就活室便り | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

就活室便り

~就活室便り~#30 Chance Meeting ~TRANOI TOKYO訪問記

〜就活室便り〜#30 Chance Meeting~TRANOI TOKYO訪問記

 

こんにちは。就活室のHANAZONOです。いっきに暑くなったり肌寒い日があったりと
なんだか毎日忙しいですね。春物を着て春を満喫したいところですが、なかなか厚手の
ものもしまってしまうと寒の戻りがつらく、結局服のスペースが大爆発してしまってい
ます。厚手のものはかさがはるのでしまってしまうとかなりすっきりしてしまうのですが、
かといって寒い日に辛いという、なんか難しい日々が続きますね。昔は早めにすべて春物
に替えて寒い日は我慢して乗り切ったんですけど最近は年も取り、まず耐えるとか我慢する
とかの気力がなくなってきました。この前久々に渋谷へ行ったんですが、そんなに暖かい日
でなかった、というかむしろ肌寒い日だったにもかかわらず外国人観光客の方々がみんな
半袖で、ちょっとかなわないな、と思いました。私は半袖まではあと数か月かけたいと思い
ます。春物、長く楽しみたいです。

 

今回は3月18、19日の両日に行われたTRANOI TOKYOについてのレポートをお送りしたい
と思います。主催はプルミエール・ヴィジョン・ジャパンで、本家パリのTRANOIはパリ・
ファッションウイークが唯一公式に認める合同展示会です。そんなTRANOIが日本に進出して
前回の9月に引き続き今回が2回目。欧米ブランドのアジア進出の足がかりとして、そして日本の
ブランドの海外進出の起点として企画されており、それゆえ海外と日本の出展社数はほぼ50:50
になっています。そんな展示会に今回お邪魔し、いくつかのブースにてお話をお伺いしてきました。

 

まず最初は聖林公司さん。ブランド「BLUE BLUE JAPAN」を展開していらっしゃいます。
最近触れることの多い藍染めにこだわったブランドですべて日本製、綿、麻といった天然植物
繊維だけでなく革製品も藍染め、スポットライトの下ではよくわかりにくいのですが黒い革ジャン
かと思ったら濃い藍色だった、とかこだわりの製品ばかりです。染色でも十分凝った藍染め、という
企画だけでなく、パッチワーク、刺し子、ニードルパンチ、等様々な技法を凝らしてなかなかマネの
できない独自の製品を展開していらっしゃいます。写真でどうぞご確認ください。

ニードルパンチ、ジャガード、型押し、ムラ染め、グラデーション、等様々な技法のオンパレードですね。
この角度だと藍がわかりにくいのでもう1枚写真をどうぞ。

麻や綿がやはり多く、基本的に藍だけでこれだけのバリエーションを展開できるのか、とちょっとびっくり
します。今後新しいデザインはどんどん増えていくようでパタンナー、そしてMDの募集も行っていますので
一度店舗を見ていただいていいな、と思えばエントリーをどうぞ。その他店舗でのアルバイト等も募集して
いるようなので、ご興味のある方はどんどんコンタクトしてみてください。藍染め好きにはいろんなチャンス
がありそうですよ。

 

次にご紹介するのはイサルティ・ジャパンさん。元々高級テーラーとしての歴史が長く、高級紳士服作りには
定評があった会社ですが、近年その技術を活かして新ブランドを展開されています。写真をご覧ください。

写真だとそこまではわからないと思いますが、生地は基本的にロロピアーナをはじめとするイタリア製それを
大胆に細かいプリーツをかけたり、デザインも若めのデザインとし、確かに全く他社にはない製品になっています。
縫製は日本もしくはイタリアで、クオリティも完成度も素晴らしいです。そして値段も当然素晴らしいです。富裕層
以外おいそれと手を出せるものではないですがそれはそれ、その価値のわかる人に少量生産し、お渡ししていくって、
やっぱり素晴らしいですよね。まさしくいいものだけを銀座から、という世界です。また、アイドルグループ「ファン
トム・シータ」の衣装も手がけていて、スタイリスト志望の学生のインターンもあるみたいですよ。ファントム・シータ
のファンの方も一度コンタクトご検討なさってはいかがですか。ちなみに私はこのグループは存じ上げませんでした。
申し訳ございません。これから勉強させていただきます。

 

次にご紹介するのはURUHさん。ブランド名は閏年の「うるう」に由来するそうです。こちらも素材、縫製、糸に至る
まですべて日本製、しかも日本の各産地の特色を活かした素材を使用しています。まずは写真をご覧ください。

トルソーに着せているコットンシャツは実は襟元にブレードが入っていて調節が可能で様々な着方が可能に
なっています。スカートの方もただのワッシャーではなく繊細な楊柳ベルベットを使用していて、グラデー
ションになっている染め方も1枚1枚何回も吊り染めを繰り返すことによって表現しているとのことです。
その他の素材もみな凝ったものばかりで、その一部を下の写真でご覧ください。

 

真ん中のスカートは実は隠しホックがいろんなところについていて、ロングから写真のような形にまで
いろんなスタイルでの着用が可能です。生地自体はジャガード織で、透け感素材、ラメ使い、等いろんな
技法を一度にぎゅっと詰め込んだ素材、デザインになっています。

現在、国内の生地生産は繊維縫製品の98%以上が輸入品となった今、どの産地でもピンチ、転換期を迎え、
なかなか生地在庫を持つほどの余裕がありません。テキスタイルコンバーターにも同じことが言え、なか
なか新しい企画、特に変わった、面白い素材を探すのは骨の折れる作業です。そんな面白い素材がこの
URUHさんにお伺いするといっぱいあふれているじゃないですか。いったい、どこでどうして生地を集め
たのかお伺いしたところ、全部別注で、まず生地を作るところから企画は始まっているそうです。そこで
さらに疑問が広がります。

