来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 39

来校ゲスト

パタンナー 橋村春樹さん

8月3日、当校の卒業生でパタンナーの橋村春樹さんが、体験入学のゲストとしてご来校されました。

 

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Q:現在のお仕事内容を教えて下さい。

「おもにブランド衣装のパターン、舞台等の衣装制作をしています。

衣装制作のときは、まずスタイリストさんと、デザインに対してのパターンの引きやすさや、縫製のしやすさを考慮してデザインの打ち合わせをします。その後“生産管理”というパターンや素材に対して、生地やボタンを決めて工場にお願いするというお仕事の方たちと打ち合わせをして、どんどん衣装を作っていきます」

 

Q:パリコレに参加された橋村さんですが、日本と海外では何か違いがありましたか?

「海外の方が、より“感覚的”でしたね。現場では、日本人がたくさん活躍していたので、日本語を使って仕事する場面もありましたが、やっぱり言葉がスタッフ全員に通じる訳ではないので、絵を描いたりジェスチャーで伝えたりもしました。パタンナーもデザイナーのように動いていたので、日本とは違うと感じましたね」

 

Q:最初はビジネス科に入学されていますが、パタンナーに方向転換したきっかけはなんだったんですか?

「学生時代にデザイナーの方と洋服を一緒に作る機会があったんですね。そこで服作りにおいての自分の知識や技術はまだまだ不足していると痛感して、そこで何年かお仕事をした後に、思い切ってパタンナー科に入り直しました」

 

Q:ビジネス科を卒業後、PRのお仕事もされていますよね。PRのお仕事の魅力はどんなところだと思いますか?

「PRの仕事というのは、誰よりもそのブランドを理解して発信していかなければならない重要なポジションです。内外部問わずコミュニケーション力が問われる大変な仕事ですが、たくさんの人から色んな意見や情報を聞くことができるという点は最大の魅力だと思いますね」

 

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Q:学校で学んだことで卒業後も役に立っている事があれば、教えて下さい。

「学校で学んだことは、全て役に立っています。何も知らない状態で入学して、基礎的なことは全部学校で勉強しましたし、今も作業中ふとした瞬間に『あ、ここ授業でやったところだ』とか『これ先生が言ってたなぁ』って思い出すことがありますね」

 

Q:本校に入学を決めた理由はなんでしたか? 今もこの学校に入って良かったと思うのはどんなことですか?

「僕は東北の田舎出身なんですが、ファッションを学ぶにはやっぱり東京に出たかったんですよね。それで、色んな学校の情報を集めたり、体験入学に参加したんですが、tfacは雰囲気が柔らかくて入りやすかったので、この学校で勉強したいなと思って入学を決めました。学校ではイベントでチームで動くことがあって、皆で同じ目標に向かっていけたことはとても良い経験になりましたね」

 

Q:これからファッションの世界を目指す皆さんに、メッセージをお願いします。

「元気があれば何でも出来る(笑)! 目標を持っていれば、挫けそうなときもそこに向かって突き進んでいけると思います。皆さん頑張って下さい!」

 

 

■パタンナー 橋村 春樹さん 5I8A0099

 2012年3月工業パターンナー科を卒業。在学中に東京コレクション等のファッションショーや様々なファッションイベントのプレスアテンダントとして活動。2013年渡仏し、パリコレクションに参加。帰国後、ファッションブランドのパターン、生産管理、舞台公演やアーティストの衣装製作としてフリーランスで活動中。

 

スタイリスト 持田洋輔さん

7月26日、当校の卒業生でスタイリストの持田洋輔さんが体験入学のゲストとしてご来校されました。

 

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Q:お仕事の楽しさ、魅力は何ですか?

メンズとレディースでは、スタイリングで求められることが少し違うんです。メンズは知識、レディースはパッと見たときの印象が求められるので、それぞれ違いやスタイルの作り方を考えながらスタイリングするのは楽しいですね。

やっぱりファッションが好きでこの仕事をしているので、ショーや展示会を見に行けて、皆さんよりも半歩先の流行を知れたり、新作の洋服……今だと、今年の秋冬のコレクションを見れるっていうのが魅力です。

 

Q:やりがいを感じる時はどのような時ですか?

