来校ゲスト | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 27

来校ゲスト

米山裕也さんの特別講演3

本校のスタイリスト科を卒業し、

有名アーティストやアイドルグループの衣装を手掛ける

衣装デザイナー&スタイリストとして活躍中の米山裕也さん。

 

1年基礎科の授業で特別講演をしていただいたときの

レポート第3弾です!

 

この日の感想と

tfac生へのメッセージをいただきました☆

 

Q今回、『就職ガイダンス』の授業で、

先輩として授業に入られてみていかがでしたか?

 

1年生のときからこうして就職を意識しているのは

偉いというか、凄い!と思いましたね。

僕がtfacの1年生だったときは、

まだ全然、考えていなかったと思います。

 

みなさん積極的で、色々な質問が出てきたので

本当に知りたいことを答えることができたのかなと

少し不安な部分もあるぐらいです。

 

Q研修などでtfac生と一緒に仕事をすることがあると思いますが、

指導する側として気を付けていることはありますか?

 

たとえば同じ飾りを10個作るとしますよね。

はじめに僕がお手本を作って見せて

「じゃあ同じの1個作ったら持ってきて」って言うと、

ちゃんとできる子は多いんです。

 

でも「じゃあ、これと同じように10個作ってね」って言うと、

せいぜい7個目ぐらいまでしかちゃんとした物を作れないです。

1個目のときは、僕に提出するっていう緊張感もあるけど

それを維持するのは、意外と難しいんですよね。

 

最初に「そうなる人が多いから気を付けてね」

って言ってからやってもらっても、本人にはわからないですよね。

1回、実際に作らせてみて、1個目と7個目の物を比べてみると

「ほら、こんなに違うよね?」と見せないと気が付かない。

 

こちらとしても失敗はしてほしくはないんですけど、

失敗しないとわからないことも多いんです。

 

ものすごく大きな失敗をされると困るんだけど、

そこまでじゃない失敗は経験しておいた方が得かな?

と思って指導するようにしています。

 

Q舞台衣装のデザインや製作を目指す人たちに、

「これは心得ておいた方がいいよ」ということはありますか?

 

 

必要な技術は仕事をしていく中で身に付くものだと思うし、

その中でデザインやミシン、手縫いなど

自分の武器になるものが見えてくるんだと思います。

むしろ、どの業界のどの会社に行っても通用するような、

気配りであったり、常識的な行動ができることだったり、

礼儀や空気を読むことが大事なんじゃないでしょうか。

 

Q最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。

 

20歳ぐらいで進路を迷ったりすることは当たり前なので、

まずはチャレンジしてみてほしいですね。

さっきも言いましたけど、失敗しておくなら早い方が経験になるし、

やってみた仕事に「やっぱり違ったな」と思っても

若いうちなら軌道修正も効きますから。

 

やってみて違ったら別の道を探せばいいし、

「これなのかな?」と思ったら続けて、長く続けられたら

さらに深く掘り下げていければいいんじゃないかと。

 

すべてが自分の理想通りの仕事なんて世の中にはないですから、

自分のやりたいことと折り合いをつけて、

「上の立場になったら好きなことをやるんだ!」っていうのを

モチベーションにしてもいいのでは?(笑)。

まずはいろんなことに触れてみて、

その中から覚悟を決めて続けていく仕事を見つけてほしいですね。

 

現役の衣装デザイナー&スタイリストとして活躍している

米山さんのお言葉にtfac生たちも大きな影響を受けていたようです。

 

米山さん、本当にありがとうございました♪

 

 

米山裕也さんの特別講演2

本校のスタイリストコースを卒業して、

有名アーティストやアイドルグループの衣装デザイン&製作を手掛けている

本校卒業生の米山裕也さん。

 

1年基礎科の『就職ガイダンス』の授業にて

tfac生からの質問にお答えいただいた第2弾をお送りします。

 

『お仕事編』です!