私も以前テキスタイルの企画をしていたのですが、各産地、機屋の生産担当の方っていうのは本当に昔
ながらの職人さんで、ちょっと難しい注文をしたりすると、「そんなもん、できっかいな!」と大声で
開き直られるケースが多く、要望を通すのに散々苦労させられました。私が企画をしていた時の会社の
規模は大きく、一度の発注はかなりの数になるんですが、それでも産地の職人さんたちはなかなか要望を
聞いてくれず、怒鳴られ、怒られながらも何とか要望に近いものを作ってもらうのは本当に大変でした。

URUHさんは女性二人の会社です。ブランド立ち上げからの日も浅く、上代も決して安くはなく、という
ことは生地の発注も昔の私の発注よりは多いはずもなく、それが全部オリジナルの素材で構成されています。
なんかそれってすごく大変じゃないですか、ってお伺いしたらやはり大変らしいです。電話での依頼だと伝わ
らない、断られる、電話を切られる、ということが頻繁にあるそうです(やはり時が経ったとはいえ職人さん
がいきなりホワイトになるってことはありえないんですね)。そこで生地の依頼はすべて現地に赴いてお願い
しているそうです。なんか軽く言っているように聞こえるかもしれませんが、代表的な産地だけでも米沢、
桐生、新潟、石川、福井、愛知県一宮市、浜松、大阪泉佐野、兵庫、丹後、京都、等々全国各地に及び、その
産地ごとに数十件の機屋があるわけですからまさしく全国行脚、しかもデザインはじめ規格のすべてはデザイナー
の大森さんにかかっているわけですからその仕事量は推して知るべし、ですね。いずれにしろ企画が良く、
発注が生地の生産最低数量を確実にこなし、その製品が売れて支払いがきちんとしている、というこの全てが
そろっていないと生地なんてオリジナルで頼めるものではありません。CEOの松山さんと合わせて、最高の
コンビになっている、といえると思います。お二方とも前職はアパレル各社で過ごされたようですが、その時に
仕入れ先に独立の時は助けたい、という思いを抱かせるような接し方をされていた、というのも大きな要因に
なっているでしょうし、何にせよやはり情熱が周りの人を動かしている、というのが大きいんではないでしょ
うか。みなさん、人には優しく、伝わるのは情熱ですよ。みなさんの中で、将来自分のブランドを立ち上げたい、
という夢を持っている方がかなりの確率でいらっしゃいます。それには基礎からものづくりを学ぶこと、特に
(立場の弱い)仕入れ先を大切にすること、情熱をいつまでも持ち続けること、これが何より大切なことだと
思います。亜アパレル企画の原点を見せていただいたような気がします。たった二人の会社なので、お二人の
コンセプトに賛同していただける方、募集中ですよ。みなさんもご興味を持ったらURUHさん、調べてみて
ください。

 

次のご紹介はCOQさんです。テキスタイルデザイナー梶原加奈子さんが立ち上げたブランドで、自然から
インスピレーションを得たという靴下、ウエア、インテリア雑貨、等各種の商品を展開していらっしゃい
ます。まずは写真をどうぞ。

やはりテキスタイルデザイナーということでとにかく全て配色がいいです。それでなければこのブースに
立ち止まらなかったかもしれませんが、全商品いい配色でしたよ。あまり商品の写真を大きく載せるのは
はばかられ、ちょっと小さいですが、それでもきれいな色だということはわかりますよね。実は日本では
本当にきれい目のミックス配色って、本当に少ないんです。モノトーンとか、ど派手って、結構多いんで
すけどね。

 

自然からのインスピレーションがこの会社のテーマになっていて、北海道ではそんな自然派ホテルまで
経営していらっしゃいます。ホテルが先でそこでの販売用にニットを始めたのか、生地が先で、ホテルが
後かはよく存じ上げませんが、いずれにしろテーマは一貫していることは間違いないです。現在なんでも
値上がりでそんな時は特にいろんな色が控えめになりがちなので、明るい色で世の中を照らしていただき
たいですよね。

、というところで時間切れになってしまい、もう一軒、Parc1さんの写真を撮り忘れてしまいました。
その代わりにいただいたパンフレットだけでもご紹介出来たらと思います。

 

 

市場調査で渋谷西武にお伺いしたときはいつも拝見していたのですが、この合同展でまさかお会いできる
とは思いませんでした。お話も非常に貴重な内容のことを拝聴し、まさしく次世代を担うデザイナー、
パタンナー、スタイリスト、衣装制作、MD、バイヤーを目指す学生たちに聞かせたいお話ばかりでした。
詳しく書きたいところですが今回このPark1さんだけブログ掲載の許可も写真も間に合わなくなってしまった
ので、いずれは講演をまず依頼し、別の機会に詳しくご紹介させて頂ければと思います。

 

元々はちょっと軽く館内を廻ってほかの展示会とともに少し触れさせていただけたらな、と思っていた
TRANOI TOKYOでしたが、結局時間が足りなくなってしまうほどいろんなお話を各ブースでお伺いし、
なんだかまとまりもないレポートになってしまったことはお詫び申し上げます。海外を含めるとファッション
関係の展示会は年間かなりの数が開催されており、どこの展示会は良いだとか、どこは行く価値がない、
とかその手の話が業界関係者の間では毎日のあいさつのように交わされています。しかしいつも思うのは
その展示会の良し悪しって、実際行って、見て、触って、話してみないと分からないことですよね。行って
初めて行く価値のない展示会だったかどうかわかるわけで結局足で稼ぐのがこの業界です。とにかく行って
探してみる、ほしいものがあれば行って作ってもらう、いい商品は行って買ってもらう。ファッション業界に
属している限りは常にアクティブでありたいですね。みなさんもどんどん動きながら考え、考えながら動き
ましょう。一人でいつまでもインドアで考えてても煮詰まりはしますが解放はしません。偶然の出会いを求めて
どんどん外に出ていきましょう。きっと何とかなると思いますし、私の場合もいろいろ奇跡的に何とかなって
きました。みなさんもきっと何かの出会いが、発見があると思いますよ。応援しています。頑張って歩き続けて
ください。

