スタイリスト 中野みずきさん
先日の体験入学ゲストには、本校の卒業生で、現在は雑誌を中心に、広告やカタログ、タレントさんのスタイリングなど、幅広くご活躍中の中野みずきさんがお越しくださいました。中野さんは、講師として本校スタイリスト科1年生の授業もご担当されています。
最近ご担当されているお仕事について教えてください。
「今はファッション誌や広告のスタイリング、スタイリストとして、アーティストのコンサートやライブツアーに同行させていただくこともあります」
様々なジャンルの雑誌をご担当されていますが、スタイリングの際に心掛けていることはありますか?
「もちろん雑誌のテイストに合わせますが、まずはモデルさんを思い浮かべて衣装を準備することですね。そして、自分もモデルになった気持ちでコーデを合わせてみたり、撮影の時は寝っ転がったりするのかな? とか、ただ可愛いスタイリングを考えるのではなく、誌面に載った時の画角なども想像するようにしています。新しいジャンルに挑戦する時は、前の号を自分の中で分析したり、新しいお店のリサーチも大事かなと思います」
誌面の撮影とコンサートのお仕事では、内容に違いはありますか?
「大きく違うのは持ち物ですね。雑誌の撮影は、見えない部分でクリップなどを使い、衣装の調節ができるのですが、コンサートですと長時間になり激しい動きが出てくることもあるので、同じような調節方法とはいきません。コンサート中にファスナーが壊れたり、リボンが取れてしまったりと、アクシデントによっては縫う作業も出てくるので、その都度お仕事に合わせて道具を変えて準備しています」
モデルさんやアーティストさんとの会話はどうしているのでしょう?
「特に意識しすぎないようにしていますが、お着替えの時はコミュニケーションの取り方が重要だと思うので、モデルさんのテンションを高くキープしてもらいつつ、限られた時間の中でスムーズに進められるよう、多少フランクに接してみるなどして、声がけは工夫しています」
お仕事のやりがいや魅力を教えてください。
「自分の担当した雑誌が店頭に並んで、世の中に出る時がやっぱり嬉しいですね。やってよかったなと思います。直接ではなくても、アンケートなどで編集部に届く反響ですとか、コンサートではリアルタイムでお客様の反応が分かります。大変な部分もありますが、充実感のあるお仕事ですよ」
中野さんは授業もご担当くださっていますが、これから入学を考えている皆さんに “こんなことを教えたい!” ということはありますか?
「現場で実際に使っている用語や立ち振る舞いについては、自分が知らなかったことでパニックになってしまった経験などを踏まえ、より具体的に教えていきたいと思っています。在学中の研修や、卒業後の現場で “自分が何をしなくちゃいけないのか”をイメージしやすいようにしてあげたいですね」
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- 2021年10月18日
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