来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 42

来校ゲスト

ディーゼル・ジャパン株式会社 人事統括部 採用・研修部/長尾 様

5月22日、ディーゼル・ジャパン株式会社の採用・研修担当の方がご来校され、tfac生に向けた校内会社説明会が行われました! 憧れのブランド「DIESEL」の興味深いお話の数々に、学生たちも真剣に耳を傾けていました。

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会社説明会終了後、感想や学生に望むことなどをお聞きしました。

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Q.会社説明会にご参加いただき、ありがとうございました。学生の反応など、雰囲気はいかがでしたか?

 

「とてもいい雰囲気でしたね。ちゃんとこちらの問いかけに頷いてくれたりして、真剣に聞いてくださっているのがひしひしと伝わってきました。礼儀正しくて、素直で元気のある学生さんたちという印象です」

 

Q.どんな人材を望まれていますか?

 

「会社全体として“個性”というものをとても大切にしているので、仕事も遊びも本気で楽しめるような個性豊かな人材を採用したいというのはあります。“個性”というと“特別な何かがないといけない”みたいに聞こえてしまいますが、本当になんでもいいんですよ。面接などで自分を積極的にアピールしていっていただきたいですね」

 

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Q. 就職活動に勤しむ学生にメッセージをお願いします。

 

「普段行かないようなブランドの説明会にもぜひ参加していただきたいと思いますね。いろんなブランドを知ることによって、やっぱり自分とは合わないとか、逆にすごく合うかもしれないとか、いろいろな発見があって、自分自身の答えもおのずと見えてくると思います。視野も広がりますし、おすすめしたいです」

 

☆おまけコーナー☆

 

採用担当など、人事に関わっている方のイメージって“怖そう”“真面目そう”

など、ちょっととっつきにくい感じがありますよね。でも、実際にお話すると、面白くてアクティブで楽しい方ばかりなんです。

というわけで、こちらのコーナーでは、お仕事からはちょっと離れ、プライベートなことをお聞きしています。オン・オフの切り替え方の参考にもなりますよね。

 

Q.お休みの日は何をされているんですか?

 

「家のまわりをジョギングして、そのまま図書館に行ってずっと本を読んでいたり、夜は友達と飲みに行ったりしていますね。あと、新卒採用担当をやるようになってから、いろんなブランドの店舗をまわるようになりました。百貨店などだったら上のフロアから順にまわったりして、それぞれの店舗の雰囲気を見たりしています」

 

Q.ランチはどちらでとられていますか?

 

「お弁当を作ってます。今、会社のオンライン英会話レッスンを受けているのですが、朝、それを受けて、お弁当を作ってから出社しています。なので、朝は大忙しですね!」

 

朝からとてもアクティブに過ごされている長尾さん。気さくにたくさんお話いただき、本当にありがとうございました!

 

 

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ディーゼル・ジャパン株式会社

人事統括部 採用・研修部

長尾 様

株式会社ジャパンイマジネーション 八文字様

株式会社ジャパンイマジネーション 新卒採用担当/八文字様

 

4月24日、株式会社ジャパンイマジネーションの新卒採用担当の方がご来校され、tfac生に向けた校内会社説明会が行われました! CECIL McBEE、Ank Rougeといった人気ブランドの採用担当の方の来校ということで、学生もちょっと緊張した面持ちで熱心にお話に耳を傾けていました。

 

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会社説明後、率直な感想と学生に望むことなどをお聞きました。

 

Q:会社説明会にご参加いただき、ありがとうございました。学生の反応を含め、雰囲気はいかがだったでしょう?

 

「できるだけ目を見て話そうと、多くの生徒さんのお顔を見ながらお話しさせていただいたのですが、皆さんすごく熱心に聞いてくれていましたね。頷いてくれるポイントも、「ああ、こういうところに興味があるの」というのがわかって、こちらもすごく勉強になりました。あと、おしゃれな生徒さんがとても多いですね」

 

Q:学生に望むことを教えてください。

 

「学生らしさを大切にしてほしいですね。面接のときもそうなのですが、変に「御社」など難しい言葉を使うより、そのままの魅力を大事にして、自然なマナーを身に付けていっていただきたいなと思います」

 

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Q:就職活動中の学生にアドバイスをお願いします。

 

「“洋服が好き”というのはもちろん大前提としてありますが、それ以外には“人が好き”ということが大事だと思います。服を通して人を喜ばせたい、幸せな時間を共有したいという思いがあって、それを発信できる方はすごく素敵だと思いますね。人の意見を聞いて、自分の意見もちゃんと話す。自分の引き出しを増やしながら、積極的に人と関わるようにするといいと思いますよ」

