来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 33

来校ゲスト

株式会社ビック・ママ 守井嘉朗様

『お直しコンシェルジュ』として日本全国に70店舗を構え、近年では海外にも出店を行っている株式会社ビック・ママの守井嘉朗社長にご来校いただき、お話をしていただきました。

 

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■実際のお仕事の内容について教えていただけますか?

お直しの仕事というのは、洋裁という物作りの仕事なので、「手に職をつける」仕事なんですね。ただ接客の要素もあるのですが、あくまでお客様の困っていることに対して「こうしてはいかがですか?」と相談に乗る、カウンセリングのような仕事になります。物作りと接客業の両方の良さをあわせ持った仕事だと思っています。

 

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■お直し業界について教えてください

お直し屋さんというのは全国いたるところにあって、どこででもお仕事をすることができます。やろうと思えば自宅でもできる仕事ですから、地元の百貨店やブティックなどから裾上げなどの仕事を受けて、独立することも難しくありません。ものすごく儲かるとは言えないかもしれませんが、結婚や出産、育児をしながらでも安定して続けることができる仕事です。

 

■ビック・ママさんの特徴はどんなところですか?

ウチのお店さえ出ていれば、基本的に勤務地は選ぶことができますし、他府県への転勤などはありません。また、女性に優しい職場づくりの一環として、育児をしながら仕事ができる環境を作るために、本社のある仙台と東京の立川に保育所を設立しています。

 

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また、技術が上がったり仕事が上手くできても、褒められたり評価されないと「仕事がつまらない」と感じてしまいます。お客様から感謝されたり、上司から褒められたりして、自分が喜んだことが「キャリア」になり、それを積み重ねられる環境を作るように心がけています。

 

■ファッション業界を目指す学生にアドバイスをお願いします

学生のうちは“働く”ということをイメージできないかもしれませんが、「ご縁のあった企業で、求められた仕事をする」というのもひとつの生き方だと思います。自分が求められる場所で技術を磨いて、周囲に認められるという「やりがいの見つけ方」もありなのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

株式会社ビームス 南馬越一義様

 

業界の最先端で活躍されているゲストをお迎えし、業界の現状や体験談などをお話しいただく「業界研究/講演会」の授業。

 

全校生徒を対象に行われた今回の講演会に、株式会社ビームスから、執行役員 ビームス創造研究所(HALS)所長 シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義様をお迎え致しました!

 

MCは2年ビジネス科のIkedaくん、2年スタイリスト科のKatoさんとMakitaくんが担当しました!

産学協同プロジェクトBEAMS

 

今、私たちtfac生は卒業制作ファッションショーに向けて動き始めたところです。

先週ニューヨークコレクションに行かれたとお伺いしましたが、現地では、実施方法や演出方法で、何か新しい発見はありましたか?

「今年の秋に発表されるコレクションの商品というのは、来年の春に店頭に並びます。ですが、ニューヨークコレクションは、この2年くらいで「シーナウ・バイナウ(see-now-buy-now)」といって、ショーを見たときには、もうWEBで買えるとか、店頭に並んでいるものに変わってきているんです。

 

面白いなと思ったのは、学生さんの卒業コレクションみたいなものとか、学生が対象のアワードのようなものが出てきたこと。テキスタイルやテクスチャーのセンスはスゴかったですね。東京コレクションでも、学生さんの作品を見せる機会があってもいいなと思いました」

産学協同授業:BEAMS南馬越様

 

 

来年の春から、店頭に立つ販売員になるのですが、心がけるべきことはなんですか?

「販売員って、お店によって雰囲気とか接客の方法が違いますよね。ロールプレイングというのはありますが、あまり型にはまりすぎなくていいのではないかと思います。扱う商品によって雰囲気を変えてみたり。販売員というのはお客さんのお買い物のサポートなので、普段から人とコミュニケーションを取るようにしたり、人の気持ちを察することができるように心がけるといいのかもしれないですね」

 

 

お客さんの購買意欲を高める接客のコツはなんでしょうか?

「お客さんが心地よいと感じられる接客の仕方をすることですよね。

 

僕が大学生のとき。お客さんとしてビームスに行った際に接客して下さったのが、現在はユナイテッドアローズの上級顧問である栗野さんだったんですね。当時は店長で、雑誌に出たりしていて有名な方だったので、お顔は知っていたんですが、単純に服だけじゃなくて、いろんな話題が豊富なんですよね。その会話に引き込まれて、よくお店に通うようになって。栗野さんに「バイトしない?」って言って頂いて、アルバイトを始めたのが入社のきっかけだったんですよ。

 

人間としての魅力をあげること。その魅力にひかれて、お客様がお買い物をしてくださるということかもしれないですね」

 

 

バイイングに必要なスキルはなんでしょうか?

