来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 38

来校ゲスト

JILLSTUART 小嶋奈南美さん

10月29日に開催されました体験入学のゲストに、卒業生で現在は(株)サンエー・インターナショナルにて、JILLSTUARTのプレスとして活躍中の小嶋奈南美さんがいらっしゃいました。

 

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プレスとはどんなお仕事ですか?

「分かりやすく言うと、ブランドの広告と宣伝をする仕事です。展示会やカタログ製作もしますし、スタイリストさんに洋服を貸し出す「リース」という仕事もあります。JILLSTUARTをどういう風に着てもらって、どういう風に雑誌に載せたら反響が出るのかというのを日々研究して、実践して…その繰り返しです」

 

日常業務以外には、例えばどんなお仕事をされるんですか?

「新店舗オープンの際に、色んな方々をお呼びしてパーティーをしました。来年JILLSTUARTは20周年を迎えるので、ムック本を作るんですが、その撮影が控えています。付録もつくんですが、それによってムック本は売れるか売れないかが決まるらしいので、今サンプルを取り寄せて研究中です」

 

パーティーというのは、何をするんですか?

「タレントさんや女優さんをお呼びして、衣装のフィッティングをしたり、当日写真を撮影するカメラマンの手配をしたり、ケータリングの準備をするのも全てプレスの仕事です。当日は、いらっしゃったお客様や媒体の方々のアテンドがあります。終わった後もレポートをまとめる作業があるんです」

 

プレスというお仕事の魅力は何ですか?

「最初、プレスというお仕事はとても華やかなイメージがあったんですけど、10のうち9は事務作業や準備なので、凄く大変です。でも、自分が関わったカタログや雑誌が発売されたときに反響があったりすると、嬉しいですね。辛い準備段階はありますけど、その中で色んな人と関われるのは楽しいなって思いますし、それは幸せなことだなって思います」

 

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大変だと思うときはありますか?

「撮影が月に1、2回あるんですけど、カタログの撮影ですとか、代理店を挟まない撮影も多かったりして、そういう時に色んなカメラマンさん、ヘアメイクさん、スタイリストさんとやり取りをしたりしなきゃいけないのが大変です」

 

仕事をする上で日頃心がけていること、注意していることはありますか?

「相手の方が、こういう風に仕事をしたいんだって言うことを、コミュニケーションの中で汲み取れるように心がけています。でも、JILLSTUARTがこう打ち出したいというのもプレスとしては出さなくてはいけないので、両方が合わさったときに、より良いものがうまれるのが一番いいと思いますね」

 

学校で学んだことで、今も役に立っていることは何ですか?

「生地やカラーの授業は、雑誌のコメント欄を書く仕事もあるんですけど、そういうときに役立っているなと感じることがありますね。私はスタイリスト科だったんですけど、今プレスになってスタイリストの方々とお仕事をすることが多いので、仕事の内容を理解できていることは強みになっていると思いますね。後、同じ業界で働く同級生がいることはとても心強いですね。悩みを相談することもあるんですよ」

 

本校に入学を決めた理由はなんでしたか?

「私も、体験入学に何度か来ていて、学校の雰囲気がいいなって思ったのと、一番はやっぱり研修ができるっていうことです。大学に行くか、専門学校に行くか迷っていたんですけど、学生時代からスタイリストを経験できるっていうのはすごく大きいことだなって思ったんです」

 

最後にメッセージをお願いします。

「今日、皆さんはアパレル業界に興味があるから体験入学に来ているのだと思います。私も最初は、興味があるなって思っていたくらいで、深くは知らなかったんです。単純にスタイリストってかっこいいなって思って入学をしたんです。でも今は学校で勉強して、その憧れのスタイリストさんと一緒に仕事をしているので、少しでも気になったらチャレンジしてみればいいと思います」

MARNI 小田島拓磨さん

先日、1年ビジネス科の「業界研究」授業のゲストとして、当校の卒業生(平成24年卒業)で、現在は『MARNI』のセールスアソシエイトの小田島拓磨さんが講演にいらっしゃいました。

 

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小田島さんはこれまでどんなお仕事をされたんですか?

「スタイリスト科を卒業した後に、当時講師だった先生(スタイリスト)のアシスタントを経て、その後『ato』というブランドで今は無き『渋谷パルコ』、『新宿伊勢丹』『青山本店』の三店舗を回りながら4年くらい働きました。今は『MARNI』というイタリアのブランドのお店で販売スタッフをしています」

 

この学校を選んだ理由は何ですか?

