970c0134860a8d16970c-800wi.jpg 

 2010年卒業生
現在、スタイリスト大久保節子さんのアシスタントとしてがんばっています!


【『土田さん』の専門学校生活&就職活動は?】

『現場研修が自信に繋がりました!』 

研修は同じスタイリストさんの所にリピートしていました。そこで様々なことを教えていただき、そのうち現場も任せられるように。それが自信に繋がりましたね。現場研修に行き、スタイリストになる夢が確かな目標となりました。色々な方がいますし、TV、雑誌、広告とジャンルも幅広いので、研修を利用して自分にあうところを探してくださいね!