“出来上がった瞬間”ですね。

雑誌が出来上がって、編集さん、タレントさん、カメラマンさんやヘアメイクさん達スタッフと「良かったね」って話すときにやりがいを感じますね。後、 SNSなんかで自分が担当したページについてのコメントを見たときは嬉しいですね。最近だと「この衣装集めたスタイリストさん神!」っていうコメントを発見して(笑)凄く嬉しかったですね。

 

Q:大変なことは何ですか?

リサーチです。クライアントから、「こういうイメージで」って依頼をされた後、自分の足で街に出て服を探すんですけど、夏は暑くて汗だくになりながらリサーチするので、本当に大変なんですよね。

 

Q: 仕事をする上で、日頃心がけている事や注意している事などありますか?

時間を守ることです。

遅刻すると、衣装を持っているのはスタイリストなので撮影が始まらないんですよ。だから絶対に遅刻はしないように気を付けています。撮影が始まってからも、アイロンが間に合わないとか、衣装のトラブルなんかで撮影時間が押したりしないように注意しています。

 

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Q:学校で学んだことで卒業後も役に立っている事があれば、教えて下さい。

やっぱり「スタイリング」の授業ですね。アイロンやスチーマー、底張りといった、スタイリストとして大切なことを教えてもらえます。それと「マテリアル」の授業は、当時は少し難しくて苦手意識がありましたが、今になってとても役に立っています。特にレディースには多いのですが、アイロンをかけると溶けてしまったり、千切れてしまう生地があるんですよ。そうならない為にも、素材についての知識があるのは、スタイリストにとっては大事なことだと思いますね。 後、「ヘアメイク」の授業はそれまでやったことが無かったメイクが新鮮で、とても面白かったです!

 

Q:学生時代に研修には行きましたか?

1年生の夏休み頃から研修に行きだしたんですけど、まだ何も知らない状況でいきなり「ここにタレントさんが来るからいってきて!」って言われて、もの凄くテンパったことがありましたね(笑)研修はやっぱり大変だけど、学ぶことはもの凄く多いですよね。様々な職種の方々と関われるので、色んな話を聞いて勉強することができました。

 

Q:本校に入学を決めた理由はなんでしたか? 今もこの学校に入って良かったと思うのはどんなことですか?

学校見学をしたときに授業風景を見せて頂いて、先生と生徒の距離が近くて、仲良く楽しそうな雰囲気がいいなと思ってこの学校に決めました。入学してから、先輩後輩や学科に関係なく関われて、アパレル業界に携わる友達がたくさんできたことは本当に良かったと思いますね。

 

Q:これからファッションの世界を目指す皆さんに、メッセージをお願いします。

ファッションの世界は楽しいです! 僕は元々全然違う職種の仕事をしていたんですが、やっぱりアパレルの仕事がしたくて仕事をやめて、この学校に入学したんです。アシスタント時代は辛いこともありましたが、辞めたいと思ったことは一度も無くて、スタイリストという道を選んで本当に良かったと思っています。やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいと思います。少しでもやりたい気持ちがあるなら挑戦してみて下さい!

 

 

 

<Guest profile>

■フリースタイリスト

持田 洋輔さん

2011年3月、本校のスタイリスト科を卒業し、Men’s Jokerやアーティスト、ブランドのカタログなど多くのスタイリングを手がけるスタイリスト田村和之に師事。2015年2月に独立し、現在はSTREET JACKを中心に美的の連載ページ、イベント、WEB関連のスタイリングを担当。また、本校スタイリスト科1年生の授業を担当

スタイリスト 山下友子さん/東光商事㈱ デザイナー 小澤宏太さん

7月18日、当校の卒業生でスタイリストの山下友子さんと、東光商事株式会社デザイナーの小澤宏太さんが、体験入学のゲストとしてご来校されました。(以下、敬称略)

 

現在のお仕事の内容を教えて下さい。

山下「女性お笑い芸人さんのスタイリングを担当しています。レギュラー番組の収録がメインですね。朝、テレビ局に入って、本人とどういうスタイルでいくかを話します。アシスタント時代は、映画やドラマ、アーティスト撮影など、様々な仕事をしていましたね。」

小澤「スポーツウェアをメインに、ヤングからアダルトまで幅広い世代のブランドデザインをしています。会社にはパタンナーがいないので、外部発注のための仕様書も自分で書きます。入社後1週間程でブランドを任されたので、プレッシャーもありましたが、とてもやりがいのある仕事で、毎日がとても刺激的です」

 

学校で学んだことで、役に立っていることはなんですか?