 

次回も新しい出会いを求めての展示会訪問記をお届けする予定です。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

4/5 に開催予定です。

 

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~就活室便り~#29 いつか、どこかで 45rpm様「再び、マーケット」訪問記

~就活室便り~#29 いつか、どこかで 45rpm様「再び、マーケット」訪問記

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。春休みに入って、みなさんいかが
お過ごしですか。やっと一区切りがついてほっと一息、4月からの新しい学年、新しい
学校、新しい職場に胸をときめかせながら、そんな新生活への準備や今までできな
かったこと、趣味、押し活、ともだち、家族との時間、などいろいろなことに十分時間
を使って春休みをお楽しみのことと思います。かく言う私も、と言いたいところですが、
なんかこの春休み中のスケジュールがまさに分刻みになってしまいまして毎日結構ハード
な日々を送っています。なんかこんなはずじゃあ、という気は少しはあるのですが、なん
だかこのまま新学期までいってしまいそう、というかもうスケジュールがいっぱいになって
しまいましたのでほっと一息はゴールデンウイークまで先延ばしすることにします。ゴール
デンウイーク中は今から毎朝10キロのラン、と、もう目標は決めてあるのですが、あまり
ゆっくりとかのんびりではないですね。実はじっとしてるのって、結構苦手なんでした。
まあ人には人の息抜きの仕方があるってことで、いずれにしろゴールデンウイーク、今から
楽しみです。

 

今回は3月14,15日の両日開催された45rpm様のイベント、「再び、マーケット」にお伺い
してきましたので、そのレポートをお送りしたいと思います。初めてのイベントで、しかも
企画、立案は新入社員、運営も新入社員中心ということで、どのような内容か、興味津々で
お伺いしました。ちなみに、実はこのイベントは参加者は学生限定で、入場の際に学生証の
提示を求められます。私は当然のこと、学生証は持っていないのですが、今回は特別なお計
らいで入場させて頂きました。決して強行突破ではない、ということだけ付け加えさせて
いただきます。

 

まず、入場すると45rpm様の歴代パンフレットが壁一面に陳列されています。写真をご覧
ください。

 

最初の頃は装丁が布、デニムだったりします。なんかそんなカタログいただいたら思わず飾り
たくなっちゃいますよね。

 

最初のコーナーは歴代バンダナのコーナーです。デニム製品と同様、社内デザイナーによる
手書の柄から型を起こしたプリントは毎年大評判、ということで、ロイヤルコペンハーゲンの
イヤープレートよろしく毎年欠かさずコレクションしている方もいらっしゃるようです。下の
写真でお分かりのように色、柄、テーマは毎シーズン変わってきています。毎回新柄を出して
いくのは大変だと思いますが毎回それを待っているファンの気持ちもよくわかりますね。

 

その隣にはまだ紡ぐ前のコットンが産地のネームの入った袋に詰まったまま陳列してあります。
下の写真をご覧ください。

これはスビンコットンというインドで栽培されている希少な超長綿でシルクのような光沢と
肌触りが特徴です。下の写真はジンバブエコットンですね。オーガニックコットンといえば
ジンバブエ、と言われるくらい有名な高地栽培のコットンです。

産地はいろいろあれどいずれにしろコットンはすべて手摘みで収穫、というこだわりを守り
続けているそうで、その手摘みの際に農薬使用のものは危険がある、ということで、無農薬
栽培しているものしか使っていないそうです。収穫した綿そのものはクリーム色ですが、種や
葉ガラ、等茶色い不純物が混ざりがちでそれを除去するのに大変な作業があるのですが、そう
いう種、とかを完全に除去せず、わざと織り込んでみたりしているそうです。品質にはこだわ
るが手をかけすぎて天然の良さをつぶさない、そんなこだわりを感じますね。

 

そうして奥へ進むと以前に使用したプリントの型の展示があり、その隣の実売コーナーへと
続きます。購入できるのはまず生地で、グラム単価の量り売りのコーナーがあります。もちろん
45rpm様で実際に使用した生地ばかりですからクオリティは保証されています。(つまり、高い、
と言うことですね。)当然コストはまったく度外視した特価で、服作りの好きな学生にはたま
らないコーナーですね。今回販売していた生地の画像をご覧ください。

 

全て限定品ですし、こういう生地が買いたかった、と後悔している方はぜひ来年ご参加ください。

次にTシャツの古着コーナーがあります。古着コーナーは実際にスタッフが着用されていたもので、
それを徹底的にクリーニングして仕上げたものだそうです。大体3年物が中心、ということでし
たが、十分にエイジングされた独特のカラーになっています。色はだいぶ擦れ感は出ていますが
生地は痛んでないので元の品質がそれだけ良かったということですね。

こう写真で見ていただくとビンテージの良さがよくわかりますね。

 

次はビンテージデニムの大特価コーナーです。写真をご覧ください。

いい具合にブリーチしてますね。全て一点ものなのでサイズが合えばお買い得です。そしてこの
コーナーの壁面には古いミシン、かつてのパターンがレイアウトしてあります。

服って不思議なもので、古いミシンでゆっくり作るのと最新鋭の高速ミシンで作るのと表情が
まったく違ってきます。生地も同じ仕様、同じ素材、同じ組織、つくりであっても手織りの機械と
高速織機とはまったく違うものが出来上がります。スローはスローで良いところがあるので昔の
機械、伝統的な工法も残していきたいですよね。

