来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 32

来校ゲスト

プレス 株式会社テクストトレーディングカンパニー アトモス 大谷悠人さん

 

プレス

株式会社テクストトレーディングカンパニー アトモス

大谷悠人さん

(ファッションビジネス科卒業生)

 

 

セレクトショップのプレスとして活躍中!

 

 『アトモス』というスニーカーのセレクトショップを運営している、株式会社テクストトレーディングカンパニーでプレスをしています。普段は雑誌やWEBマガジンの担当者やスタイリストとの打ち合わせ、あとは社内の企画会議などに追われていることが多いですね。打ち合わせや会議で企画が決まると、スタイリストやカメラマンの手配をして、撮影に出かけて現場のディレクションを行なっています。

 フリーのカメラマンとしての活動もしていたので、その時の経験がプレスの仕事にも役に立っています。

 

人と関わる仕事だけにネガティブにならないように

 

プレスという仕事は、色々な業種の人と関わることが多くて楽しいですね。ほかの職種のように明確な結果が数字に出る仕事ではないので難しいのですが、関わりのできた有名人が、SNSでうちの商品を紹介してくれたことで話題になったりすると、やりがいを感じます。

 今は会社が成長している時期なので、人手が足りずに忙しい日々を送っていますが、前向きに取り組んでいます。気持ちが沈んでいるとカメラマンやスタイリストに会った際に、良い印象を与えられないですよね。それでは良い作品ができないですから。休みの日にはなるべく外に出て、常に何か新しい話題を作れるように心がけています。

 

内側だけでなく学校外にも人脈を広げた学生生活

 

 tfacを選んだ理由は、体験入学に参加したことがきっかけでした。

先生や学生スタッフの雰囲気を見て「この学校、楽しそうだな」と思って入学を決めたんです。ファッション業界を目指す以上、友達が多い方がいいだろうと思ったので、在学中は積極的に友人を作り、『卒業制作ファッションショー』では学生リーダーをやらせていただきました。今でも学生時代に教わったことを思い出しながら社内のプレゼン用資料を作っています。

 また、学校外でも友達作りを積極的にしていたので、カメラマンとしての活動時には、学校の内外のスタイリストやモデルの友達に声をかけて、作品撮りに協力してもらっていました。

 

いい意味で思いっきり遊んでほしい

 

 ファッション業界を目指す人たちにアドバイスをするとしたら、いい意味で遊んでほしい、ということですね。僕は、遊びに出かけた先で生まれた人脈が、仕事に繋がったことも多いんです。どうしても年齢を重ねて家庭ができると、遊びに出かけることも難しくなってしまいますから、若いうちに人脈を広げておいた方がいいでしょう。

 これからは海外から来るお客様が増え、ブランドの出店もグローバル化が進むと思いますから、英語の勉強はしておいた方が、自分の活動の幅が広げられると思いますよ。

 

(株)角館こまち パタンナー&生産管理 栁澤 沙織さん

(株)角館こまち パタンナー&生産管理 栁澤沙織さん

(3年専攻科パタンナーコース卒業)

 

 

パタンナ-と生産管理は、やりがいのあるお仕事です

 

 OEMと言って、ブランドさんからご依頼いただいてパターンを製作したり、生産管理として資材の手配をして納品するといった仕事をしています。商品ができるまでのスケジュール管理をしたり、依頼された通りに上がってくるかなどの確認をしたりします。スタッフのコントロールは大変ですが、その分やりがいはあります。最初はデザイン画だったものが実際に商品になり、反響があったときはとても嬉しいですね。

 

研修システムを活かして就職活動!

 

 会社には、学生時代から何度も研修に行っていて、卒業後そのまま入社しました。1年ほど通っていましたし、会社の方にも顔を覚えて頂いていたので、入社後もスムーズでした。実は私は、入学時は衣装製作を目指していたんです。でも研修に行くうちに、私にはそちらよりもパタンナーの方が向いているなと気付いたんです。学生のうちから色々な研修に行けて、自分に向いているものを探せるのも、tfacの研修システムの魅力だと思います。

 

心のゆとりが、周りへの気遣いに繋がりますよ

 

 この仕事だから、ってわけじゃ無いんですけど、時間には余裕を持って行動するようにしています。準備もできますし、心に余裕ができますからね(笑)。それと、物の位置とかが、みんな忙しくなってくると使ってそのままにしちゃうことが多いので、私が率先して元の位置に戻すようにしています。自分の心に余裕があると、周りへの気遣いができるようになってくると思うので、なるべく早めに行動するようにすると良いと思います!