 

☆おまけコーナー

 

採用担当の方、人事の方となると、ちょっと緊張してしまいがちですが、とても気さくな方が多いんですよ。そんな人事の方の素顔が見られるようなお話も少しだけお聞きしました。

 

新卒入社で入社し、CECIL McBEEのファッションアドバイザーから店長を経て、現在

は新卒採用を担当されているという八文字さんは、写真からもおわかりのとおり、とってもおしゃれで笑顔がステキな方。いったいプライベートはどんなふうに過ごされているのでしょう。

 

Q:趣味を教えてください。

 

「最近、仕事後にホットヨガに通うようになりました。やっぱり健康でいることがいちばん大切ですし、外見だけでなく内面も磨きたいなと思って。身も心もリフレッシュできておすすめです」

 

Q:好きな食べ物はなんですか?

 

「韓国料理など、アジア系の料理が好きで、特に辛いものが大好きなんです。休日には辛いものの食べ歩きに行ったりしますよ。家にいるよりアクティブに動き回っているほうが好きですね」

 

採用担当としてのアドバイスから、プライベートなことまで…お忙しい中、たくさんのお話を聞かせてくださいました。

 

八文字様、本当にありがとうございました!

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株式会社ジャパンイマジネーション
新卒採用担当
八文字様

株式会社ニコル 河村マネージャー様/河合様

4月17日、株式会社ニコルの採用担当の方がご来校され、tfac生に向けた校内会社説明会が行われました! 商品企画、販売などで多くの卒業生が活躍している企業の方のお話とあって、学生もみな興味津々に真剣な眼差しで聞き入っていました。

 

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会社説明会終了後、感想や学生に望むことなどをお聞きしました。

 

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Q.会社説明会にご参加いただき、ありがとうございました。学生の反応など、感想をいただけますか?

河村さんーー「興味深く聞いている子が多くて、良かったですね」

河合さんーー「質問コーナーが少なかったのかな? 本当はもっとみんな、聞きたいことあったんじゃないかなって思いますけどね」

 

Q.学生に望むことなどありましたら、是非お聞かせください!

河合さんーー「こちらの学校は、明るい学生が多いなと思いますね」

河村さんーー「そうですね。明るいイメージはありますね。でもそれって一番大事だったりするんですよ」

河合さんーー「その明るさプラス、意欲的で学ぼうという気持ちも持っている学生が多い印象ですね」

河村さんーー「明るいと、より職場も明るくなりますからね。いいと思います」

 

(写真③)

 

Q.最後に、就職活動に勤しむ学生にメッセージをお願いします。

河村さんーー「企業が望む人材として明るさももちろんありますが、やはり気遣いができる学生が何より必要だと思います」

河合さんーー「気遣いできる…何でも気がつくっていうことが大切ですね」

 

 

 

 

☆おまけコーナー☆

 

<企業の方のパーソナル情報聞いちゃいました☆>

採用担当など、人事に関わっている方のイメージって“怖そう”“真面目そう”

など、ちょっととっつきにくい感じがありますよね。でも、実際にお話すると、面白くてアクティブで楽しい方ばかりです。

といわけで、こちらのコーナーでは、会社のお話から離れてちょっとプライベートなことをお聞きしています。意外なお話をたくさん教えていただきましたよ♪

 

Q会社の近くでよく行くランチのお店は? オススメを教えてください。

河村さんーー「会社が渋谷なので、色々ありますよ」

河合さん「私は、行くとしたら結構ガッツリ系なんで“肉”食べます! 新南口の駅前にあるビルの1Fに、“ガブリシェア”というお店があります。そこのランチは、「肉食べたいっていうときは、もう最高です」(笑)」

河村さんーー「僕は…魚ですね(笑)。あとはカレーやパスタも美味しいお店があって」

 

Q休日は何をしていますか?

河村さんーー「ゴルフです」

河合さんーー「ニコルの中にも、ゴルフ会みたいのがあるんですよね?」

河村さんーー「そう。なので、売り場の子は休みが合わないかもしれませんが、内勤者で働きたいという子だったら、いつでも入会OKです(笑)」

河合さん「私は、息子がいるのでサッカーチームのお手伝いとかですね」

 

 

採用担当としてのアドバイスから、プライベートなことまで…お忙しいなか、たくさんのお話を聞かせてくださいました。

河村マネージャー様、河合様、本当にありがとうございました!