そしていつかはこんなミシンを使ってのワークショップも開催したい、とのことでした。ミシン
好きの方は見るだけでも価値がありますよ。

 

この後は藍染め体験コーナーになります。一度に大勢の方が同時にできるものではないので予約制、
となっていましたが、私がお伺いしたときはちょうどその体験中でした。

この壺に藍の染料が入っていて、今浸けた生地を広げているところです。こうして浸けては乾かし
浸けては乾かしを繰り返していくのが藍染めの技法だそうです。そんな藍染めの染料と染めたもの
を干しているのが次の写真です。

ショールームにこれだけ藍の染料がどーんとあると迫力がありますよ。

 

現在45rpm様では2反の藍畑を持っていて自社で栽培した藍を使って製品染めをしているそうですが、
それでも全生産量に足りていないらしく、畑は既に確保し使用する藍をすべて自社生産でまかなって
行くそうです。当然無農薬で、服作りでここまで染料にこだわった話は聞いたことがありません。
デニムを作るのに綿を植えて藍を育ててそこからこだわってはじめる。良いセーターを作ろうとして
アルパカの飼育からまず始めるって人、あまり見かけないですよね。でも、“これだけは譲れない”、
とか、“どうしてもここにこだわって”、とか、そういう話って良いですよね。私は結構こだわりの話
には弱くて、すぐに応援したくなってしまいます。みなさんもこれだけは、っていうこだわりは必ず
伝わりますよ。こだわり続けている方、自信をもってくださいね。

 

そのこだわりの染料で再度染に入るところです。下がプロが染めた製品です。このいらいら感も何も
藍染めの特徴が出ていて良いですよね。水玉が見えると思いますが、これも藍染めのプリントで、
しかも裏はパッチワークになっていて様々な柄が組み合わされています。まさしくワンオフの高級品
ですね。

またデニム素材ばかりに目が行きがちですが、シルクをはじめ各種素材にも藍染めは可能で、先ほど
の水玉のようにプリント染めも可能です。下の写真がシルクを染めたもの、またプリント染めの製品
です。シルクのスカーフと刺し子、藍の泥染め、等様々な素材、手法がそろっています。

ところでみなさん、藍染めとインディゴ染の違いを知っていますか?インディゴは経糸をインディゴ、
横糸を白糸という縦横の糸の色が違う交織、という手法で織られています。綾織の場合、表には経糸の
色しか出ないので、最初は紺、というかデニムカラーになっています。それが経年変化、摩擦、洗濯、
日光、等様々な要因で色落ちし、色が落ちるたびに裏の横糸の色が表に出てきます。それが、はいた時
のしわ、等の形状により、ヒゲ、と呼ばれるような模様をかたちづくりながら色落ちし、それが一つの
味となっています。このヒゲは、「Whiskering(ウィスカーリング)」と呼ばれ、現在では
ストーンウオッシュ加工、等、新品のうちから加工によりこれらを再現している製品をよく見かけます。

これに対し、藍染は基本的に白生地を藍の染料に浸けて染めるのでインディゴの先染めと呼ばれる手法に
対し、後染めと呼ばれる手法になります。この手法で染色された生地は裏表の差がありません。そうする
と普通のデニムのような“ヒゲ”ができません。下の写真をご覧ください。

実はこのパンツ、もう1年以上はいていらっしゃるそうですが、確かに“ヒゲ”らしいものはどこにも
見当たりませんね。そういった派手な経年変化もなく、藍染めの製品は全体的に少しずつ色が落ちていく
そうです。藍染めのほうがよりエレガント寄りで、デニムの“ヒゲ”

のワイルドさが苦手な方にはぴったりの染色方法だといえると思います。ちなみにいくらパンツをお召
とはいえ、女性の足を撮影するのはきちんとご本人の許可を取ってあります。ご安心ください。

藍はそういった経年変化、染色回数、等様々な方法で色の変化を表現できます。そんなカラー見本を
以下の写真でご覧いただければと思います。

端に向かってだんだん色が濃くなっていくのは染色回数の差だそうです。こうして様々な染色回数で
染め上げた藍の製品が毎日の着用で少しずつ変化していく、それを毎日楽しんでいきたいですね。

 

というような藍染めの説明は先程ご試着中のパンツを撮らせていただいた女性がぜんぶ説明して
くださったのですが、現在入社2年目、普段は大阪の店舗でお勤めということですが、今回のこの
イベントのために特別に出張参加しているとのことでした。ちょっと2年目でこの商品知識?という
ことでお話をしている途中でびっくりしてしまったのですが、やはり藍にかける熱情が尋常なもので
はなく、それが助けになっての商品知識、という話でしたが、やはり自分の情熱と、それを受け止める
職場環境の両方がそろってるんだな、というのが私の感想です。

大体日本の企業で必要なのは、前例を踏襲した企画、予算的に無理がなくたとえ問題が発生しても
経費内で処理できる企画、何かがあっても特に上司の責任が問われない企画、等の企画が採用される
ことがほとんどで今回のように学生対象で直接利益を生むわけでなく、しかも結構大規模で予算も
かなり必要、人的要因も必要、しかも前例がない、というような企画がしかも新入社員から提出された、
というような場合にゴーサインが出る、ということはまずありえません。そのような企画を自主的に
提出する新入社員がいる、ということもすごいことですが、それを面白いからやろう、と決断、後押し
するトップの方々の度量もすごい、と思います。なんかこの両輪がかみ合って回る会社って、いいです
よね。もちろん、ただこんなことやりたい、っていう社員の希望がすべて叶えられえるって訳じゃない
ですよ。当然企画の精度、等はかなりの高レベルのものが求められ、何回も突き返しもあったこととは
思いますが、それにも負けず突き進む情熱がこのイベントを実現させたんだと思います。なんかこうして
チャレンジできるって、いいですよね。45rpm様、いつもちょっとうらやましい感じがします。