「少人数制なので、自分の個性を生かせるだろうなって思ったんです。それと、学校の説明に来たときに、雰囲気が凄くよかったのもポイントです。研修が多かったのも決め手になりましたね」

 

小田島さんは、体験入学のスタッフをやられていましたよね?

「はい、進行役をやっていました。それまでは人と関わるのがあまり得意じゃなかったんですよ。口下手だったのであまり喋れなかったし…でもMCをやったことで、人前で話すことが得意になりました。人と話すのが苦手っていうのは、販売では大きな壁になってしまうので、学生のうちに克服しておいた方がいいと思いますね」

 

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在学中は、どんな研修に行ったんですか?

「スタイリストさんのお手伝いだったり、コレクションのお手伝いをする研修行ったりしていて、『ato』も研修で出会ったんですね。僕はモデルコースではないんですけどモデルの研修に行ったりもしました」

 

最近は、販売は苦手だという学生もいるようですが、それについてどう思われますか?

「販売というのは、ファッション業界の基礎だと思います。企画するにしても、そのブランドの洋服がどんなものなのかを知らなきゃいけない訳だし、販売戦略を立てるにしても、その商品がどんな動きをしているかっていうのを把握できる人じゃないといけないので、将来的にMDやプレスになりたい人も、販売の経験が必ず必要になると思います」

 

なぜスタイリストから販売になろうと思ったんですか?

「僕は芸能人に服を着せるよりも、一般の方に着て頂いて、気持ちが上がるような提案がしたいなって思って販売員を選んだんです。スタイリストとして働いてみたからこそ、販売の方が自分には向いていると気付きましたね」

 

ファッション業界で働くにあたって、大事なことはなんだと思いますか?

「アパレル業界ってすごく狭いので、人との繋がりは大事だと思います。僕は就職活動があまりうまくいかなかったんですけど、研修でお世話になっていた『ato』の営業の方に紹介して頂いて就職が決まったので、そういうところでも人との繋がりを感じました。学生のうちから、たくさんの人と出会えるように研修やイベントに積極的に参加した方がいいと思いますね」

 

 

スタイリストアシスタント 北谷奈々さん

先日、スタイリスト科1年生の授業「業界研究/講演会」のゲストに、スタイリストアシスタントの北谷奈々さんがいらっしゃいました。本校の2014年度卒業生として、学生時代の就職活動などを中心にお話していただきました。

 

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Q お仕事について教えてください。

 「テレビや映画などで着用する衣装を借りるためのアポイントメントや撮影現場での準備作業など、スタイリストのアシスタント業務を行います。現在は、フリーでスタイリストアシスタントをしています。人手が足りない時に、必要に応じて現場に呼んでいただき、お仕事をするという流れです。tfac卒業後はスタイリスト事務所に所属し、テレビ番組や映画、タレントさんの専属として、スタイリストアシスタントをしていました。来年4月からは、某衣装会社でテレビ局のドラマやバラエティといった映像分野を担当させてもらう予定です」

 

Q アシスタントとしてフリーのスタイリストに師事する場合と、会社への就職との違いを教えてください。

 「就職活動のとき、会社所属かフリーか、ということは重要視していませんでした。1年生のころから研修に参加し、フリーのスタイリストの方についたこともあります。会社のメリットは、やはり安定性があること。お給料や福利厚生の面では、やはり会社のほうが制度として整っていると思います」

 

Q 仕事のやりがいを感じるのは、どんなときですか?

 「映画などのロケ撮影になると、電車の始発時間に集合して終了は日付が変わるころ……というハードスケジュールも。それでも、携わった作品や番組のエンドロールに自分の名前があるのを見つけたときは、本当にうれしくてモチベーションが上がります! 好きなことを仕事にできるのは、とても幸せなことだと実感しているところです」

 

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Q スタイリストアシスタントとして、心がけていることを教えてください。

 「周りを見て、“自分が今、何をできるか”を考えることです。スタイリストやアシスタントは、タレントさんや役者さんに近い存在。業務はもちろん、モチベーションを保っていただく環境づくりも重要です。飲み物や椅子の準備といった小さなことでも気を配るようにしています」

 

Q 学生時代に学んだことで、今の仕事に役立っていることは何ですか?