 

 

衣装デザイナー&スタイリスト 米山 裕也さん

衣装デザイナー&スタイリスト 米山 裕也さん

(スタイリスト科スタイリストコース卒業生)

 

 

プレゼン能力は必須のスキルです

 

 アイドルグループのコンサートや舞台の衣装デザインを担当しています。手がけるアーティストやイベントによっても違うのですが、まずはコンセプトを確認します。アーティスト本人の要望やイベントのテーマ、演出家さんの考えなど、『こういうふうにしてほしい』と言われることもあれば、『今回は自由に』ということもありますね。そうした打ち合わせを踏まえて、衣装のデザインを考えてデザイン画を起こします。その後、デザインを説明しなくてはいけないので、素材の知識やプレゼンする力が必要です。OKをいただいたら、記事などの素材を集めてパタンナーさんと打ち合わせを行ない、指示書を作るまでが僕の仕事です。

 

大切なのは「自己判断」しないこと

 

 tfacに入学を決めたのは、学校見学に来たときに和気あいあいとした雰囲気だったこと。先輩もフレンドリーに話しかけてきてくれて、他の学校も見学していたんですけど「こういう学校の方が自分には向いているんじゃないかな」って思ったのがきっかけでした。

 在学中は、研修にもたくさん参加しました。スタイリストの仕事と、舞台衣装デザイン&製作に携わる会社に就職したのも、研修がきっかけです。現場に出て学んだことは、自分で勝手な判断をしないことですかね。例えば、散らかっている本を片付けるように言われたとして、ただ閉じて終わりなのか、閉じて積み上げておくのか、本棚に入れておくのか……そのときの状況によっても違いますよね。以前は本棚に入れていたけど、今回は本棚に入れるよりほかのことをやってほしいかもしれないですよね。

 

今でもtfac生との繋がりがあります

 

 学校を卒業してからも同級生とは繋がりがありますし、ファッションの仕事をしている人とは生地屋さんでばったり会うことも多いですね。「うちの知り合いもtfacの卒業生だよ」なんて話を聞くことがよくありますよ。

舞台衣装製作者 有限会社ビーシーコスチューム 寺園七海さん

舞台衣装製作者

有限会社ビーシーコスチューム 寺園七海さん

(アパレル技能科テクニカルコース卒業生)

 

 

就職から2年、色々なことに挑戦させて頂いています

 

 バレエの衣装を製作したり、貸し出ししたりするアトリエに勤務しています。主に、発送作業やレンタルから戻った衣装のクリーニングやお直しをするのが私の仕事です。最近では、デザイン画を書いたり、ちょっとした小物の製作や、衣装の装飾などもさせて頂いたりしています。毎日、綺麗な衣装に囲まれて仕事できるのがとても楽しいです。

 

私のデザイン画が、実際に製品化されたんです!

 

 もともと、この会社に就職することになったきっかけは、産学協同授業でした。バレエ衣装をデザインして、社長にプレゼンするという内容だったのですが、そこで私のデザイン画が採用され、実際に商品化して頂けることになったんです。その流れで、デザイナーの見習いとして採用していただくことになりました。

 産学協同授業のほか、普段の授業でもたくさんのことを学びましたね。デザインを描く上で必要になる、配色や素材の知識や縫製のスキルなどは、今の仕事に直結しているので、勉強しておいてよかったなと思います。先生と学生の距離が近いので、分からないことをすぐに質問できて解決できたところもよかったと思います。

 

授業はすべて役立つことばかりです。

 

 学生の頃って、「将来役に立つよ」って言われて勉強するけど、イマイチ納得できていないというか、ホントに? って思っちゃうところも正直あったんですよ(笑)。でも、実際就職した後は、学んだことは全て繋がっていて、もっとしっかりやっておくべきだったって思うことばっかりなんです。だから、学生のうちから幅広く、なんでも挑戦することが大事だと思いますよ。全部が自分のためになるんだと思って、頑張ってください!

 

株式会社マッシュスタイルラボ 小澤宏太さん

 

先日開催されたOpen Collegeのゲストに、本校デザイナーコースの卒業生で、現在は株式会社マッシュスタイルラボでご活躍中の小澤宏太さんがいらっしゃいました。

 

 

卒業後すぐは、株式会社東光商事にデザイナーとして就職した小澤さん。デザイナーを志したきっかけはなんでしたか?

「とにかく服が好きだったので、好きなことを仕事にしたいと思ったのがきっかけです。それまでは服の勉強をしたことが無かったのですが、好きという気持ちだけで入学しました。実際この学校で勉強をして、デザイナーとして就職ができました」

 

デザイナーというのは、どんな人が向いていると思いますか?

「一概にデザイナーと言っても、本当に色々な人間がいるんですよ。僕は完全に“情報型”のデザイナーです。他社では、今これが売れているから、こういうデザインにしようとか考えています。他にも、感覚的でクリエイティブなデザイナーもいるし、人によって全然違うので、どんな人が向いているのかというのは特に無くて、“売れるものを作りたいという意欲”と“ファッションが好きという気持ち”があれば、どんな人でもなれると思いますよ」

 

現在はどのようなお仕事をされているんですか?

「現在は生産管理とMDを一部担当しています。生産管理部では素材を手配して、それを布にして、服を作るということをやっています。洋服生産のスタート地点のような感じですね。僕の一言や判断で、お店やスタッフが動いていく責任感はとても重いですが、その分やり甲斐はすごくあります」

 

 

tfacに入学を決めた理由はなんでしたか?

「他の専門学校も何校も回ったのですが、先生との距離の近さが一番のポイントになりました。実際、入学してからは色んな先生とコミュニケーションをとることができて、色んなことを教えていただき、それが就職にも仕事にも役立っています。」

 

tfacで学んだことで一番役立ったことはなんですか?