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株式会社 ニコル
人材教育・採用 兼 販売代行開発
マネージャー


河村 様

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株式会社 ニコル
管理部
ライセンス担当

河井 様

株式会社 GO SOUTH代表取締役 デザイナー/ファッションぺインター 市川・デリケール・大輔さん

今回の直撃インタビューは、デザインユニット・GO SOUTHの設立者で、エッジの効いたロックファッションのデザイナーをしている市川さん。お仕事の魅力や苦労話などを聞いちゃいました!
今回の質問者:2D高橋真子さん 1KB:戸井田美咲さん(2D=デザイナー科、1KB=基礎課程Bクラス)

 

戸井田:今までお仕事をされてきて、一番楽しかったことは何ですか?

 

Rmail_download_attach-2市川:ファッションショーですね。ファッションショーってファッション業界の中で唯一、皆さんに見せられるわかりやすいエンターテイメントだと思うんです。僕達が作り込んでいったモノを見ていただいて、楽しんでもらう。その様子を見てこちら側も楽しむということができるので!

 

戸井田:逆に一番辛いときは?

 

市川:それもファッションショーでしょうね(笑)。本当に大変で…。ショーが終ったその日に、撤収して車に積み込んで家に向かうんですけど、途中で運転できないほど眠くなってきて、パンパンの荷物にまぎれて6時間くらい寝ちゃうっていう状態で。楽しいぶん、辛いことも多いです。ものすごい緊張もしますし。僕のショーは基本的に1回きりで、その1回のために何ヵ月も時間をかけていろんな人に協力を得ることになるんですよね。そこに対する緊張感や使命感、終わった後の疲労感はすごいです。

 


Rmail_download_attach高橋
:AAA(トリプルエー)やゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんなど、いろいろなアーティストの方に衣装を提供していますが、舞台を実際に見たときの気持ちは?

 

市川:純粋にうれしいです。特に独立してからはうれしいですね。なぜかというと、独立しようかなと思った理由のひとつに、「僕の服が必要とされるのであれば、すべての方にお渡しして行きたい」というのがあったので。町を歩いていてすれ違いざまに「あれうちの服だ!」って気付くのは、デザイナー冥利に尽きるなって。

 

戸井田:デザインは描こうと思って意識的に書き始めるんですか? それとも日常的にふと思いついたりするんですか?

 

市川:なんでしょうね…四六時中、悶々としてるですよね。なんかこう…断片みたいなのがずっとふわふわっと浮かんできて…。それがある日、ぱちぱちって繋がる日もあるし、あー作らなきゃダメだって、バチって意図的に考える日もあるし。そのときにふわふわがいっぱいある中でいらないものもあれば、いるのもあるっていう感じでカタチにするときもあります。

 

Rmail_download_attach-1戸井田:学生時代に「(アートや映画など)こういうのを観といた方がいいよ」とか、体験しとくべきことがあれば教えてください。

 

市川:どっちかなんですよね。一切何も観ないか、たくさん観るか。僕が会社に入った時、当時の社長に言われたことは「お前なんかが観てもダメなんだ」って言われて。「服もモノも観るな。お前の中にあるよくわからないものを全部出せ。泣きじゃくってでも良いから出せ。まずそこからだ」って。そう言われてハッとなって、何も観ないことを決めました。今は昔よりは観るようになりましたけど。いろいろ観るより、まず学校を卒業する前に100着の服を作れば良いと思いますよ。

 

高橋:100着ですか!? それはかなり大変ですよね…。

 

市川:たしかに100着作るのは大変ですよ。でもみんなを待ってるファッション業界では、そんなのあたり前。半年に1回のコレクションブランドをやるときって、3日に1着くらいのペースで120着くらい作りますから。だから、それをやらないといけないんだよっていう…ね。まぁ、100着作る前にアイディアなんて12着目くらいで枯れるに決まってます。でも100着作らないといけないなって時に、なにをどう出すかってことが重要で。そのときに考えてた12着より、出し切った後の88着のほうが個性がにじみ出るっていうのが僕の持論なんですよ。それくらいやるんだったら、他のモノは観なくてもいいんじゃない?って思いますから。作りもしない、観もしない。それはダメです。だから学生中に何をしたらいいかって言ったら、僕はどんだけ作るかだと思います。

 

高橋、戸井田:今日は参考になるお話、ありがとうございました。

 

内田:学生のうちに吸収できるものは吸収していけば、その先に選択肢がいっぱいあるでしょう。今はどんな事でも中途半端にやるのが一番もったいないと思いますよ。頑張ってくださいね。

 

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衣装製作・大塚千夏さん

大好評の直撃インタビュー第4弾。

当校の卒業生で、芸能人の舞台やアイドルグループの衣装製作を担当する大塚さんに仕事のやりがいなどを聞いちゃいました!