 「やはり、研修で得たことですね。1年生のときは興味がある内容のときにだけ参加していましたが、2年生になってからは『最低でも月1回は参加しよう!』と目標を決めて臨みました。当初はまだやりたいことが明確ではなかったので、いろんなジャンルや媒体の研修に参加できたのは良い経験でした。学んでいてよかったのはビジネスマナー。リース業務などでは電話応対が必須なので、事前に練習ができてよかったです。もっと学んでおけばよかったのはデザイン画ですね。私は絵が得意ではないので、服の説明をするときに絵を描いて相手に見せられると便利なのに……といつも思います」 

プレス&モデル 奈良崎瑞樹さん

10月10日に行われた体験入学はハロウィーンイベントを開催! ゲストには今年の春に本校を卒業し、PR会社で働きながら、フリーでモデル活動をしている奈良崎瑞樹さんがいらっしゃいました。

 

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現在のお仕事内容を教えて下さい。

「現在は、学生の頃から研修でお世話になっていたPR会社でプレスとして働きながら、ずっと夢だったモデルの仕事をフリ―でやっています」

 

プレスというのはどんなお仕事ですか?

「ブランドを宣伝する仕事です。雑誌やTVにブランドを貸し出しして、それをモデルさんに着て頂いて雑誌の紙面に載せて頂いたり。タレントさんに着て頂いてTV番組に出て頂いたりしています。そうすることで、一般の方…つまりお客さんになる方々にブランドを知って頂くことがプレスの仕事です」

 

奈良崎さんの会社ではどんなお仕事をされているんですか?

「普段の貸し出し業務はもちろんですが、展示会やイベントなども行います。

イベントの企画から案内状を作ったり、ケータリングの準備や内外の装飾、メディアの取材依頼もします。当日はモデルさんやメディアの対応やお土産をお渡ししたり、イベントが終わった後も原稿の確認など、大忙しです!」

 

モデル活動はどんなことをしているんですか?

「同級生で、イベントの企画会社に勤めている子がいるんです。その会社では美容やファッションのイベントをやっていて、モデルのキャスティングなども行なっているので、僕も入れ込んで頂いています。同級生との繋がりで頂いているお仕事なので、本当にありがたいなと思います」

 

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やりがいを感じるのはどんなときですか?

「自分がPRしているブランドが雑誌やTVを見ていて出てきた時は、とてもやりがいを感じますね! スタイリスト科を卒業した同級生はスタイリストさんのアシスタントをしているんですけど、そういう友達と現場で会うと、一緒にこの業界で働いているって実感出来てとても嬉しいです。今でも頻繁にあって悩みを相談したりすることもあるんですよ」

 

仕事で大変なことはどんなことですか?

「どの職業でもそうだと思うんですけど、コミュニケーションを取ることが大事ですね。私はコミュニケーションを取るのが比較的得意なんですけど、ときにはそれも通用しないときがあるので、上手くやらなきゃいけないのが本当に大変ですね」

 

学校で学んだことで今も役立っていることはなんですか?

「全て役立っていますが、その中でも、マテリアル(生地)の勉強は特に役立っていると思います。後、プレゼンの授業があったんですけど、それは自分のコミュニケーション力に繋がっていると思うのでとても良かったと思います」

 

本校に入学を決めた理由はなんですか?

「オープンキャンパスに何回か参加してショ―やイベントのDVDを観たり、実際に先生と学生のやり取りを見たり聞いたりして、距離が近いなって思ったのが決め手ですね! 何でも先生に相談できるっていう環境が、すごく自分に合っているんじゃないかなって思ったんです。今でも困ったときに学校に来て先生に相談に乗って頂くことがありますね」

 

最後にひとことメッセージをお願いします!

「社会に出てから、色々感じることはあるんですけど、一番感じるのは“出会いって大切だな”っていうことなんです。同級生とお仕事で会うっていうのもそうだし、ツテで仕事を頂けたりっていうのも、自分にとってすごく大事だと思うんですよ。だから出会いは大切にしてほしいですね」

株式会社クレヨン様

 

 今、まさに業界の最先端で活躍されているゲストをお迎えし、業界の現状や体験談などをお話しいただく「業界研究/講演会」の授業。

 

今回は株式会社クレヨンから、代表取締役社長の田中大資様、人事部の山田雄祐様、マーチャンダイザーの立花翔太郎様、デザイナーの亀岡由紀様をお迎えして、業界の現状から人事部の目線で見た求められる人材、人気職であるマーチャンダイザーやデザイナーとして必要なことなどをお話しいただきました。

 

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Q 学生時代のうちにやっておいたほうが良いことはなんでしょう?

