OBOG | ファッション専門学校の東京服飾専門学校 - Part 25

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JILLSTUART 小嶋 奈南美さん

 この日は『就職キャリアデザイン』の授業で、株式会社サンエー・インターナショナルのブランド『JILLSTUART』のプレスを担当されている小嶋奈南美様(2011年度卒業生)にご来校いただきました。

 

 

 アパレル業界の花形と言われるプレスの方の講演とあって、学生たちもみんな興味津々といった雰囲気。現役でプレスのお仕事をしている小嶋さんのお話に聞き入っていました。

 

現在のお仕事の内容を教えてください

「『JILLSTUART』のPRとして、ブランドの認知度やイメージを高めることが業務内容になります。カタログなどの制作物を作ったり、展示会をして雑誌社さんやスタイリストさん、モデルさんに紹介してもらったり、いまだとSNSのプロモーションプランを考えることもありますね。あとは毎日のようにリース業務といって、スタイリストさんを通して雑誌社さんやドラマに商品を貸し出すことがあって、それに伴う事務作業が多いです」

 

プレスという職業は競争率が高いイメージがありますが、どうやってなったんでしょうか?

「プレスは未経験者を採用するということが少なくて、私も最初に就職した会社は「ショップのプレスにしてあげる」と言われて採用されたんですけど、結局販売の仕事をすることになったんです。でもどうしてもプレスになりたかったので、プレスアシスタントのアルバイトから始めて、ステップアップしてプレスにしてもらえました」

 

 

いままでのお仕事でつらかったことなどはありますか?

「プレスのお仕事って華やかに見えるけど、そういうお仕事は全体の1割ぐらいで、表に出ない地味な作業が8割9割なんですよ。プレスのアシスタントをしていたとき、事務作業や体力仕事ばかり続いて、「何やってるんだろう? 続けられないかもしれない」と思うこともありました。でも先輩から「あなたはアシスタントなんだから、プレスの人がどういうことをしたら仕事がしやすくなるか観察して考えなさい」って言われて、それから見えてくるものが変わっていったんです。いままで地味に見えた事務仕事も、良い物を届けるために必要な作業と思えたらつらくなくなって」

 

学校の授業の中で役に立っていることは何ですか?

「雑誌のラフを製作する授業があって、『JILSTUART』はブランド本といって1冊丸々自社の商品を紹介する“ブランドムック”を作るんですけど「右のページで1コーデ紹介してるから、左のページではコーデを3つこう並べよう」とか、誌面の構成を考えたりするのに役立っています。後は素材学の授業は、ファッション誌で「各ブランドのプレスがオススメするポイント」とか聞かれることがあるので、そういうときに「ベロアの肌触りが~」とか詳しいことが挙げられるので、絶対に憶えておいた方がいいですね」

 

 

tfacの後輩たちにメッセージをお願いします

「私は学生のころは人見知りで、コミュニケーション能力も全然なかったんですけどプレスになれました。そんな私から言えることは「続けること」ですね。「継続力」ってすごい大事で、「向いてない」とか「こういうの苦手」とか諦めないで、みんな若いから失敗しても大丈夫! やりたいことをやってみて、後悔しないようにして欲しいですね」

 

 

 講演終了後、プレスを志望している学生たちと個別の相談にも応じていただきました! アパレル業界のお話から、私生活の相談まで、女子トークに花が咲いていたようです。

 小嶋先輩、ありがとうございました☆

ill-design 小林孝文さん

 

1年ファッションビジネス科の授業へ、
本校卒業生の小林孝文さんが
特別授業にお越しくださいました。

 

 

 

小林さんは2003年卒業生で

2006年に企業されました。


ファッションビジネス科は
アパレル企業に就職したい学生が多いので、
これからの自分たちにピッタリな
お話しがたくさん。

学生たちも興味津々で聞き入っています。

 

 

小林さんが手掛けるブランドからお洋服をお借りしての授業。
学生が販売員役となり、洋服の特徴を説明しながら、
お客様にオススメするシュミレーションをしました。

 

最後に
小林さんから、
自分のやりたいことや好きなことを活かすために、
いまやるべきことをがんばってください。

とアドバイスをいただきました。

良い先輩に出会えてよかったね!