  

 

Q衣装デザインの道に進むきっかけを教えてください

 

僕の所属していた会社は、

アーティストのコーディネイトを考えて

衣装を集めたりする「スタイリスト部門」と、

コンサートや舞台の衣装をデザインして

実際にそれを製作する「衣装部門」があるんですね。

 

僕は最初、スタイリストのアシスタントとして

スタイリスト部門の方に入社したんですけど、

仕事をしている中で「スタイリストは向いてないかも」

と思ってしまったんです。

 

それで上司に相談したところ、

「衣装部門の方をやってみない?」とお話をいただいて、

衣装デザインのアシスタントをするようになりました。

 

どんな仕事でも実際にやってみないとわからないことって

一杯あると思うので、みなさんの若さなら修正も効くと思います。

どんどんやりたいことに挑戦してもらいたいですね。

 

Q仕事を始めてから、思っていたより大変だったことはありますか?

 

この仕事を始めるときに「裏方だし、きっと大変な仕事なんだろう」

という覚悟はしていたんですけど、それ以上に大変でしたね。

 

コンサートとか、収録の日は決まっているので、

「締めきりまでに製作が終わらないけど、ここまででいいや」とはいかない世界。

終わるまでやらなきゃいけないので、想像以上に働くんだなぁ、と。

 

あとは、専門用語や洋服の名称が打ち合わせで出てくるんですけど、

「そんなの知ってて当然でしょ?」って雰囲気で話しているので

とても聞き返せる状況じゃないんですよね。

知らない言葉は、打ち合わせのあとで慌てて調べたりしました。

 

社会の一般常識もですけど、

「自分の知識のなさ」を思い知らされる日々でした。

 

Q相手に伝わるデザイン画を描くコツを教えてください

 

僕もそんなにデザイン画が得意なわけではないんですけど、

それを伝えるためにどうしたらいいかを考えるといいと思います。

 

僕が実際にやっていることだと、写真や生地を貼り付けて

「デザイン画のこの部分は、こういう感じでいきたいんです」

という風に見せるようにしています。

何かプラスアルファのプレゼンテーションができると、

絵自体が上手くなくても相手に伝わりますよ。

 

単純にデザイン画が上達するための練習ということだと、

「バランス感」を意識して描いてみると上達できると思います。

デザイン画とそれを実際の服にしたときのバランスの違いなども、

想定して描いてみるといいんじゃないでしょうか。

 

米山さんの特別講演、第3弾へ続きますよ~!

米山裕也さんの特別講演1

有名アーティストやアイドルグループの

衣装を手掛けるデザイナー&スタイリストとして

活躍している米山裕也さんは

本校スタイリスト科の卒業生!

 

1年基礎科の『就職ガイダンス』の授業として、

米山さんにご来校いただき特別授業を担当していただきました。

  

 

今回の授業では、tfac生たちから事前に募集した質問に、

米山さんにお答えいただく形で進行。

 

質問と回答の一部をご紹介しますね。

まずは『学校生活編』から!

 

Qファッションの道を選んだ理由を教えてください

 

僕は高校の頃から「洋服の仕事に就きたい!」と

思って進路を決めたわけではなくて、

「興味がある分野だったら、服飾系かな?」と思って

ファッションの分野に進むことを決めたんです。

tfacを選んだのは、学校見学に来たときに

先生と学生の話している雰囲気がすごくよくて

「この学校ならやっていけそうだな」

と思って入学を決めました。

 

Q学生時代に力を入れていたことはなんですか?

 

週に2回ぐらい現場研修に参加していたので、

「力を入れていた」と言えるとしたら

研修かな。

 

あとはよく学校の友達と遊んでいたことでしょうか(笑)。

 

Q学生のうちにやっておいた方が良いことはなんですか?

 

デザイナーやスタイリストの仕事に限らないのですが、

どんな仕事もチームで行うんですよね。

衣装製作も、まずはデザイナーがいて、パタンナーがいて、

縫製がいて、衣装が完成するんですね。

 

自分の頭の中で思い描いているデザインがあるけど、

それをどうやって相手に伝えて共有するのか?

絵を描くのか、資料を集めて見せるのか、それとも

言葉で説明するのか。

そういう「プレゼンテーション能力」は

もっと磨いておけばよかったかな、と思いましたね。

 

恥ずかしがらずに「自分はこういうのがいいと思うんです」

と堂々と言えるようになっておくといいと思います。

 

Q就活に向けて1年生のときから心がけていたことはありますか?