「『これ売れるんじゃないか?』というよりは『今、これが盛り上がってる!これで商売するんだ!』みたいな情熱でしょうか。

 

日本のマーケットで『これいいんじゃない?』って思っても、他の人も同じことを考えていることが多いんですよね。ショッピングモールに行くと、お店の看板が違うだけで、置いてある商品はほとんど一緒みたいになっているところがありますよね。市場にあわせていると競合はたくさんあって、ほかとの違いがでないので、自分の世界・価値観でいいなと思うものを買うように心がけるのがいいんじゃないでしょうか」

 

 

このほか、学生たちの質問にたくさんお答え頂きました。

 

南馬越さま、お忙しい中本当にありがとうございました!

 

 

最後にMCを務めた学生たちと!

 

産学協同授業:BEAMS南馬越様と集合写真

■Profile

株式会社ビームス ビームス創造研究所 シニアクリエイティブディレクター

南馬越一義(みなみまごえ・かずよし)様

アルバイトを経て、1984 年に入社。ショップスタッフ、店長、バイヤーを経て、現在はビームス創造研究所のシニアクリエイティブディレクターに。「くまモン×ビーミング ライフストア 大物産展」や「KENDAMA TOHOKU」など数多くの事業を手がける。

 

 

株式会社ビームス 南馬越一義様

 

業界の最先端で活躍されているゲストをお迎えし、業界の現状や体験談などをお話しいただく「業界研究/講演会」の授業。

 

全校生徒を対象に行われた今回の講演会に、株式会社ビームスから、執行役員 ビームス創造研究所(HALS)所長 シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義様をお迎え致しました!

 

MCは2年ビジネス科のIkedaくん、2年スタイリスト科のKatoさんとMakitaくんが担当しました!

 

 

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今、私たちtfac生は卒業制作ファッションショーに向けて動き始めたところです。

先週ニューヨークコレクションに行かれたとお伺いしましたが、現地では、実施方法や演出方法で、何か新しい発見はありましたか?

「今年の秋に発表されるコレクションの商品というのは、来年の春に店頭に並びます。ですが、ニューヨークコレクションは、この2年くらいで「シーナウ・バイナウ(see-now-buy-now)」といって、ショーを見たときには、もうWEBで買えるとか、店頭に並んでいるものに変わってきているんです。

 

面白いなと思ったのは、学生さんの卒業コレクションみたいなものとか、学生が対象のアワードのようなものが出てきたこと。テキスタイルやテクスチャーのセンスはスゴかったですね。東京コレクションでも、学生さんの作品を見せる機会があってもいいなと思いました」

 

 

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来年の春から、店頭に立つ販売員になるのですが、心がけるべきことはなんですか?

「販売員って、お店によって雰囲気とか接客の方法が違いますよね。ロールプレイングというのはありますが、あまり型にはまりすぎなくていいのではないかと思います。扱う商品によって雰囲気を変えてみたり。販売員というのはお客さんのお買い物のサポートなので、普段から人とコミュニケーションを取るようにしたり、人の気持ちを察することができるように心がけるといいのかもしれないですね」

 

 

お客さんの購買意欲を高める接客のコツはなんでしょうか?

「お客さんが心地よいと感じられる接客の仕方をすることですよね。

 

僕が大学生のとき。お客さんとしてビームスに行った際に接客して下さったのが、現在はユナイテッドアローズの上級顧問である栗野さんだったんですね。当時は店長で、雑誌に出たりしていて有名な方だったので、お顔は知っていたんですが、単純に服だけじゃなくて、いろんな話題が豊富なんですよね。その会話に引き込まれて、よくお店に通うようになって。栗野さんに「バイトしない?」って言って頂いて、アルバイトを始めたのが入社のきっかけだったんですよ。

 

人間としての魅力をあげること。その魅力にひかれて、お客様がお買い物をしてくださるということかもしれないですね」

 

 

バイイングに必要なスキルはなんでしょうか?