 

 

代表  小林 孝文

ill-design(イルデザイン)

・2006/12 ill-design(イルデザイン)

ブランド「roi(ロワ)」設立。

・2008   代官山コレクション 参加。

・2009 ~ 合同展示会「マニコレ」 参加。

・2009/9 三軒茶屋ライブハウスにてroi 単独ファッションショー開催。

・2010 ~現在進行形 香港取引先 株式会社MAT 主催、合同展示会 参加。

・2011/5  ラフォーレ原宿期間限定Shop「DesignersStudio」開催。

・2011/6  ドメスティックブランド「RBT」5 周年記念イベント参加。

・2012/5  学校法人池田学園 tfac東京服飾専門学校にて

      ファッションショー[-formule magique-] 開催。

・2015/7  ブランド「ENVY」設立。

・2016/11  中目黒セレクトショップ「HelloUFO」にてPOP-UP SHOP 開催。

・2017/3  中目黒セレクトショップ「HelloUFO」にてPOP-UP SHOPvol.2 開催。

・2017/9  Dog アパレルブランド「Po-mul」設立。

 

DIESEL 政池亜里沙さん

2年ビジネス科の「就職キャリアデザイン」の授業で、現在DIESELのららぽーとTOKYO-BAY店に勤務中の政池亜里沙さん('12年卒業)に来校いただきました。

 

 

現在のお仕事の内容を教えてください

「おもに、販売スタッフやMDとして商品の仕入れや検品、金銭面の管理もしています。また、VMD的な店内の作りや商品の配置を考えて決めたり、後輩の教育などもしています。最近では、SNS商品の情報を発信することも多いですね。MDになるためのテストがあるわけではないので、日ごろの仕事ぶりや周囲からの信頼を得ることが大事です」

 

後輩の教育という話が出ましたが、気を付けていることなどはありますか?

「私とは観るテレビ番組が違うし、好きな芸能人も違うので、やっぱりギャップを感じますね。気を付けているのは、頭ごなしに怒らずに、「なんでそうなっちゃったのかな?」って聞いてから、自分が思ったことを静かに伝えるようにしています。そういうことを言う場面も、一緒にゴハンを食べながらとか、コミュニケーションがしっかり取れるような場所と時間を考えて言うようにしています」

 

 

現在の仕事の魅力はなんですか?

「ひとことで言うと「楽しい!」です。多分、まわりの同年代の子と比べても、ずっとオシャレしていられる。30歳になっても35歳になっても「私の方がオシャレでいられる」っていうのが、モチベーションのひとつです」

 

学生時代の思い出で印象に残っていることはなんでしょう?

「学校の研修でファッションショーの受付に参加したんですけど、人員が足りなくてフィッターをすることになったんですよ。最初は「モデルさんに会える~」なんて思っていたのですが、そこでピリピリとした「プロの現場の空気」を、初めて味わったのが印象に残っていますね」

 

 

学生のうちにやっておいた方が良いことはありますか?

「苦手な人ともコミュニケーションを取る練習もしておいた方がいいと思います。学生のうちは気の合う人とだけ付き合っていればいいですが、社会に出ると関わる人を選ぶことはできないですから。年齢も性別も全然違う人たちと喋るのって、一回も経験していないと何も喋れなくなるんですよ。

そういう社会人とコミュニケーションを取るのに一番大事なのが「礼儀」とか「言葉遣い」なんです。新人のうちは仕事なんか全然できなくて当然ですけど、これができてるかどうかで違いますから。あとは「笑顔」と「あいさつ」が大事ですよ!」

 

 

講演後、DIESELに内定をいただいている学生から、今後の相談にも乗っていただきました! 政池先輩、ありがとうございました☆

 

株式会社ナイスクラップ 天野恭華さん

先日、株式会社ナイスクラップの天野恭華さん(2016年にファッションビジネス科を卒業)が来校されました。

 

入社直後に配属された「NICE CLAUP ラフォーレ原宿店」では、接客してもらいたいお客さんの列ができた! という逸話も。現在は「NICE CLAUP 新宿ルミネエスト店」に勤務中の天野さん。2年ビジネス科の「就職キャリアデザイン」の授業で、今担当されているお仕事のお話を聞かせていただきました!

 

 

現在のお仕事内容を教えてください

「おもに、店頭での接客と販売ですね。たまに本社で展示会があるときなどは、お手伝いをしたり、スタッフの公式アカウントでSNSを使った情報発信を行なっています」

 

接客で気を付けているポイントはありますか?

「まずはお客様を憶えることですね。仲良くなったら『名前を聞いてもいいですか?』ってお尋ねして、次に来てくれたときに『○○さん』という風に名前でお呼びして、お客様との間に壁を作らないようにしています」

 

 

いまのお仕事の魅力は何ですか?