 

創業以来の歴史を忘れず、ものづくりの基本を忘れず、古布、古着、いにしえの図案、型までにスポット
ライトを当て続け、レガシーとして未来へつないでいく。そして以前の製品にも、以前の企画、図案にも
また、いつかどこかで出会える、そんな出会いがまた未来への道を紡いでいく、そんな可能性をこの
「再び、マーケット」というイベントで感じました。確かにファッションの世界では流行の移り変わりは
早いですが、いいもの、いい素材、着やすい服、等普遍的なものも多くあります。そうしていいものを語り
継ぎながらまた、いつかどこかでそんないいものに巡り合えたら幸せですよね。デザイナー、パタンナーを
目指す方、スタイリストとしてその作品を広めていく方、みなさんの進路はいろいろですがそのみなさんの
これからの仕事がいつか、どこかでまた再評価されていくといいですね。そんなみなさんに少しでも役に
立つ情報を発信し続けていけたらな、と思っています。

 

なんかいくつになってもいろんな体験ができて世の中って、広いですよ。次回はまたそんな広い世の中の
展示会情報をお送りしたいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

スタイリスト・デザイナー・衣装制作の就職はtfac

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

3/29 に開催予定です。

 

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~就活室便り~#28 Light My Fire

~就活室便り~#28 Light My Fire~Doore108展示会訪問記

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。三寒四温、とよく言いますけれど
三寒が雪で四温が5月並み、となるとちょっと体がついていきませんね。着るもので
調節するにしてもちょっと調節の幅が広すぎて無理かな、と思ってしまいますよね。
“今日は暖かい日”、という天気予報も前日が寒かったりするとにわかに信じられず、
厚着のまま出かけて、結局暑くて脱いだジャケットやセーターで両手がいっぱいに
なってしまったりしますよね。

暑くても寒くても半袖Tシャツの外国人観光客を見るたびに自分にも寒さに耐性が
あったらなあ、と思いますけど年を取るたびに寒いのを我慢すること自体が難しく
なってきているのでまあ、半袖Tシャツは当分お預けですね。当面いろんな服を
とっかえひっかえして三寒四温を楽しみたいと思います。でも俳句の世界では三寒四温
って冬の季語だって知ってました?なんとなく季語としては長すぎる気がしますが、
実際の俳句では三寒と四温と分けて使っているようですね。ブログを書いていると
いろいろ勉強になることが多いです。

いつかはクイズ王、うんちく王の道が開けるといいな、と思います。まあ、そんな
可能性はないと思いますが。

 

今回はDoors108という展示会に訪問したレポートをお送りします。初めてお聞きに
なった方もいらっしゃると思いますが、名前の通り今回108回目、18年継続している
ファッション合同展はDoorsだけです。今回は参加11社と規模は小さいですが、その分
濃密な商談ができる展示会になっていました。いずれにしろレディースアパレル、
雑貨だけに絞られているので巨大総合展示会よりは見やすいことは見やすいですし、
話も弾みがちです。今回はいくつかのブースで長話をさせていただきました。展示会
中のお忙しいところ本当にごめんなさい。

 

まず最初にお邪魔したブースは第一ニットマーケティングさん。ここでは何と30ゲージ
というハイゲージのニットを展開していらっしゃいます。

といってもまずゲージって何?っていう話ですよね。ニットのゲージっていうのは1インチ
(2.54センチ)の中の針の本数を表しています。1~7をローゲージ、6.5~10をミドルゲージ、
12以上をハイゲージといいます。要は数字が大きくなるほど糸が細くなるわけで、ローゲージ
のニットはみなさんが普通に思い浮かべる毛糸、というイメージ、そしてこの30ゲージという
ような細い糸はエキストラファインの名で呼ばれ、他のものとは光沢、風合、全て別物です。
その超細番の糸をドイツ・シェラー社製フルファッション編み機で編み上げたのがこちらの
「no+af」というブランドです。このフルファッション編み機は現在では世界に数台しかなく、
日本ではこの第一ニットマーケティングさんにしかありません。横編みに近い編み機で、
張力をかけず水平方向に編む、という特徴から、一般的な編み機よりも丸い編み目を作り出し、
目の詰まった伸縮性に富んだ美しい編地を生み出します。まずは写真をご覧ください。

 

この生地の特徴は編地の美しさだけでなくその伸縮性にあります。普通これだけの伸縮性を
持たせようとするとポリウレタン糸を使わざるを得ないのですが、この製品ではストレッチ糸を
一切使わずストレッチ糸使用時よりも伸縮性をもたせているところが特筆すべき点です。ただの
細版ニットだとただ単に薄いだけで寒かったりしますがこの生地は目の詰まり方が全然違うので
軽くて薄いわりに保温性に優れ、また目が詰まっている分ドレープ性に優れています。

本来はその技術を活かしてOEMによる大量受注、大量生産をしているのですが、この商品だけは
技術のプロモーションも含めて全国のブティックの少量発注にも応じているそうです。なんか最近
もうここにしかない技術、とか織機、編機の話が多いですがそういう技術はいつまでも残していき
たいですね。

 

次にご紹介するのはRAISON COUTUREさん。まずは写真をご覧ください。

いかにもモードっていう感じの服で、なんと子供サイズまである、とお思いでしょうけど実はそれ
は逆で、この会社は元々子供服アパレルで、それに合う大人の服を作るようになったということです。