「学校で勉強したことは全て役立っています。素材のことはもちろん、マーケティングやリサーチの方法なども学びました。強いて言えば『産学協同授業』が一番かもしれないですね。デザイン画を描いて、現役のデザイナーさんに評価していただきました。社会に出てから経験するようなことを、学生のうちに学べたのが良かったと思います」

 

最後に、ファッション業界を目指す皆さんにメッセージをお願いします。

「今、持っている“好き”という気持ちを忘れなければ、夢を叶えられると思います。tfacの卒業生と一緒に仕事をしていきたいと思っているので、ぜひ頑張ってください!」

 

小澤さん、ありがとうございました!

『株式会社クレヨン』社長 田中大資様、人事部 山田雄祐様

本校の産学連携授業でも協力をいただいている、株式会社クレヨンの田中大資社長と人事部の山田雄祐様に、1年ビジネス科の「就職ガイダンス」の授業講演のため、ご来校いただきました。

 

 

 1972年にセレクトショップとして創業し、現在では『Lois CRAYON』や『LIFE WITH FLOWERS.』、『&ellecy』など、企画制作から自社で行った商品が9割を占めるというクレヨン様。ファッション業界の激しい流れの中で、これまでクレヨン様が取ってきた戦略と、これからの業界の見通しなどについて田中社長の解説をいただきました。

 

 

さらに業界で活躍する人物に共通することとして、田中社長が挙げられたのが「色々なことを知ろうとする人」と「考えたことを伝える能力のある人」の2つの能力。デザイナーやMDは世界情勢や環境の変化についても知っていなければならないし、どんなにすばらしい構想を頭に描いたデザイナーやVMDでも、それを作る人たちに伝えられなければ実際の物や店舗は作れない、というお話に学生たちもうなずきながら聞き入っていました。

 

 

 また人事の山田様からは、『Lois CRAYON』を立ち上げる際にターゲット層をイメージするのではなく、“英国人の建築家と日本人の呉服屋の女性の間に生まれた23歳の女性で~”というように、ブランドを体現するひとりの女性を設定していくことで、商品を展開していく手法をご説明いただきました。

 

 また、ご自身が販売職としてキャリアをスタートしたときの「この会社は怒られるまでは自由にやっていいんだ、と気が付いてから、何をするべきかを常に考えるようになった」というエピソードは、これからファッション業界へと進む学生たちにとっても大きなアドバイスに!

 

 

 ブランドの社長として、人事としての視点からお話しいただいた内容は、学生たちの将来に向けて非常に参考になるだけでなく、2月の『ショップ&ギャラリー』の授業で開く、ポップアップストアに向けたヒントにもなったようです。

 

 田中社長、山田様、ありがとうございました!!

 

STIR 渡邉瑛希さん

ドレスTシャツ専門ブランド『STIR』の代表、渡邉瑛希さんにお越しいただきました。

 

 

渡邉さんは、2010年に本校を卒業し、アメリカでファッション誌の編集者インターンとしてご活躍されていました。

 

--どのような経緯で海外のファッション誌で働くことになったのですか?

「tfacの研修で出会ったスタイリストさんがこの雑誌の編集長で、『アシスタントとしてニューヨークに来てみないか?』というお話をいただきました。そこから半年ぐらいお金を貯めて行ったんですが、最初は英語のヒアリングもできない状態だったのでコミュニケーションが取れるようになるまで大変でしたね(笑)」

 

 

--帰国してから『STIR』を設立されるまで、どのような仕事をされていたのですか?

「その後広告デザイン会社やグラフィックデザインの仕事をしていたのですが、『やっぱり物作りに携わりたい』という思いが強くなって、以前から自分が好きだったシャツのメーカーにEC担当として入社しました。そこでECサイトの販売や運営の仕事をしながら縫製や生地などの知識も勉強して、『STIR』を設立しました」

 

 

--『STIR』の製品でこだわっているポイントは?

「僕はジャケットスタイルが好きだったのですが、ジャケットに合うTシャツが少ないと感じていたんですね。だからジャケットに合わせても違和感のない、“ドレス感のあるTシャツ”を作っています」

 

 

--起業してみて、苦労したことはなんでしょう?

「モチベーションというか、やる気を保つことですかね。お客様や取引先に怒られて落ち込むこともあるんですが、そういうときは美味しいものを食べたりしてやり過ごしてきました(笑)。いま『STIR』を立ち上げて2年ぐらいになるんですけど、やっと軌道に乗ってこれから拡大路線に乗れれば、と思っています」

 

--これからの夢や目標を教えてください

「今はブランドの店舗を持つことです。そのためには『STIR』というブランドの認知度を高めなければならないし、それがとても大変なことだと思うんですけど、そこをクリアしてインナーだけのお店というのを作りたいんです」

 

 

 アメリカへの留学やブランド設立時のご苦労など、実際に乗り越えた体験を色々伺うことができ、学生たちも非常に参考になったようです。

 

講演後にも、お話を聞きたいという学生に様々なアドバイスをしていただきました!

 

渡邉さん、ありがとうございました!