山下「スタイリングの授業で、洋服の名称を勉強したことです。特にアシスタント時代は、スタイリストさんの指示が大事なので、とても役に立ちました」

小澤「ショップ&ギャラリーで、自分たちで1からブランドを作り上げたことですね。学生の頃から、デザインや生地を考えて服を作り、それをお客さまに買っていただくという経験は、なかなか出来ることではないと思います」

 

この学校に入学を決めた理由はなんですか?

山下「在学中に、たくさんの現場研修に行けることです。また、少人数制もこの学校に入学を決めたポイントになりました」

小澤「少人数制です。他の学校も見学をしましたが、先生と接する機会が多く、しっかり学べるのはtfacだったので、入学を決めました」

 

入学の決め手となった“研修制度”ですが、山下さんはどんな研修に行ったんですか?

山下「1年生の時から、行ける研修には片っ端から行っていましたね。TV、映画、雑誌…ありとあらゆるジャンルに挑戦しました。早くからたくさんの研修に行っていたので、2年生になった頃には、自分が行きたいジャンルが決まっていたので、そのジャンルに強いスタイリストさんのところに、2年生の夏頃から行き始めていました」

 

小澤さんは、授業で企業へのプレゼンをしていますよね。内容を詳しく教えてください!

小澤「株式会社オリゾンティさんとの産学協同プロジェクトです。2016年春夏アイテムのデザインを考えて、デザイナーさんにプレゼンしました。生地のことを考えたり、トレンドを取り入れたり。今まで見たことがなかったようなジャンルのものもリサーチすることで、自分の幅が凄く広がったと思います」

 

その経験は、就職活動でもプラスになったのではないですか?

小澤「就職活動では一番プラスになったのではないかと思いますね。面接では、大学生や、4年制の専門学校の人と一緒になりましたけど、負ける気がしなかったんです。僕は縫製はあまり得意ではないので、生地の性質などの素材学を勉強して、その分誰にも負けない知識を身につけました。同期に素材について聞かれることもあるんですよ。この学校に通った2年間はすごく濃密で、学びたいことは全て学べました。」

 

tfacはたくさんのイベントがありますが、印象に残っているものは?

山下「私は夏の体験入学のスタッフをやったんですが、他の学科の友達もできて、凄くいい夏休みの思い出になりました」

小澤「卒業制作ファッションショーですね。1から作り上げることは大変でしたが、完成したときはとても感動しましたね。中学校、高校でもたくさん遊んで思い出をたくさん作ったと思っていましたが、比じゃなかったですね。本当の青春ってこういうものなんだなって感じました」

 

この学校に入ってよかったと思うことはなんですか?

山下「他の学科や、先生方との付き合いが多いこと。卒業したのは何年も前のことなのに、今でも当時の先生方や友達と繋がりがあるんです。特にアシスタント時代は辛いことも多かったんですけど、悩みを共有できる友人がいたことは、心の支えになりましたね」

小澤「イベントが多くて、他の学科の友人がたくさんできたことです。僕はデザイナー科卒業ですが、他の科の友達とよく遊びに行くんですよ」

 

最後に、ファッション業界への就職を目指す皆さんにメッセージをお願いします!

山下「私はこの学校に入る前はミシンもろくに使えなかったんです。そんな私が、一握りしかなれないようなスタイリストになれるのか不安だったんですけど、何事もやる気が大事だと思うので、やってみようという気持ちを持ち続けて、これからも頑張って下さい!」

小澤「僕もミシンは使えなかったし、絵も描けない状況で入学しましたが、今では現場に出て、デザイナーになれて、僕が選んだ道は間違ってなかったなって思いますし、これからも一生デザイナーであり続けたいと思っています。それくらい魅力のある仕事です。頑張れば自分の理想の職に就けると思うので、頑張って下さい」 

 

〈Gesut profile〉

■フリースタイリスト

山下 友子さん

 