生地は刺繍、特殊加工、ジャガード、等普通の無地はほとんどないと言って良く、デザインもパッチ
ワーク、切り替えを駆使した凝ったものです。こんな生地が大量に在庫であるわけがなく、素材集め
にはだいぶ苦労されているようで、海外の一点ものに近い生地を集め、それをいかに各デザイン、
年齢に分配していくか、というのが大変なようです。それでもこのような特殊な生地は現在日本国内産
を集めるのはかなり難しく、もしあったとしたらかなりの値段です。デザイナー、パタンナーとして
就職を目指すみなさん、社会人になったら服作りはすべてコストが絡んできますよ。お客様に納得して
いただける上代でおしゃれをしていただく、というのがMD及びデザイナーの鉄則なので将来物づくり
に携わりたい方はいろんなブランドの展示会で商品を見て、話して、いろいろお伺いしてください。
絶対後々のためになります。とにかく興味を持ったもの、わからないことはどんどん聞いてください。

それが若い人の特権ではありますけど、私は今でもなんでもお伺いしています。

お客様の中では祖母、母、子供の3世代で購入される方がかなり多いようで、実は一番乗り気なのは
祖母だそうです。3世代でお揃いって、やっぱり集合写真を撮りたくなりますよね。実際いただいた
カタログはほぼ全ページ集合写真でした。なんか全員おしゃれして一家団欒って、いいですよね。
服でみんな笑顔になれたらこんないいことはありませんよね。

 

次は小森縫製さんです。名前から想像すると縫製工場さんかな、と思われがちですが、現在は工場は
されておらず、代表の小森さんのデザイン、パターンの服を企画販売されていて、全国のブティックや、
ライトアップショッピングクラブや暮らしの手帳のグリーンショップをはじめとする通販雑誌で好評を
得ています。まずは写真からどうぞ。

ご覧のようにナチュラルテイスト、素材もリネンを中心とした天然素材が多いです。小森さんも20代の
頃はコムデギャルソンをはじめとするブランド物を多くお召しだったようですが、40代に入り、体形の
変化とともにおしゃれで体型に合い、気持ちいい素材の服に出会わない、そんな体験を「ファッション迷子」
とおっしゃっていましたが、ご自分のそんな体験から自分で着ておしゃれで、すっきり見えてきつい
ところがない、肌触りの良い素材を使った服を作ろう、ということで企画されたのがこの「日々」という
ブランドです。年齢を重ねるにつれ、筋肉は少しずつ落ちていき脂肪が少しずつ増えていきますが、その
部位は同じではないようです。体型が変わり、サイズアップして服を選ぶと普通の服は全体的に大きくなり
ますので、例えばウエスト、バストはぴったりのサイズを選ぶと背中がだぶついてあまってしまう、そう
すると結局おしゃれじゃなくなってしまう、ということになるようです。ボトムにしても裾上げすると一番
いいラインが途中で切れてしまい中途半端な感じになる、

ということで、本当の大人服を作ろうとすると全く新しいパターンを作成しなければなりません。今までの
サイズとは違う、エイジングサイズをクリアするパターンが完成したことが小森縫製さんを支えています。
そうして「エイジングサイズ」という言葉自体が小森縫製さんの登録商標となっています。そういった
パターンの開発に日夜努力され、会社の経営、営業もご自分でこなし、ましてや主婦として3人のお子さんを
育て上げ、現在でもお孫さんの面倒を見ながら幅広く活動されている小森さんですが、実際にお会いして
お話を聞いていると、なんか苦労のかけらも見えません。本当にただ好きなことを好きにやって来た、
という感じで、これからデザイナー、パタンナーとして就職していくみなさん、創作の道は仕事と割り切って
いてはできないことが多い、ということをわかってください。私も休日でも暇さえあれば市場調査、等は
欠かしませんが、本当に好きなことなら土日祭日も関係ないですし、やればやっただけ結果は必ずついて
来ます。小森さんだけでなく、ファッション業界ってみんなそんな人ばかりですよ。そんな世界に飛び込もう
という人はいつでも歓迎です。では、写真をもう1枚ご覧ください。

素材、色、柄、デザイン、すべてコーディネートしやすい商品が揃っています。ポップアップイベント、
等でのコーディネート講座も好調なようです。お客様のリピート率も非常に高いようで、それがエイジング
サイズ、エイジングパターンの成功を物語っていると思います。デザイナー、パタンナーを目指す方、実際に
服を着る方の嗜好、体型を理解し、なおかつ流行を取り入れた服作り、これを、この考え方を一度学んで
いただければ今後ためにはなっても損をすることは一つもありません。そういうわけで現在小森さんに一度
学校で講演をお願いできれば、と思い現在交渉中です。特に最近の新しいブランドは平面的なデザインが多く、
着心地は全てストレッチ頼みみたいなところもあるので小森さんのお話は参考になるところが多いと思いますよ。
それにしても展示会の最中に長々とお話をさせていただきご迷惑をおかけしたことをこの場でお詫びしておき
ます。それでもやはりこだわりのものづくりをされている方とは話が弾んでしまうんですよね。楽しかったです
けどしっかり反省はしております。

 

最後にご紹介するのはアイズワークスさん。まずは写真をご覧ください。

リラックスできる、肩肘の張らない服中心です。デザインはシンプルながら着やすく、なるべく人体に沿った
ストレスのかからないパターンが採用されています。素材から開発されているものが多く、あくまでも心地よさ
の追及がものづくりのコンセプトとなっています。

シンプルなデザインだけに素材の良さが引き立ちます。特にカットソーは素材の善し悪しがもろに出ますね。
その素材の色、柄まですべてオリジナル、ということでこだわっていらっしゃいます。シンプルなものをおしゃれ
で着やすく、肌触りにもこだわるって、結構難しいですよ。写真のブランド,devanは24’AW にデビューしたばっかり
のブランドです。名前の由来はDevannning(貨物をコンテナから取り出す作業のこと)から来ています。それと
日本語の「出番」の意味も含め、クローゼット腹引き出される出番の多いアイテムになるように、という思いが
込められているそうです。着心地の良い高見えするシンプルなニット、登板回数は増えそうですよね。