 

正直、僕が1年生のときは、あまり考えてなかったですね。

さっきお話したように、学校の研修にいっぱい行っていたら

研修先の会社の方から声をかけていただいたので、

週2回、ずっと同じ事務所に

研修で行っていたことがすべてだったかもしれません。

 

むしろ1年生のときから、先を見据えることが

できるというのは凄いことだと思いますよ。

 

業界について調べて、どんな技術や知識を身に着けた方がいいか、

目指す業界や職種によっても違うと思いますけど、

それを調べて考えることは決して無駄にはならないと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

東京衣裳株式会社 北谷奈々さん

先日開催された体験入学のゲストに、本校スタイリスト科の卒業生で、現在は東京衣裳株式会社にお務めで、ドラマや映画の衣装を担当されている北谷奈々さんにお越しいただきました!

 

 

テレビや映画の衣装に携わっている東京衣装さんですが、北谷さんは現在どんなお仕事をされているのですか?

「フジテレビに系のドラマや映画を担当しています。監督さんと打ち合わせをした後は、台本を読みながら、それぞれのキャラクターに合わせて衣装を探したり作ったりします。撮影もつきっきりなので、連ドラだと3〜4ヶ月くらいはその作品に携わっていますね」

 

昨年担当された『グッド・ドクター』では、tfacで衣装製作の研修をご依頼いただきましたよね!

「監督の思い描いているものが無いとなったら作るしかないので。今回は子供達の着るパジャマを用意しなくてはならなかったんですが、全員同じものっていうのが売っていなくて……なので作るしかないんですが、20着くらい作らなくてはいけなくて、1人では難しかったので、後輩たちの力をお借りすることになりました。私はスタイリスト科出身なので、作るのはあまり得意ではなくて(笑)。造形系の学生にお手伝いをしていただいたのですが、私より全然できてましたね! 教えることが特に無いくらいで、とっても助かりました」

 

東京衣装さんのような会社に所属することと、フリーのスタイリストにつくことの違いって何ですか?

「会社の場合は自分が会社員になるので、お給料が安定していることや休日に働くとそれが休日出勤の扱いになりますよね。フリーのスタイリストさんは仕事をしたいと思えば上限はないので、そのが1番大きく違いますかね。

 また、フリーのスタイリストにつくとなると、その人とずっと組むことになりますが、東京衣装では映画やドラマを撮影するとなった場合は、その都度2~3人のチームで担当することが多いんです。ドラマや映画度とにチームが変わるので、色んな人と一緒に仕事できるというのも特徴ですし、魅力の一つかなと思っています」

 

 

tfacに入学を決めた理由は何でしたか?

「研修制度が充実していることが1番ですかね。数も多いですし、研修先も興味のあるところばっかりだったので。それと、一人一人をしっかり見てくれるという安心感もありました」

 

学生時代に学んだことで、今も役立っているなと思うことはありあますか?

「一つ一つがすごく身になる授業でしたね。アイロンのかけ方やタグの付け方といった、本当に基礎から教えて頂けたので、現場に出たときに困らなかったです。スタイリングの授業では、ファッションの歴史なども勉強しましたね。今、時代劇のドラマの仕事などでは、そういった知識が活かせているので、勉強したことが役に立っているなと日々実感していますね」

 

最後にメッセージをお願いします。

「私は最初、服が好きだという気持ちだけでこの仕事がしたいって思ったんです。でも仕事をしていく中で、服って難しいなと思うこともあって。自分のセンスに自信が持てないときもあるんですけど、そんなとき大事なのは好きって気持ちなのかなって思うんです。好きなことが仕事に出来ていることは、すごく幸せなことなんです! 気持ちさえあれば、辛いことも乗り越えられるはずです。研修にたくさん行って、色んな仕事を見て、自分の将来を決めてもらえればいいかなと思います」

ホープインターナショナルワークス株式会社 岡部風花さん

先日開催された体験入学のゲストに、本校アパレル技能科テクニカルコースの卒業生で、現在はホープインターナショナルワークス株式会社にて、リデザインカウンセラーとしてリメイクアイテムのデザインなどを担当されている、岡部風花さんにお越しいただきました!