本校卒業後、研修を経て多数の人気芸人さんやアーティストのスタイリングを手掛けるわたなべひろしさんのもとで活動をし、4年前に独立。現在はハリセンボンさんのスタイリストとして活躍する他、若手俳優さんなどのスタイリングも担当。

 

■東光商事㈱

デザイナー

小澤宏太さん

本校を2016年3月に卒業。現在はODMや自社ブランドのデザイナーとして幅広くデザインを手がける。入社3ヶ月で、スポーツウェアブランドを1つ任され進行。会社では109系のブランドや、シャネル、ルイヴィトン、ラルフローレンなどの生地やWEGOなどヤング向けのブランドも手がけている。

 

有限会社ichi 宮之原也寸寛さん

7月8日、有限会社ichi銀座店にお勤めの宮之原也寸寛さまがご来校されました。元薩摩切子の職人でもあり、当校の卒業生でもある先輩の興味深いお話に、学生はみな興味津々で聞き入っていました!

 

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現在のお仕事内容を詳しく教えて下さい!

「主にレザー製品ですが、他にもリング等のシルバー製品の注文〜納品までを担当しています。ichiは大半がオーダー制。まずお客様の要望をお聞きして、イラストを描いて作っていきます。特に結婚指輪は、お客様にとって一生に一度の大切なものなので、2〜3時間話し合うこともありますね。これまでに一度だけ、『想像していたのと違った』って言われてしまったことがありました。僕もショックだったけど、完成を心待ちにして下さっていたお客様の期待に応えられなかったのは悔しかったですね……オーダー通りのものを作るのはとても難しいことですが、同じ位面白さも感じています」

 

宮之原さんが服飾業界に就職したいと思ったのはいつ頃ですか? そのきっかけはなんですか?

「僕はこの学校に入るまで、鹿児島県にある薩摩切子の工房で働いていたんです。そこで、制服を作ることになって……制服といってもTシャツ1枚だったのですが、そこで服を作る楽しさに目覚めたんです。僕が本当にやりたいのは服を作ることなんだなって気づきました」

 

学生の頃にやっておいた方がいいことはなんですか?

「CADですね。実は今、横浜店の制服を製作しているんです。僕が服飾の学校のパタンナー科を出ているっていうことで、社長が任せて下さったんです。でも、Tシャツを1枚渡されて「この裾をこれくらい長くして、ここはもう少しゆとりをもたせて……」って言われたんですけど、どうやったらいいのか分からなくて……僕はCADや、パソコンを使うのがあまり得意では無かったんですが、学生時代には、苦手なことこそしっかりやっておくべきだなと感じましたね」

 

学生時代の思い出はなんですか?

「リーダーをやったということもあり、卒業制作ファッションショーが一番思い出に残っています。すごく忙しくて大変だったけど、全部自分たちで作るっていう喜びは大きかったですね。今でも全部鮮明に思い出せるんです。実は昨年もショーを観に行ったんです。卒業しても、気になってしまうんですよね(笑)」

 

宮之原さんは学生時代”おしゃれ学生”に選ばれていますよね! 普段のファッションのこだわりポイントはなんですか?

「仕事では、作業をするので服が結構汚れてしまうんですけど、“汚れても良い服”っていうのは僕の中では存在しないので、汚れるって分かっていても、いい服を着て仕事しています。お客さんの前に出る仕事で、どうでもいい服って着られないですよね。そこだけはこだわっています」

 

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tfacのいいところはどんなところだと思いますか?

「仲が良く、一体感があるところだと思います。そんな学校で生活したからこそ、コミュニケーション能力が身についたんだと思いますね」

 

休日の過ごし方を教えて下さい!

「休みの日も、どこか外に出るようにしています。店のディスプレイを担当しているので、他のお店を見て勉強しています。季節が違うと内装ががらっと変わったりするので、こまめにチェックしていますね」

 

趣味はどんなことですか?