「『これ売れるんじゃないか?』というよりは『今、これが盛り上がってる!これで商売するんだ!』みたいな情熱でしょうか。

 

日本のマーケットで『これいいんじゃない?』って思っても、他の人も同じことを考えていることが多いんですよね。ショッピングモールに行くと、お店の看板が違うだけで、置いてある商品はほとんど一緒みたいになっているところがありますよね。市場にあわせていると競合はたくさんあって、ほかとの違いがでないので、自分の世界・価値観でいいなと思うものを買うように心がけるのがいいんじゃないでしょうか」

 

 

このほか、学生たちの質問にたくさんお答え頂きました。

 

南馬越さま、お忙しい中本当にありがとうございました!

 

 

最後にMCを務めた学生たちと!

 

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■Profile

株式会社ビームス ビームス創造研究所 シニアクリエイティブディレクター

南馬越一義(みなみまごえ・かずよし)様

アルバイトを経て、1984 年に入社。ショップスタッフ、店長、バイヤーを経て、現在はビームス創造研究所のシニアクリエイティブディレクターに。「くまモン×ビーミング ライフストア 大物産展」や「KENDAMA TOHOKU」など数多くの事業を手がける。

 

 

株式会社ファイブフォックス 矢部愛美さん

体験入学のゲストに、本校の卒業生でもある㈱ファイブフォックス チーフデザイナーの矢部愛美さんにお越しいただきました。

 

ゲストトークの中では、現役デザイナーのお仕事や学生生活についてお伺いさせていただきました!

 

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Q:デザイナーになりたいと思ったきっかけはなんでしたか?

「小学校の頃『ご近所物語』を見て大好きだった洋服をデザインするお仕事を目指す様になりました。」

 

Q:デザイナーはどんな人が向いていますか?

「まずは、洋服が大好きな人。そして自分に自信があって負けず嫌いな性格が向いているかもしれないです。自分が良いと思って描いたデザインを提案しないといけないので自信をしっかりと持てる人が向いていると思います。」

 

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Q:デザイナーとはどんなお仕事ですか?

「実はデザイナーって絵を描く以外にもたくさんの仕事をしているんです。例えば、実際に仕上がったサンプルのチェックや店頭に展開するための最終検品、より良いデザイン画を描くためのトレンドリサーチやその他書類作成など。デザイン画を描くのは全体の業務の10%〜20%くらいなんです。」

 

Q:やりがいはなんですか?

「自分がデザインした洋服を街中で着ている人を見かけるとやはりすごく嬉しくなりますし、デザイナーとしてのやりがいを感じます。あとファッションがとにかく好きでデザイナーになったので、好きなことを仕事に出来ていることはとても魅力だと思います。」

 

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Q:仕事をする上で注意していることや気をつけていることはありますか?

「朝電車に乗っている時や、お買い物に行った時など周りの人たちは何を着ているのか、何月ごろからトレンチコートを着始めるのかなとかいつからノースリーブ着ているのかな。というようなことはデザインに生かすとか関係なく注意して見るようにしています。」

 

Q:矢部さんは本校の卒業生ということですが、本校に入学を決めた理由や学校生活で印象に残っているイベントはありますか?

「私が入学を決めたのもまさにこの体験入学でした。いくつか他の学校も見学に行ったのですが、うちの学校はどちらかというとアットホームな学校で体験入学でも先輩たちがとてもフレンドリーで楽しく過ごせたのが一番の決め手でした。大きな学校と比べてこういうアットホームな環境が私には合っているとその時感じました。」

 

衣装デザイナー&スタイリスト 米山裕也さん

先日開催されました体験入学のゲストに、本校の卒業生で衣装デザイナー&スタイリストの米山裕也さんがいらっしゃいました。

 

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デザイナーとはどんなお仕事ですか?

「まずプレゼンテーションから始まります。スタッフやメンバーに対して『こんな衣装はどうでしょう』というのをデザイン画や参考になる写真を持って行って提案します。OKを頂いたのち、素材や生地を集め、服の作り方を書いた指示書を作り、パタンナーさんと打ち合わせして指示書をお渡しするまでが僕の仕事です。あとは、出来上がったものに対して最終調整します」

 

最近だと、CDジャケットの衣装も手がけられたそうですね。

「メンバーからの希望を形にしつつ、アドバイスをして衣装制作をしました。グループによって違いますが、発注を受けた際にレコード会社から『こういうイメージでやりたい』という依頼があるので、そのイメージをこのグループの衣装担当的なメンバーが膨らませ、それを僕が形にしていくという感じですね」

 

コンサートの衣装とCDジャケットの衣装製作、どんなところが違いますか?