 

 

現在のお仕事内容を詳しく教えていただけますか?

「西武池袋本店内の直営店で、来店されたお客様のご要望を伺って指示書を作成し、実際に縫製をする作業スタッフに伝えるという仕事をしています。丈や裾を直すというお直し業務ももちろんありますが、昔着ていた洋服をリメイクできないかというご相談が多いですね」

 

このお仕事の魅力はなんですか?

「同じものが2つとない、というところだと思います。スカーフやコートから着物まで…お客様が持ち込まれるものは本当に様々で、物によって何ができるのかというのは違うので全く同じものは出来上がらないんです。毎回初めての内容になるので、新鮮な気持ちでできるというのが魅力かなと思うのですが、逆に大変なところでもあると思います(笑)」

 

お仕事をする上で心がけていることはなんですか?

「百貨店の社員さんがおっしゃっていた、”お客様は平等に”という言葉が印象に残っています。お客様の中には、常連さんやお得意様もいれば、初めて来店される方もいる。とても優しくて親切な方もいれば、一歩間違えればクレーマーに…なんてお客様もいらっしゃいます。でも、どんなお客様でも、等しく接客をさせて頂こうといつも心がけています」

 

 

岡部さんはtfacの体験入学にも何度も参加してくださいましたよね。

入学を決めた理由というのは何でしたか?

「tfacって在校生と先生がすっごく仲良しなんです! それがいいなぁって思って何度も体験入学に参加していたら、いつもの間にが学校が大好きになっちゃって。気がついたら入学していました(笑)」

 

最後にメッセージをお願いします!

「卒業生は皆言うんですけど、素材については絶対に勉強しておいた方がいいです! 今、働き始めたことで素材学の大切さに気づいて。難しかったけど、もっとちゃんとやっておけば良かったって思うんです。アパレル業界で働くならば、どんな職種でも必要になる知識です。tfacでは古賀先生が教えてくださるので、しっかり勉強してください!」

 

 

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衣装デザイナー&スタイリスト・米山裕也さん

先日開催された体験入学のゲストに、本校スタイリスト科の卒業生で、現在は数多くのアーティストさんのコンサート衣装デザインを手掛け活躍中の衣装デザイナー&スタイリスト・米山裕也さんがご来校されました。

 

 

最近、どのようなお仕事をされたか教えてください。

「この夏はアーティストさんのツアーを3~4本担当させて頂きました。ツアーがスタートするときは、実際の舞台上での見え方を確認しに現場に行きます。多くは前日にその確認をすることが多いのですが、実は修正が無いということの方が少ないんですよ。例えば、白い衣装が白い壁の前に来てしまったら見えないから色を足そうとかですね……。問題が無くなったら、ツアーには僕(デザイナー)とは別に”衣装さん”という着せつけのプロがいらっしゃるので、そちらにお任せしています」

 

でもその修正って、実際に会場で見てみないと分からないこともありますよね?

修正に必要になる道具や素材は、ある程度現場に持っていくものなんですか?

「そうですね。こういうことが起こるかもしれないなっていう予想をしている場合もあるし、不測の事態が起こることも考えて材料は持っていっていますね。基本的に、現場での確認は、何かが起こるだろうなって思って行くので、それなりの準備はしています」

 

1つの衣装を作り上げるまでには、どのくらいの時間がかかるんでしょうか?

「仕事のスタートがいつというのは一概には言えないのですが、コンサートやツアーは何月何日からやるっっていうのがあらかじめ決まっているので、その1〜2ヶ月くらい前に依頼を頂きます。そこでどういうコンサートなのかというのを伺います。例えば、今回アルバムを発売したのでそれに合わせてやります、とか。アルバムがハードな感じだったら、それに合わせてカッコいい感じにするのかな? など、イメージを膨らませていく感じです。その後に、この曲だったらこういう衣装がいいかなって考えて、資料を集めてプレゼンして方向性を固めていく感じです。そしてOK出たものからデザイン画を描き、衣装製作者に作ってもらって、衣装合わせをして本番に切れるように更に修正していき、その修正が無くなれば完成…! という感じです。すごく大まかに言うとですけど(笑)」

 

 

もともとスタイリスト科出身の米山さんが、デザイナーとしても活動することになったきっかけは何だったんですか?