 今回の質問者:2T 根岸華子さん 2SC 宮崎卓弥くん(T=テクニカル科、SC=スタイリスト科Cクラス)

 

宮崎:衣装製作に携わっているのはどんな人たちですか? 大塚さんはその中でどんな作業を担当しているんですか?

 

Rmail_download_attach大塚:衣装のイメージを考えるデザイナーさん、衣装の型紙のようなものを作るパタンナーさん、実際に衣装の本体を作る縫製さん…パタンナーさんと縫製さんはだいたい同じ方ですね。あと、衣装の装飾をする人。私が担当しているのは、衣装の装飾です。

 

宮崎:大塚さんの1日の仕事の流れはどんな感じなんですか?

 

大塚:朝、事務所の掃除をしたら、すぐに縫うって感じです。舞台やコンサートごとに衣装の直しだったり、装飾だったり、“やることリスト”が作業場に貼ってあるんです。そこから自分のやれることを上司から指示をもらって進めています。

 

根岸:みんなで作業を分担しているんですね。

 

大塚:はい。衣装の装飾をする場合、簡単な作業と難しい作業を分けて進めています。私はまだ簡単な作業をメインにやらせてもらっていて、先輩たちはもっと複雑な作業をされています。だから、経験を積むことで私も先輩たちと同じ作業を任せてもらえるようになるといった感じですね。

 


Rmail_download_attach-2根岸:
お仕事が大変そうですが、自分の時間はあるんですか?

 

大塚:ほとんどないですね(笑)。仕事の日は、家に帰るのが終電近く。午前1時半頃に家に着いて、母親と話をしたり、携帯電話を見たりして、寝るのは午前2時半ころです。お休みは、突然「明日は休んでもいいよ」って言われることが多いんです。「ゆっくり休んでね」と言われるんですけど、結局、友だちに連絡して1日中遊んでます。私は、ずっと寝ているより、遊んだ方がリフレッシュできるタイプみたいです。

 

根岸:大塚さんは当校の卒業生ですが、在学中に行った研修で、「大失敗しちゃった!」という経験はありますか?

 

大塚:確か2回目に参加した研修だったと思います。シャツをリメイクするからボタンを取ってと指示さたんです。リッパーでボタンを取ったら、シャツに穴を空けてしまって…。その時は本当に焦って泣きそうになりました。どうしようもないから、事情を説明して謝ったら、「しょうがないよ。まだ来たばかりだから」って言ってもらえて。ほっとしつつも、申し訳ないって気持ちでいっぱいでした。次の研修から、「もう失敗しないようにしよう!」って気が引き締まりましたね。

 

Rmail_download_attach-1宮崎:人気アイドルグループのコンサート衣装などを多く担当されていますが、学生の頃からタレントさんが好きだったんですか?

 

大塚:そうですね。衣装製作の仕事に就きたいと思ったのも、コンサートを見に行った時に既製品じゃない衣装のすばらしさに感動したからなんです。アイドルグループも好きでしたから、今の仕事で衣装合わせの時に、アイドルグループのメンバーの名前と顔を覚えているので、スムーズに作業できています。

 

根岸:やっぱりタレントさんに会えるのって、うれしいんですか?

 

大塚:仕事をしている時は衣装のことに集中しているから、「会えてうれしい!」などと考えている暇はないですね。でも、仕事が終わって、自宅でその日のことを振り返った時にちょっとうれしかったりします(笑)。

 

根岸:大塚さんのこれからの目標を教えてください。

 

大塚:今はまだ先輩や上司から作業をいただいてる立場なんですけど、頑張って経験や技術を積んで、1つの仕事を任されるようになるのが夢です。たとえば、「この舞台の衣装だったら、大塚さんだよね」って言われるような。舞台やコンサートの衣装を担当すると、パンフレットに名前を載せてもらえることがあるので、そこに自分の名前を載せてもらえるようになるのが目標です!

 

根岸、宮崎:今日は貴重なお話をしていただいて、ありがとうございました。

 

大塚:衣装製作の仕事は本当に楽しいので、「やってみたい」と少しでも思ったら、チャレンジすることをおススメします!