「コンサートの衣装というのは、コンサート中に着替える回数が決まっているので、楽曲とイメージが合うようにデザインします。実際に動いて使えるものにしなくてはいけないので、動きやすさは重要です。重すぎて動けない、細すぎて腕が上がらないということがないように。ジャケット写真は着て美しく見えれば、どれだけ細いパンツを穿いてもいいんです。そこが大きな違いですね」

 

衣装を作るときに必要な知識はありますか?

「これだったら綺麗に腕があがるだろうなとか、これだと延び過ぎちゃってだれるなとか、そういうのは生地選びのときに必要になってくるので、生地の特性を知る必要がありますね」

 

たくさんのグループを担当されている米山さんですが、グループごとに違うことはどんなところですか?

「打ち合わせの仕方から違いますね。メンバーから『こういう衣装がいい』というリクエストが来るのもあれば、おまかせというところもあるので」

 

衣装デザイナーさんというのは、ツアーは一緒に回られるんですか?

「基本的には一緒には回りません。初日の公演までは一緒に準備するというのが多いです。初日見て、問題ないかというのを確認しないといけないので。本番前のリハーサルで実際に衣装を着用してやることが多いんですけど、その時になにか問題が起これば、本番までに直すようにしています」

 

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このお仕事の魅力はなんですか?

「自分の考えた物が形作られていって、それがコンサートや舞台で見られることですね」

 

逆に、大変なことはどんなところでしょうか?

「納期というのが絶対にあって、時間が無限にある訳ではないので、期間内にどうアイデアを形にしていくか、というのが大変ですね」

 

仕事でなにか心がけていること、工夫していることはありますか?

「時間をムダにしないように、とりあえずこれでいいや、という風に出すのではなく、ちょっと時間がかかっても、これで大丈夫だなっていう確認をしてから仕事を進めていくのが大事かなと思います」

 

米山さんは卒業生ということですが、学校で学んだことで今も役立っているなと思うことはありますか?

「僕は1年の終わりくらいには研修で株式会社クリエイティブギルドに行かせて頂いて、実務経験を積んだというところが良かったですね。そういったシステムをやっている学校ってあまり無かったので、実際の仕事を経験するというのはすごく良かったと思います」

 

最後にひとことメッセージをお願い致します!

「“ファッション”と言っても幅は広いと思うので、最初から自分のやりたいことにぶつかるかは分からないし、やってみたら違うこともあると思います。なので今から色んなことに挑戦してみてください」

 

■Profile

2002年3月に本校を卒業後、舞台やコンサート衣装を製作する株式会社クリエイティブ・ギルドへ入社。現在は独立し、アイドルグループのコンサートやイベント、舞台の衣裳デザイン、スタイリングの仕事をメインに活動。

株式会社ナイスクラップ 永田哲也さん

先日行われました体験入学のゲストに、卒業生で現在は株式会社ナイスクラップにてECをご担当されております永田哲也さんがいらっしゃいました。

 

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“EC”とはどんなお仕事ですか?

「electronic commerceの略称で、ネットショッピングのことです。イメージしやすいのは『Amazon』や『ZOZOTOWN』ですね」

 

永田さんは入社後、販売を経験されていますが、ECの仕事に、どのように役立っているのですか?

「ECでも店舗での販売でも、相手にしているのはお客様ということに変わりはありません。それまでは直接お客様の顔を見て販売してましたが、ネット上だと見えにくい部分もあります。直接接客して関わった経験があるからこそ、分かることがたくさんあったので、販売を経験していて良かったなと思いました」

 

1日のお仕事のスケジュールを教えて下さい。

「出社してからメールチェックをし、自社通販発送の準備をします。その後、前の週に何がどれくらい売れているのかなどチェックし、ブランドの会議に参加します。午後は、売り上げ獲得のため打ち合わせに参加し、撮影した写真を(ネット用に)レタッチ、加工などの作業をして1日が終わります」

 

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この仕事の魅力・やりがいはなんですか?

「ネットを介して全国のお客様を相手にしているので、実店舗とは比べものにならないくらい売り上げが取れます。そういう面ではやりがいを感じますね」

 

日々仕事をする上で、気を付けていることはなんですか?

「ECはスピードが命。ナイスクラップは、実はECに力を入れ始めたのが他のブランドよりも遅かったので、他のサイトでは当たり前にできていることが、ナイスクラップではできないということもあったんですね。なので、まずはそこに追いつくことから始めました。他と同じ水準に合わせないとお客様はついて下さらないですからね。日々のリサーチも欠かしません。」

 

学生時代にはどのような研修に参加しましたか?