「お客様と仲良くなれると嬉しいですし、新しい商品が入ってくると新鮮な気持ちで仕事ができることです。うちの会社はやりたいことをやらせてくれるので、それも『がんばろう!』っていう気になりますね」

 

仕事の中で「難しいな」と思ったことはありますか?

「春から私の下に新しい子が入ってきたんですけど、注意をすると、こちらが思った以上に落ち込んじゃう場合もあるので、そこが難しいなと思います。日頃からコミュニケーションが取れていると、注意されても『がんばろう!』って思ってくれるので、普段から一緒にごはんに行ったりするのも大切なんだな、と思いますね」

 

tfacの後輩たちにメッセージをお願いします

「学生時代ってとても大事な時間だと思うので、授業を受けるだけじゃなくて友達と遊びに行ったり、メリハリをつけてがんばってください。あとコミュニケーション能力が大事なので、学生のうちに先生やクラスメイトと接しておくのがいいと思います」

 

tfac恒例の卒業制作ショーでは、運営のリーダーを務めてみんなをまとめていた天野さん。授業終了後には、今年のショーリーダー&サブリーダーに、アドバイスをしていただきました。

 

 

天野さん、ありがとうございました!

 

 

商品企画 平嶋唯奈さん

2年ファッションビジネス科の「就職ガイダンス」の授業に、有名アーティストやキャラクターコンテンツの商品企画・営業として活躍している平嶋唯奈さん(2012年度に本校を卒業)が来校されました。

 

 

タレントやコンテンツを使った企画ならではのエピソードは、企画職を目指している学生でなくても興味深いお話が盛りだくさん。学生たちも熱心に耳を傾けていました。

 

現在のお仕事の内容を教えてください

「うちの会社は元々有名アイドルグループのグッズを制作していて、それから色々なアーティストや企業のノベルティ、スポーツ関連などのグッズを作ってきました。私も最初はアイドルグループの部署で関連グッズを企画していましたが、現在は音楽フェスに参加しているアーティストさんや、ソーシャルゲームのグッズを担当しています」

 

 

現在の仕事に就いた経緯を教えてください

「tfacには、商品企画の仕事をしたくて入学したんです。就職指導の先生に商品企画の仕事に就く方法を聞いたら『ショップ店員やスタイリストの仕事を通して、ある程度の経験と人脈を作ってからだよ』と教えてもらったんです。それで学校の研修を通して、スタリストアシスタントを経て、今の会社に入社しました」

 

 

商品企画を目指すためにやっておいた方が良いことは?

「世の中の流行はもちろんですけど『こういう系統のアーティストさんには、こういうアイテムが似合うな』とかマーケティングをしておくことですね。常にアンテナを張っているようにした方がいいと思います。何かを買うとに、必ず生産国や使われている素材をチェックします。A国で生産していることが多いけど『最近はこのジャンルはB国の品質が良いな』とか。お客様の要望に合わせた提案ができるといいですね」

 

いままで作った商品の中で、心に残っているものは?

「色々あるんですけど、今も担当しているスマートフォン用のソーシャルゲームは、規模が大きくて、イベントに合わせて1か月で50アイテム作らなくちゃいけないということがありました。工場に発注をして、デザインをチェックしてっていうのを1週間でやらないと、1か月以内に納品できなくて……。やってるときは大変ですけど、実際にできあがってお客様が手に取っているのを見たら、やりがいを感じましたね」

 

 

学生に人気の商品企画という職業ですが、実際に現場で活躍している方のお話か

ら、必要なスキルや苦労、そして何よりお仕事の魅力が伝わってきました。

 

平嶋さん、ありがとうございました!

OFF WHITE 六車 健さん

2年生のファッションビジネス科の就職キャリアデザインの授業で、現在『OFF WHITE』のフラッグシップショップ「SOMETHING & ASSOCIATES c/o OFF-WHITE TOKYO」の店長を務めている、六車健さんにご来校いただきました。六車さんは2014年度の卒業生です。

 

 

『OFF WHITE』といえば、国内外の有名アーティストからも愛されている有名ブランド。在学中には学校の研修プログラムとして、アメリカのデニムブランド『CITIZENS of HUMANITY』でのジーンズ製作にも参加していました。そんな先輩の話に学生たちも熱心にお話に聞き入っていたようです。

 

現在のお仕事に就いた経緯を教えてください

「学生のときにデニムのショップでアルバイトをしていて、卒業してからイタリアのデニムブランドに就職しました。経験を積んで1年ぐらい経ったころ、学校の研修でお世話になった方にバッタリ出会ったんです。そのとき、僕は全身『OFF WHITE』の服を着ていたんですけど、一緒にいた方が偶然、『OFF WHITE』に関わっていたんですね。「そんなに好きならやってみないか?」ということになって、23歳になる年に入社して、店長を任されることになりました」

 

 

店長としての苦労はありましたか?