今のうちに自分がやりたい事について良く考え、勉強しておいてください。それが、将来好きなことを仕事にできるということにつながると思います。社会人になってからのほうが、勉強することが増えます。スピードの速さも求められるし、量も多い。社会人になってから有意義な時間を過ごせるように、学生時代から準備を進めてみてください。

 

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Q どんな人材を求めていますか?

元々販売からスタートした会社ということもあり、接客に重きを置いています。現在、販売職をめざす若者は減少しています。みなさんの世代は、ファストファッションの台頭もあり、“接客”になじみが薄く、実体験としてわからないと思うんです。販売職の魅力って、ブランドの個性をお客様にお伝えし、共感を頂く事です。それが魅力的でキラキラしてるはず。お客様と会話をしながら、一番お似合いになる一点をお勧めする――スタッフには、クレヨンのファン、スタッフ自身のファンを作ってくださいとお願いしています。

 

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Q 学生にメッセージをお願いします。

 

人事部 マネージャー 山田雄祐様

「売る」という仕事には「好きであること」は欠かせません。お客様の立場で考え、商品やブランドの魅力をお伝えする仕事は、その商品やブランドが好きでなければわかりませんから。また、色々なことに興味がある人というのは、どんな職業でも「この人についていきたい」と思わせることができます。自分の中の「好き」を増やしておけば、人として成長することができると思います。

 

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商品部 マーチャンダイザー マネージャー 立花翔太郎様

MDという仕事に一番必要なのは、“喋る”という事です。どんなに優れたコンセプトでも、会社や現場のスタッフたちに伝える伝える事が出来無いと、採用も店頭に反映する事も難しくなります。コミュニケーションが苦手な人も多くいるかもしれませんが、ファッションが好き、服が好きなら乗り越えられると思います。最終的な目標を目指して、ぜひ頑張ってください!

 

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商品部 デザイナー 亀岡由紀様

デザイナーを希望する方に伝えたいのは、最初に入る会社が大切だということ。デザイナーは、ずっと続けていく仕事です。10万円のワンピースをつくる仕事から3千円の洋服のデザインをする会社に転職するのは簡単でも、逆はとても厳しい。でも実は、3万円のワンピースを作ることが一番むずかしいんですね。こういった感覚を、若い時にぜひ身につけてください。

 

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代表取締役社長 田中大資様

いまどきの傾向として、真面目な学生が多い印象があります。それが悪いとは言いませんが、そういう人は自分で早めにブレーキをかけてしまうんですね。ファッションの仕事は銀行員ではありませんから、少しぐらい無茶をやってもいい。「不真面目はダメだけど、非真面目は大歓迎」、これはうちの創業者の言葉なんです。うちでは無茶なことをやれる人間を求めています、行き過ぎたときに止めるのは僕らの仕事ですから。

 

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スタイリスト 高木麻希さん

先日、1年スタイリスト科の「業界研究」授業のゲストとして、卒業生のスタイリスト 高木麻希さん(2008年度卒)が講演にいらっしゃいました。

 

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現在のお仕事内容を教えてください。

「今は主にTVや広告の仕事をしています。最近は、広告だと某飲料メーカーさんのWEBと店舗で流す広告映像を撮りましたね。TVは、毎週月〜金曜毎夕に番組に出られているアナウンサーさんの衣装を毎日準備したり、タレントさんの隔週でレギュラーの仕事をしたりしています」

 

どうしてスタイリストになろうと思ったんですか?

「私はもともとデザイナーになりたくて、高校も被服科を選んだんです。デザインを描いてコンテストに送って、デッサンが通ったら物を作るっていうことをやっていたんです。でも、実際に現場やショーに行くと凄すぎて。自分は、デザイナーにはなれないなって思ってしまったときに、高校の先生が「そんなに服が好きだったらスタイリストって仕事はどう?」って教えて下さって。そこで初めてスタイリストっていう職業を知りました」

 

tfacで学んだことで、特に役立っていることはなんですか?

「全部役立っているんですよ。でも、一番はマテリアル(素材)。難しかったのであまり好きじゃなかったんですけど、本当に役に立つので覚えた方がいいです。ディティールと生地の説明は、今でもよく言葉にしていますね。あと、広告の仕事はMacを使って資料を作るので、PCには慣れていた方がいいと思います」

 

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仕事で大変なことはなんですか?

「以前やったCMでは、服以外にもたくさん用意しなくてはいけないものがあって大変でした。例えば、そのシーンにつかうクッションなどの小物や家具など、空間までコーディネートするのがスタイリストの仕事なので、自分の好きな服ばかりを用意していればいいって訳じゃないんですよ」

 

スタイリストという仕事の魅力はなんですか?