「ファッションショーのアテンドに参加したのですが、普段は見れないところ、正直言うと、業界で働いていてもなかなか見ることができないような部分を観させて頂いたので、とても貴重な経験になりました。」

 

学校で学んだことで今も役立っていることはなんですか?

「『Mac演習』ですね。今の仕事で一番使っているのがイラストレーターとフォトショップなんです。例えばバナーといった広告を作ったり、写真を加工したり…ダイレクトに役立っているので、勉強していて良かったなと思います。それと『カメラワーク』という授業があったのですが、商品の写真を自分で撮ることもあるので、カメラの使い方も理解しておけたのはとても良かったです」

 

 

■Profile

2013年3月、本校ファッションビジネス科を卒業。株式会社ナイスクラップに入社。新宿の店舗にて販売を3年間経験、その後ECを担当する部署へ異動となる。

株式会社ジーユー 鎌田ちひろさん

先日開催されました体験入学のゲストに、卒業生で、現在は株式会社ジーユーでプレスをされている鎌田ちひろさんがいらっしゃいました。

 

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先日、本校の学生が貴社の“座談会”に参加させて頂きましたが、なぜこのようなものを企画したんですか?

「ショップではなく本社勤務なので、普段一般の若い方の意見を聞く企画というのはなかなか無くて、色々教えて頂きたかったんです。実際に行ってみてとても有効だったと思います。例えば、オンラインストアで商品を買ってくださったお客様のレビューを拝見すると20代以上の方は比較的多いのですが、10代のお客様のコメントは少ないので貴重な場になりました」

 

鎌田さんは当校の卒業生ですが、学生時代研修には行かれましたか?

「私はスタイリスト科だったので、スタイリストさんの研修を中心に様々な現場に行かせて頂きました。就職すると、ジャンルはある程度固定されるので色々なジャンルを見せてもらえたのはすごく為になりました。就職して、研修を受け入れる側になって感じるのは、tfacの学生は業界内の評判が本当に良いということ。私自身も、みんな元気で積極性があって、一緒に働きたいと思う学生さんが多いと感じます」

 

鎌田さんは、もともとスタイリスト科を卒業されていますが、プレスというお仕事に就いたきっかけは何でしたか?

「卒業してからスタイリストのアシスタントとして就かせて頂いて色々なプレスルームを伺う機会があったのですが、その中でもっとお洋服やブランドの内側に入って表現したいと思うようになり、プレスの道に進みました」

 

プレスというお仕事の魅力は、なんでしょう?

「人と話すのが好きなので、社内はもちろんですが、編集者さんやスタイリストさんなど様々な方と関われることが魅力ですね。あとはスタアシ時代からですが自分が携わった商品や企画が世に出て人の目に触れたときに喜びを感じます」

 

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大変なことはなんですか?

「これから世に出る商品や情報を扱っているので、楽しみはもちろんですが、見えないものに対する不安はありますね。お客様の反応とか。。 体力的な面では、商品の型数がとても多いので展示会の準備などはサンプルを集めるだけで一苦労ですね」

 

仕事をする上で心がけていることはなんですか?

「学生時代のバイトやスタアシ時代から仕事をする上で心がけているのは、どんな方にも謙虚な姿勢で笑顔でお話するようにすることです」

 

学生時代に学んだことで、今も役立っているなと思うことを教えて下さい。

「“マテリアル”と“Mac”やPCの授業です。マテリアルは素材や柄を扱う授業なのですが、実際に目で見たり生地を触ったりするので専門的な用語も理解できるようになったのは大きいです。もう一つのMacやPCで習ったイラレ、パワポ、エクセルなんかは、スタアシ時代もクライアントさんへ提出する資料作りで使いましたし、今も資料やリスト作りでリアルに役に立っていると感じます」

 

最後にメッセージをお願いします!

「私も皆さんと同じようにただただファッションが好きな高校生でした。雑誌を見たり、色々な情報を集めたり、色々な場所に行ったり、新しいものを見つけて、様々なことに興味を持って、自分から情報を発信できる人になってくれたら素敵だと思います、一緒にファッションの世界で頑張りましょう!」

 

 

■Profile

2012年3月に本校のスタイリスト科スタイリストコースを卒業後、スタイリストJOE氏に師事。アシスタントとして約1年程つとめる。
その後、2013年8月より株式会社ジーユーにてプレスの職に就く。