 

今回はDoors108,3月合同展示会についてレポートさせていただきました。絞り込んだ参加者によるこじんまりとした
展示会でしたが、思った以上に各ブースで話が弾んでしまい、実際の商談にお邪魔だったのではないかと気にする
ことしきりでしたが、催者あるっくじゃぱんの代表増本さんも笑って見ていてくれたのであんまり気にせず、いずれ
にしろ今回お邪魔できて非常に有意義だったと思っています。いずれにしろ出展者の方々も、私自身もものづくりの
技術、面白さ、こだわり、等々のことを次世代の方々に教えられるのはそんなに長い間ではありません。でもいつでも
誰かが何かを、いつでもいつまでも作って行くことは間違いありません。そんな方々の少しでもお役に立つ情報を
今後も伝え続けて行けたらと思います。展示会というと実際の大切な商談の場なのですがそんなところで売りもせずに
買いもせずに情報ばっかり仕入れて都合のいい約束だけしてくるって、とにかく年を重ねるって、そういうことができ
るようになるってことでもあります。みなさんがなんのためらいもなくそういうことが出来るようになるまで頑張れれ
ばいいな、と思っています。次回はまた違う展示会のレポートをお送りしたいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

 

 

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~就活室便り~#27 Show Must Go On~ギフトショー訪問記 2

~就活室便り~#27 Show Must Go On~ギフトショー訪問記 2

 

こんにちは。就活室のHANAZONOです。肩骨折から復帰しまして一番良いのは
腕を上まで上げられることです。今までは左手でつり革にもつかまれなかったし、
だれにも言いませんでしたが実は掲示板に求人票を貼るっていうのが非常につら
かったんですよね。それでも他の人に貼ってくださいって頼むのもなんとなく
偉そうで気が引けてかなり苦しみながら貼っていました。それ以外にもバック
パックが背負えない、とかボタン付きの普通のシャツが着れない、とかいろんな
ことができませんでした。本当普通にシャツを着るって、思った以上に肩を回して
いるんですよ。そんなことを改めて気付かされ、半年間ニットのTシャツを伸ばし
ながら着ていたのですが肩が上がるようになって以来ボタン付きの伸びないシャツ
しか着ていないですね。それにしてもこの半年って結構長かったです。みなさんも
できるだけ転ばないよう、十分気をつけてくださいね。一度ダメージを受けると
そのあと長いですよ。お医者さんにも言われましたが、とにかく骨は折らないに
限る、ということです。これからも転ばず頑張っていきましょう。

 

今回はギフトショーレポート、第2回をお送りします。

まず最初はトレードワークスさん。エコバック、ペットボトルを始めとする各種
名入れ商品、ノベルティグッズの大手です。そこから事業を拡大し、ペット事業
にも大変力を入れていらっしゃいます。そんなペットの服が目に付いて、いろいろ
お話をお伺いしました。というのも学生と話していると、将来犬の服を作りたい、
という希望を持っている方が結構多いからです。確かにお散歩している犬を見て
いると服を着ている割合が結構多いですよね。というわけでまずは写真をご覧
ください。

ANNA SUIブランドの猫用ウエアです。なんだかんだ言ってきちっとANNA SUIして
いるのがかわいいですよね。我が家の猫には一回も服を着せたことはないのですが、
実際着せたらどうなんでしょうね。うまくできた方はその着せるこつを教えてくだ
さい。寒がりなのは間違いないので本当はうまく服着てくれたら、と思います。

もちろん犬の服とその関連お散歩グッズのほうが圧倒的に多いです。製作は海外
工場に依頼し、自社で縫製しているわけではないですが、当然企画は自社なので
企画参画はできますよ。そのほかのノベルティグッズの企画、アイデア等の仕事
もございますのでご興味のある方はエントリーしてみてはいかがでしょうか。マイ
ナビ2026よりエントリーが可能です。「トレードワークス」で検索してみてください。

 

次にご紹介するのはMISSH KISSHさん。元々コサージュ、アクセサリー屋さんで、
自社で販売もしますが、アパレルメーカーのOEM, ODMが多く、取引ブランドから
ブランドのテイストに合ったペットの服やアクセサリーが欲しい、と言われ開発を
始めたそうです。そうして出来上がったのがペットのロリータファッションです。
まずは写真をご覧ください。

服だけじゃなく小物もかわいいですよね。同じテイストの服で自撮り、この要望は
かなり多いそうですが、ECサイトでは全て在庫なしになっていますね。ペットの服
もこれからどんどんテイスト別に分かれていって、ただのTシャツとかがどんどん
減っていくのかもしれませんね。そうするとペット専用デザイナー、パタンナーの
出番かもしれないです。今後注意して情報は集めていきたいと思います。

 

次にご紹介するのは森製綿所様。江東区で製綿業を営んでいらっしゃいます。
ブースの写真をご覧下さい。

原綿をそのままインドから輸入し、製綿、織物、編み物を作成しているそうです。
手前の綿、って感じの物質が原綿です。写真では判別できませんが原綿には綿花のカラ、
土をはじめとする不純物が混ざっています。それらを取り除き糸として紡いでいくのは
結構大変な作業で、その不純物の取り加減で質も値段も変わってきます。だから光沢の
ある、しなやかな綿のシャツって、高いですよね。

写真一番奥にクッションが見えますが、これは海外デザイナーを起用して製作した
メイド・イン・トウキョウの製品です。その他布団、寝具関係の製品を多数手がけて
いらっしゃいます。直接接点はないかもしれませんが一度お伺いして紡いでいる風景を
見せていただきたいと思いました。何かの機会があったらお伺いできたらと思います。

 