 

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衣装デザイナー&スタイリスト・米山裕也さん

直撃インタビュー第7弾! 

当校の卒業生で、アイドルグループのコンサートやイベント、舞台の衣装デザイン&スタイリングを中心に活躍中の米山さん。仕事の楽しさや魅力などを聞いちゃいました!
今回の質問者:1SC 船戸有莉さん 1KB 中藤友美さん(SC=スタイリスト科Cクラス、KB=基礎課程科Bクラス)

 

中藤:衣装デザイナーの仕事をされていて、一番楽しいと思うのはどんな時ですか?

 

Rmail_download_attach米山:お仕事だから、すべてが自分のやりたいようにやれるわけではないですよね。その中で、お仕事を依頼してきたクライアントさんが求める衣装と、僕がこのタレントさんにはこういう衣装を着せたら良いんじゃないかという考えが一致したときは嬉しいですね。

 

船戸:雑誌やテレビ番組など、いろんなジャンルがありますが、とくに舞台に魅力を感じるのはどんなところですか?

 

米山:雑誌やテレビのスタイリストの場合、1ポーズのスタイリングでも、すごい数の洋服を用意しないといけないんですね。でも、舞台の場合、一番最初にデザイン画を見せて衣装が決まってしまうと、その1着を用意すれば良いんですね。僕は、数を集めてくるよりも、1着をしっかり作る方が向いていると感じたんです。僕にとっての舞台衣装の魅力は、そこかなと思います。

 

中藤:アシスタント時代は、苦労されましたか?

 

米山:僕の場合、実家暮らしで、学生時代にもアルバイトをしていなかったんです。だから、お給料としては一般的なサラリーマンよりは少ない金額だったかもしれないんですけど、とくに気にしなかったですね。「これだけお金を自由に使えるようになった!」って、逆にうれしかったです(笑)。勤務時間も同じで、この業界は忙しいのがあたり前だと思って入ったので、休みがなくても、「そんなもんかな」と思えたんです。要は気の持ちようだと思います。

 

Rmail_download_attach-2中藤:そうなんですね。衣装を1着作るのに、どれくらいの時間がかかるんですか?

 

米山:1着、ちゃんとした衣装を作るとなると、2週間くらいはかかると思います。ただ、仕事の場合、一概には言えないですね。たとえば、「明後日、撮影なのでこういう衣装を作ってください」と言われることもあるんです。そういうときは、これまでの経験から、与えられた製作期間で作れる最善の衣装の提案をするようにしています。この業界は急に依頼が来るケースが多いんですよ。

 

船戸:作った衣装をタレントさんに着せてみたらサイズが合わなかった、などのハプニングはありますか?

 

米山:それはもう日常茶飯事で(笑)。コンサートや舞台って雑誌の撮影とは違って、衣装を着て動くことが多いんです。雑誌だったら、多少サイズが大きいTシャツでも見えていない背中の部分をピンで止めてしまえば、ピッタリのサイズに見えるんです。でも、舞台の場合は、着て動くことが前提。たとえば、動いた時に腕輪が外れてお客さんに当たってしまったら、それは衣装を用意した僕の責任なんですよね。だから、本番を見ていてヒヤヒヤしたりするんです。「大丈夫かな?」って。今までケガをさせてしまったことなどはないですね。

 

中藤:米山さんはご自身のコーディネートも素敵ですが、好きなお店とかありますか?

 

米山:よく聞かれるんですけど、特定のお店は決めてないんです。スタイリストや衣装デザインの仕事をしていると、「赤いものを集めてください」とかってお願いされることがあるんですよ。そうすると、赤いものを見つけられるまで、お店をまわり続けるんです。だから、その時に入ったお店で「これ可愛いな」と思ったものを自分用に買うといった感じですね。

 

Rmail_download_attach-1船戸:「赤いものを探してください」って依頼もあるんですね。すごい大変そう…。

 

米山:そういうケースもあるから、スタイリストを目指すなら、「こういうものなら、あの店にありそう」という知識や勘を働かせられるようになると良いと思いますね。ボロボロのジーンズがほしいと言われて、お店を全く知らなかったら、それこそ、原宿の全部のお店をまわらないといけないかもしれない。でも、「あそこの古着屋さんなら」って、思い当たるお店があれば、もしかしたら3軒くらいまわるだけで終わってしまう。今から、いろんなお店を知っておくというのは、自分にとっての財産になると思います。