「店長や副店長の経験がまったくなかったので、苦労したことと言えば…全部です。もともと誰かの前に率先して出ていく、というタイプではなかったので、スタッフをどうやったらまとめていけるのかもわからず、1~2年目は本当に手探りでやっていました。だからこそ、全部自分で考えてやっていくのが楽しくて、大きなやりがいがありましたね。色々試行錯誤する中で『俺がリーダーだから言うこと聞け』みたいな態度が一番ダメだということを学んで、今は『自分のやり方を見てくれ』と自分からなんでもやる形になりました」

 

学生のうちにやっておいた方が良いことはなんでしょう?

「僕自身は、色々な本を読んでいました。接客では言い回しがとても重要になるんですね。どうやったらうまく『似合っていない』ということを伝えるられるか、とか。種類を問わず、簡単な本から難しい本まで。でも作者が同じだと言い回しも似ているので、色々な人の書いた本を読むようにした方が使える言葉の幅が広がります。うちのスタッフに元美容師がいるんですけど、会話のスキルが高いんです。横で話しているのを聞いていても、『よくそんな話がポンポン出てくるなぁ』と感心するほど、引き出しが多いんですよ」

 

 

後輩に向けてメッセージをお願いします

「やりたいことはまず口に出しておく、というのが重要ですね。直接聞いた人だけじゃなくて『こういうことやりたいんだって?』と、誰かから人を紹介してもらえたり、道が拓けていくきっかけになりますから。あと、これからはSNSが武器になってくるので、就職するときや転職するときに、フォロワーの数を見られることもあると思います。良い情報を投稿して、フォロワーを増やして発信力を高めておくのが大事だと思います」

 

 

六車先輩、ありがとうございました☆

 

株式会社アダストリア『niko and ...』大塚桃華さん

「就職ガイダンス」(2年ファッションビジネス科)の授業にて、現在アダストリアの『niko and ...』でイオンモール成田店の店長をしている大塚桃華さん(本校2014年度卒業生)にご来校いただきました。

 

 

ショップ店員から店長へ、と順調にステップアップをしている大塚さん。来春に卒業を控えている学生たちは、社会人としての生活やライフプランについて、実体験に基づいた貴重なお話に聞き入っていました。

 

いまのお仕事のやりがいはなんでしょう?

「自分が努力したことが、結果として出たときが一番のやりがいですね。店長の仕事はそのままお店の売り上げという、数字にハッキリと出て評価も明確に見えてくるものなので。売り上げが取れたときはやはり嬉しいというか、喜びを感じますね」

 

 

学生時代の授業で、いまも役に立っていることはありますか?

「マテリアルの授業はすぐにでも使えるので、いまでも教科書を読み返したりしています。それとリサーチの授業ですね。学生のときは人前で発表するとか苦手だったんですけど、店長としてスタッフに指示を出したりするとき、どうすれば相手に伝わりやすいかを考えることに役に立っていて、授業を受けていて良かったと思っています」

 

学生時代の思い出で、印象に残っていることは何ですか?

「『卒業制作ファッションショー』で、ヘアメイクのリーダーをやったことです。あんまりリーダーとかやるようなタイプではなかったんですけど、店長の仕事をするようになってから、あのときリーダーをやっていたことが、とても役立っていますね」

 

お休みの日はどんなふうに過ごしていますか?

「やっぱり買い物に行くことが多いですね。他のブランドさんとか、『niko and ...』の他店舗

に行って、「あのトルソーかわいいな」とか参考にしたり。あと最近は『niko and ...』の家具も認知されてきているので、家具屋さんのレイアウトをチェックしたりします」

 

さらに授業のあと、アダストリアさんから内定をいただいている学生たちとの歓談に参加いただきました。お話の後にはSNSのアドレスを交換していただき、これから社会に出る学生たちにとって心強い相談相手ができたようです。

 

 

大塚さん、ありがとうございました!