「服とはちょっと関係ないんですが、特別な場所に入れて頂けたり、自分じゃ行かないような場所に連れて行ってもらえることですね! ロンドンオリンピックのメディアセンターに、キャスターさんのスタイリングをしに行ったこともあるんですよ! あと、競馬の優勝ジョッキーに花束を渡す方のスタイリングをしたことがあるんですが、VIPしか入れない席に入ったことがありましたね。自分じゃ絶対に行かないようなところだったので、新鮮でしたね。北海道に泊まりがけで仕事に行った時は、毎晩美味しいものを食べさせてもらいました。最高でしたね」

 

スタイリストになるために何をしたらいいですか?(1SB makitaくんより)

「スタイリストに限らず、やりたいことがあるなら、それに必要なことを人一倍勉強して、努力すること! 人と同じことをやっていても抜け出せないですからね」

 

DHE株式会社 代表取締役社長 柳原秀哉様

 

各業界のプロフェショナルの方をお招きし、体験談や業界についてお話しいただく「業界研究/講演会」の授業。業界の最前線にいるトップランナーのお話が聞けるということで、学生からの評判も高い講義です。

 

今回はファッションビジネス科の1年生のため、DHE株式会社の柳原秀哉代表取締役社長/CEOにご来校いただきました。現代人の生活に欠かせなくなったウェブコンテンツを中心に、マーケティングやプロモーション、エンターテイメントから地域創生まで様々な事業を手掛けてきたご経験をお話しいただき、ファッションとIT業界の「これから」について伺いました。

 

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Q 現在のお仕事の内容を教えてください。

ITやマーケティングの領域で仕事をしています。業界を問わず、アパレルやブランドはもちろん、医療メーカーなどあらゆる業界とお付き合いがあり、最近はタイで日本の魅力を発信する活動や某ポイントカードを広める仕事もしています。このほか、国内外の都市や企業のウェブサイトの制作、現実の風景に情報を重ねて表示するAR(拡張現実)という技術も扱っています。

 

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Q ファッション業界との共通点はありますか?

今、みなさんが使っているSNSは、きっと5年後にはなくなったり時代遅れになっているでしょう。IT業界だけでなく、ファッション業界も非常にトレンドの移り変わりが速い業界です。また、「もっとこうしたらいいのにな」と考えた人が、僕たちの想像を超えたような製品を作り出すのも共通していますね。コンピュータの技術はファッションにも応用されていて、服にチップを埋め込んで、着ている人の体温や汗を感知して温度調節をする――といったような開発も進んでいるんですよ。また、「どんな人が何をどういう風に購入したか」という統計を出し、そのデータを基にトレンドを分析することもありますから、ファッションはITとは切っても切り離せない関係ですね。

 

Q ITの観点から、今後のファッション業界の展望を教えてください。

今後数年、アパレルにおけるトレンドは、SNSを通じて洋服を購入する仕組みになるでしょう。画像だけでなく動画も取り入れて、TVや映画を見ているときに「この服いいな」と思ったら、すぐに購入できるような仕組みも出来上がっていくと思います。いまはどの企業でもスマホ向けのソーシャルメディアに一番お金をかけているでしょう。一方で、百貨店などの実店舗でも、「どの商品が売れているのか」だけでなく「どの商品が手に取られているのか」をリアルタイムに知ることができるシステムができあがっているんですよ。

学校では、流行の先を見る力、いわゆる“センス”を磨いていってほしいです。いつも一緒にいる仲間や先生、授業で得た知識や経験が高めてくれるものだと思います。

 

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Q 学生にアドバイスをお願いします。

ファッション以外にも何か別のジャンルも極めてみてください。これはある人の言葉ですが、5年(約10,000時間)かければひとつのジャンルで「100人に1人」の存在(専門家)になれると言われていますが、そこから「1000人に1人」になるのは難しいんですね。でも次の5年で別のジャンルで「100人に1人」の存在になれば、100人×100人で「1万人に1人」の存在になれる。そういう将来設計も頭に入れておくと、自分の可能性を広げることができますよ。

今の学生さんたちは、生まれたときからインターネットがある世代。便利なものがあって当たり前だと思うからこそ、「こうあったらいいのにな」や「ここが不便だな」と思ったことを大切にしてほしいです。ファッションの仕事にも通じることだと思いますが、そうして気づいたことが、その人にとってのアイデアになったり、仕事につながったりすると思います。