「僕は仕事が趣味なんです! 仕事をして、息抜きに趣味を楽しむって人も多いと思いますけど、僕は好きなことを仕事にしたかったんです。友達には、好きなことを仕事にできていいなってよく言われます」

 

講演会終了後に、本日の感想をお伺いしました。

「ここに来るまでは、少し不安だったんですけど、皆結構真剣に聞いてくれていましたね。僕の話が、少しでも皆のためになってくれたら嬉しいです」

 

服飾業界への就職を目指す学生へメッセージをお願いします。

「好きなことはとことん追求する! そして、とにかく断らない! 出来るか出来ないかはさておき、なんでもやってみることが大事だと思います。もし、出来なかったら誰かに助けを求めたっていいんです。簡単に無理って言わないようにして下さい。色んなことをやっていれば、チャンスが巡ってくることもありますからね!」

 

株式会社クリエイティブ・ギルド 戸井田美咲さん

 

7月1日、当校の卒業生で現在は株式会社クリエイティブ・ギルドにお勤めの戸井田美咲さんがご来校されました。2、3年生のアパレル技能科、アパレル造形科を対象にした「進路指導ガイダンス」のゲストとして、衣装制作の仕事についてお話していただきました。(以下、敬称略)

 
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学生の頃はどんな研修に行っていましたか?

「ギルドの研修の他にも女性アイドルグループや声優さんの舞台衣装制作の研修にも行きました。舞台衣装の他に、一点ものの洋服を作っている会社に研修に行ったんですが、舞台衣装製作はスピードや、早着替えのしやすさを求められているのに対して、そこでは長く着れる服作りというのを追求していたので、全く違うことが勉強できたのでとても良い経験になりました」

 

たくさんの研修に行かれたんですね。その中でもクリエイティブ・ギルドさんに決めた理由はなんだったんですか?

「ギルドの研修に初めて行った時に、衣装制作が終わった後、舞台を観せて頂いたんです。そこで自分が携わった衣装が実際に舞台で使われているのを観て、やっぱり舞台っていいなって感動してギルドに入りたいと思うようになりました」

 

そもそも舞台衣装に興味を持ったのはいつ頃ですか?

「舞台衣装に興味を持ったのは高校生になる頃で、高校も家政に力を入れているところを選んだんです。でも、それよりもずっと前から、物作りは好きで人形の服や小物を作っていました。もともとコンサートによく行っていたので、そこから舞台衣装に興味を持ち始めて……この学校に入ろうと思ったのも、舞台衣装の研修がたくさんあったからなんです」

 

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今はどんなお仕事をされているんですか?

「アーティストさん、タレントさんの衣装制作のお手伝いをしています。直近ではアイドルのツアーがあるので、これから忙しくなりますね。学生の頃に思っていたよりもハードなので、体調管理はしっかりしないといけないですね」

 

お仕事をする上で、心がけていること、気をつけていることはありますか?

「この仕事はスピードが命だと思うんです。締め切りに間に合わなかったら、その衣装を着る方が舞台に出られない訳ですから。いつもどうしたら効率がいいかっていうのを考えながら作業するようにしています」

 

学生の頃にやっておいた方が良いことはなんですか?

「とにかく、研修にたくさん行くことですね。選べる幅を広げておくことは、就活でも有利になります。研修先では自分から積極的に行動することが大事です。分からないことはどんどん質問してください。そうすると、この子はやる気があるんだなって思われるので。どんどん自分を売り込んで下さい!」

 

学生の皆さんにメッセージをお願いします!

「今やれることを全力でやる。チャンスをもらったら、最後までやりきる。自分がやりたいのなら、とことん突き詰めるべきだと思いますね」

株式会社ファイブフォックス 船曳典久様 矢部愛美様

7月8日、株式会社ファイブフォックスの経営管理本部 人事部採用課長の船曳典久様、当校卒業生で現在はイムズグループ ボナ・ジョルナータ チーフデザイナーを務める矢部愛美様がご来校されました。2、3年生のアパレルデザイン科、工業パタンナー科、テクニカル科を対象にした「進路指導ガイダンス」のゲストとして、デザイナーの仕事についてお話していただきました。(以下、敬称略)

 

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Q.具体的な仕事内容を教えて下さい。

矢部「ブランドデザイナーと打ち合わせし、デザイン画を決定します。パタンナーへ依頼し、サンプルが完成するとモデルが着用しチェックを行います。……と、ここまでがみなさんがよくイメージするデザイナーの仕事ですが、実はこれ以外の業務がたくさんあります。あらゆる書類の作成や商品に関する資料の準備など、事務的な作業や他部署との連携が多いです」

 

Q.仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?