「学校を卒業した後すぐは、研修に行っていた会社にスタイリストアシスタントとして入社しました。そこで仕事をするうちに、スタイリストの仕事のサイクルがちょっと自分には合わないなって気付いて。それを相談したら、スタイリストのように1日1日をこなしていくという仕事ではなく、コンサート衣装製作といった1ヶ月かけて1つの仕事をするっていうのもあるよってお声がけいただいて、デザイナーのアシスタントになり今に至ります」

 

今研修の話が少し出ましたが、今お仕事をされていて、

現場で研修の学生と一緒に仕事をすることはありますか?

「はい。現場に研修で来てくれるので、一緒に仕事をすることがあります。それに、『tfac卒業しました!』っていう卒業生に会うこともありますね。昨年度は2名が入ったので、一緒に仕事をしていますよ」

 

一言、メッセージをお願いします!

「最初はスタイリストを目指していた僕が、デザイナーになり、そしてスタイリストのお仕事も今はさせていただいて…。入ってからの方向転換はいくらでもできますよ。やり直したり、違うんだって思って遠回りしても、皆さんには時間がいっぱいあると思います。なんでもチャレンジしてみて、それから変わったとしても大丈夫。これがいいなって物を見つけられる学生生活にしてください」

 

 

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米山裕也さん座談会 その3

本校OBで、有名アーティストやアイドルの

衣装デザインやスタイリストを手掛ける米山裕也さん。

tfac生との座談会 その3をお送りします♪

 

Q 一番忙しい日のスケジュールはどんな感じですか?

 

コンサートが重なって日程が詰まっているときは、

やることが多すぎて、やってもやっても終わらないんですよ。

 

朝に出勤したら翌日の明け方まで仕事して、

少し眠って朝から次の日の明け方まで仕事して、

また少し眠ったら朝からその次の日の明け方まで仕事して……

っていう日々が一週間ぐらい続くときがあって、

それがすごく忙しいときです。

 

それでも終わらないっていう絶望感と戦いながら、

仕事をしなきゃいけないときは、精神的にも体力的にも厳しいですね。

 

 

Q そんな状況でも心身を健康に保つ秘訣はなんですか?

 

その人の性格にもよるのかもしれませんけど、

僕の場合は「ここまで」っていう一応のゴールを見つけて、

そこを目指して頑張ろう! って考えるようにしていますね。

 

 

Q アシスタントを取るとしたら、どんな人がいいですか?

頭がいい子ですね(笑)。

 

「頭がいい」っていうことは、それだけ「気を遣える」

ということだと思うし、それだけ「視野が広い」んだと思うんです。

たとえば、すごく忙しそうな師匠や先輩から、

何十着もの衣装を渡されて「これアイロンかけておいて」

って言われたけど、アイロンに弱そうな衣装がありました。

 

一番ダメなのは、何も考えずにアイロンかけてダメにしちゃいました、

っていうのだと思うんです。

でもちょっと頭を働かせれば、これはアイロンに弱そうだから

師匠に確認しようってなるはずですよね?

 

さらに考えれば師匠や先輩が今は忙しそうにしているんだから、

アイロンに弱そうなのは後に回して大丈夫そうなものからアイロンかけて、

師匠の手が空いタイミングで「これはどうしたらいいですか?」って

聞きに行くことができるのが一番頭のいいやり方じゃないでしょうか。

アシスタントっていうのは雑用係じゃなくて、

先輩や師匠の「アシスト」をできなくちゃいけないんですね。

指示が出るまでただ待っているんじゃなくて、

空気を読んで「それ、私が手伝いましょうか?」って言える人が、

色々な現場から求められてチャンスをつかめると思いますよ。

 

衣装デザイナーとして、スタイリストとして、

勉強になるお話がいっぱい詰まった米山先輩との座談会は、

tfac生にとっても濃密な時間になったようです!

 

 

米山さん、お忙しいところ本当にありがとうございました!!

 

 

 

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