 

船戸、中藤:今日は貴重なお話が聞けて参考になりました。ありがとうございます。

 

米山:自分がやりたいと思ったことを続けていけば、道は開けると思います。頑張ってくださいね。


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OBOGインタビュー スタイリスト・城田さん

5I8A0107——城田さんの現在されているお仕事について詳しく教えてください。

城田:ファッション雑誌のスタイリストとして、タレントさんなどのスタイリングを担当しています。「Ray」「GINGER」といったティーン向けからアラサー向けのものまで、幅広くお仕事させていただいていますね。雑誌はテーマがしっかりと決められていて、編集の方の意見を取り入れながらの作業になります。そのテーマに沿ったアイテムをいかに効率よく、たくさん集められるかが勝負ですね。

 

 

——スタイリストのお仕事で楽しいところ、大変なところというと……。

城田:とにかく、季節を先取りした洋服が見られることが一番楽しいですね。今(2012年10月)だと、もう2013年の春夏モノの情報が入ってくるんですよ!

逆に大変なことは、体調管理。スタイリストはヘアメイクさんなどと違って、撮影日よりもその前後にやらなければならない作業の方が多いんです。たとええば、衣装を借りて返すまでに1週間、2週間かかることもあります。とくに私はアシスタントが居ないので、ひとりでいかに効率よく動けるかを常に考えながら仕事をこなしていかなければならないので……。でも、そんな苦労がクライアントに認められて「次もぜひ城田さんにお願いしたいです!」って言われるとすごく嬉しいですし、「次も頑張ろう」って励みになりますね。あと、先日ひとつ下の後輩から「お願いしたいお仕事があります」っていう相談メールをもらったんです。この仕事を続けてきて、そうやって私のことを覚えていてくれる人が居ると「この仕事やってて良かったなぁ〜」って思いますね! 

 

 

——仕事で行き詰まったりすることはありますか? そのときはどのようにしてご自身のモチベーションを保っていますか?

城田:そういうときは、仲の良い雑誌の編集者さんや、他のスタイリストさんと話します。例えば、現場に置いてある雑誌を見て、「この服どう思いますか?」とか。そんな何気ない話から、「次はこういう感じのテイストの写真が撮りたい」などといった情報交換ができますし、次の仕事のヒントになったりもするんですよ。

 

5I8A0048——城田さんがお仕事をする上での信念やルールはありますか?

城田:当たり前のことかもしれませんが、“どんな仕事でも楽しくやること”を心がけていますね。あとは、ファッションテーマが決まっている中でも、自分なりのテイストやこだわりを少しでも入れられるように考えます。そうすることで、毎日何着も着替えているモデルさんに、「今日の服は全部かわいかった!」と言ってもらえると、「少しでも記憶に残るコーディネートができたんだ」と嬉しく思いますし、また次のやる気にも繋がります。

 

 

——tfac在学中、特に印象に残っている経験は?

城田:カメラの授業ですね。当時は本当に、「何で私がカメラの授業なんてやらなきゃいけないの!」って思っていましたが(笑)。いざ現場に出てみると、カメラマンさんの次の動作が分かったり、「ここに被写体が居た方が綺麗に見える」とか、そういうことが分かるのと分からないとでは、全然違うなと実感しました。在学当時は何気なく受けていた授業が、現場ではとても役に立っていますね。

授業以外だと、運動会とか先輩後輩関係なくコミュニケーションがとれるイベントは印象深いです。卒業生と一緒に仕事をする機会はあまり無いのですが、先日、ひとつ下の後輩から「お願いしたい仕事があります」ってメールで相談されたときは、すごく嬉しかったなぁ(笑)。

 

 

——これからスタイリストを目指す人へメッセージをお願いします。

城田:スタイリストは、雑誌やテレビだけではなく、映画など様々なジャンルに挑戦できる仕事だと思います。私は10年以上この仕事を続けてきましたが、まだまだ新しい発見がたくさんあって毎日がとても楽しいです。どんな仕事でも大変なことは多いと思いますし、スタイリストも根性と我慢が必要です。でも、そのぶんとてもやり甲斐のある仕事なので、みなさんにも頑張ってほしいです。

 


5I8A0166<プロフィール>

スタイリスト 城田望さん

2002年度、スタイリスト科卒業。

卒業後、kind所属のスタイリストとして、ファッション雑誌を中心に女性タレント、モデルなどのスタイリングを担当している。その他、テレビや映画のスタイリングを手掛けることも。