矢部「デザイン画提出の締め切りまでに余裕がないことが多く、時間に迫られ苦しむこともあります。その分、デザインがパッとひらめいた瞬間は本当に気持ちが良い! 自分が手掛けた商品が売れ筋になると素直にうれしいですし、苦労したことが吹き飛びますね」

 

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Q.会社では、どのような人材を求めていますか?

船曳「人に喜びを与えることが好きで、笑顔やあいさつを大事に出来る人です。社内でよく言われている言葉が、『洋服を通じて、人に夢や感動を与えたい』。これを実現するためには、いろんな方面に自分の意志や思いを伝える必要があるので、その場面で実践できるといいですね」

 

終了後にもお時間をいただき、お仕事以外の質問にもお答えいただきました!

 

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Q.お休みの日は何をされていますか? また、ストレス解消法などを教えて下さい。

船曳「休みのたびに、近所を10kmほど走っています。走りながら、仕事などについていろいろ考え事をしていますね。不思議と気持ちが前向きになるんです」

矢部「私はまったく逆で、仕事のことは一切持ち込まないですね。友達とごはんを食べに行ってあれこれ話したり、大好きなアーティストのライブに行ってストレス解消をしています」

 

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Q.就職活動に励む学生にエールをお願いします。

船曳「選考の前にぜひ、『なぜ自分がこの会社を受けたいのか?』ということをしっかり考えてみてください。自分の考えをまとめて書類や面接に挑むと、内定=縁を引き寄せることができるはずです!」

矢部「自分がやりたい仕事、入りたい会社を妥協しないでください! 周りがどんどん内定をもらい、焦る学生もいると思います。『ここでいいや』と思うのではなく、最後まであきらめず納得のいく会社を探してみて下さいね」

 

たくさんの貴重なお話、ありがとうございました!

株式会社ステップス 塚田 龍一様

 

6月14日、株式会社ステップスの塚田龍一様をお招きし、tfac生に向けた校内会社説明会を行いました。アメリカや日本のブランド商品を中心に扱うセレクトショップを都内4店舗に展開している企業として、コンセプトやこだわり、入社後に行う仕事などについてお話していただきました。特に、販売員やバイヤーの仕事に興味を持つ学生にとっては大きな刺激になったようです。

 

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説明会では、学生からもいくつか質問が飛び出しました。

Q.セレクトショップでの仕事のやりがいは?

「弊社では接客を重要視しており、私自身も15年ほど店舗で仕事をしていました。現在の仕事では店頭に立つ機会は少ないのですが、たまに店舗へ行くと、十数年通って頂いているお客様がご家族と一緒にいらしたり、中学生だった方が社会人になって同じ業界で働いていることを教えてくださったりします。売り上げや結果を出すことはもちろんですが、こういったコミュニケーションは対面販売ならでは。喜びがとても大きく、やりがいを感じます」

 

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そして説明会後・・

Q. 学生の反応など、雰囲気はいかがだったでしょうか?

「tfacに来るにたびに思うのですが、礼儀正しい子が多いという印象があります。学校関係者ではないにも関わらず、すれ違う際に『こんにちは!』とあいさつしてくれるのが気持ち良いです。あと、元気なところがいいですね! 弊社でも、礼儀正しさや明るい人柄は採用時に基準としています」

 

Q.講演の中でも学生とお話されておりましたが、ご自身は何か夢中になっていることやご趣味などはありますか?

「仕事以外だと、サバイバルゲームですね! 月2回のペースで行っています。ミリタリー系の洋服が好きということもあるんですが、20~50代と幅広い世代の方と知り合えるのが醍醐味。仲間と行くこともあれば、初対面の人とチームを組むこともあり、楽しいですよ」

 

Q tfacにもサバゲ―サークルがあります! ぜひみなさんでご一緒したいですね。最後に、就職活動に励む学生にエールをお願いします。

「『何をやりたいか』ということを頑固に持ち続けてほしいと思います。私が思う就活は、“就社”ではなく“就職”。会社に必ずしも捉われるのではなく、自分が就きたい職業にこだわり続けてみてほしいです。『なんとなく好き』というふんわりとした気持ちだけでは根気強く仕事を続けることが難しいので、とことん“好き”を追い求めてください!」