最後にご紹介するのはザ・チェリーさん。繊維の街八王子で、伝統技法で現代デザインの
アパレル製品を、品質にこだわりながら少量生産、受注生産されています。日本各地の
滅びゆくような手仕事の粋を集めた製品づくりをしていらっしゃいます。

写真でオレンジ色に見える商品は和歌山で染めている紀州梅染です。そういう染め方が
あること自体初めて知りましたし。柄物のほうも八王子で江戸から続く染め方で職人さん
の完全な手染めの商品になります。奥に小さく染めている方の写真が置いてあります。
日本各地の伝統的な染技法がこうして残っていくって、素晴らしいですよね。時間が
許せば一度工房にお伺いしてお話をお伺いしたいと思っています。少しでも次代に技術を
つなげていったら、という思いは膨らみます。良いものが良いって言えるって、良いです
よね。

 

というように駆け足で今回のギフトショーでお話をお伺いした企業を紹介しました。コスト
の関係上、大量生産しようと思うとどうしても生産は海外に移転しますが、企画自体が移転
することはなく日本での企画ですし、たとえ生産が海外に移ろうとも日本のクオリティコン
トロールは卓越したものがあり、たとえどの地域で作ろうと日本の企業の製品は世界に冠たる
ものがあります。そして生産の本居地が海外に移ろうともメイド・イン・ジャパンは決して
なくならず、伝統の技術は伝統として継承し、各地での生産、日本製の製品生産が止まること
は決してありません。みなさんもこのものづくりのノウハウを、技術を、伝統を継承し、
そしてどんどん革新していってください。そのために役立つ情報を少しずつでもお伝えして
いけたらと思います。

 

東京ビッグサイトの2ホールを丸々使い、その広い会場に2700社以上の出展者を集める日本
最大の総合展示会、ギフトショー。その会場をまさしく駆け足でまわりながら様々な出展者と
お話しさせていただき、その中の一部を紹介させていただきました。最後の方は時間がなくて
外から拝見しただけでお話を伺えなかったブースも多数あり、また次回、第100回のショーの
課題にしたいと思います。3月もいろいろ展示会、ショーが多数開催されます。少しずつでも
情報をお伝えできたらと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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~就活室便り~#26 手を取り合って~ギフトショー訪問記 1

~就活室便り~#26 手を取り合って~ギフトショー訪問記 1

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。寒暖の差が激しい毎日が続きます。
みなさんお体には十分お気をつけてくださいね。私は去年の8月に肩の骨を骨折して、
それ以来休日に行っていたランをずうっと休んでいました。肩とランとは関係がなく、
足さえ動けば何とかなるんじゃないかとお思いでしょうが、それがちょっと走ると
全身痛くなるんですよ。そのせいで半年の間ランはお休みだったのですが、先日の
土日でやっと復活しました。ブランクがあるので、いずれにしろ距離は短く、時間は
たっぷりかけて、ということを心がけ、その結果距離は2日で宇約12キロ、タイムも
1キロ6分切れず、というそれで本当に走ったと言えるのか、というようなペースでし
たが、それでも筋肉痛で足が痛いのなんの、その後歩くのが結構辛いです。それでも
久々に汗かいて、結構気持ちよかったですね。次の休みもまた挑戦して少しずつ距離も
タイムも上げていきたいと思います。

 

今回は2月12~14日に開催された日本最大の総合展、ギフトショーの訪問レポートを
お送りしたいと思います。今回が99回目の開催で、参加企業が2700社以上、という
規模的に適う展示会は他にはありません。ではその中でファッション関連がどれだけ
あるかというと、アパレルメーカーの出展こそありませんが、それでも見るべきものは
たくさんありました。当然、お邪魔した全社を紹介するわけにはいかないのですが、
特に印象に残った数社を紹介したいと思います。

 

まず最初は”染の里おちあい”さん。なんと新宿区で今でも染工場をされている、
ということで、びっくりもしつつ自分の知識の浅さを思い知らされた感じがあります。
まさしく江戸から続く伝統の技法、工法が現代に生きている、ということです。

当然手染めの手法を守っていて、やはり商品は和装寄りにはなりますが、写真の
ように現在ではバッグ、スカーフ、小物、等いろんな商品を展開されています。

小紋、更紗はやはり何とも言えない味がありますよね。工場見学、染体験もできるとの
こと。何か連携して学生の作品に活かせないかな、と現在考え中です。一度訪問する
予定なのでまた後日詳しいいレポートをお送りできたら、と思っています。

 

次にご紹介するのは、やはり江戸の技術を今に繋ぐ染工場、富田染工芸さんです。
こちらも早稲田の地で現在も江戸の技術を継承し、今に伝えています。なんか、
東京ってこんなところだったんですね。小池百合子都知事のスカーフを染めて
いらっしゃるとのこと。私の不勉強で全く存じ上げなかったのですが、小池さん、
もっとアピールして下さいよ。都をあげてアピールすればもっともっと知名度が
高まるのに。

こちらでは江戸小紋の型を大量にお持ちで、それを現在デジタルデータに置き
換える作業を進行しているそうです。確かに型は日々劣化していくわけで、それら
が完全に使えなくなってしまえば江戸からの伝統の柄がなくなってしまうわけです
から、それも急務の作業と言えると思います。写真のブックは少し小さくてわかり
づらいかもしれませんが、ちょっと見せていただくだけでさすが価値ある柄だと
いうことがわかります。日本のレガシー、大切にしたいですね。

こちらでも工場見学、体験が可能だということで、一度お伺いする予定です。
詳しいレポートはその時にお送りします。

 

次は“ワイルドシルクミュージアム”さん。こちらもなんとびっくりの話なのですが、
江東区のマンションで2000匹以上の養蚕を営まれているそうです。しかも二種類の
カイコ(家蚕と野蚕)を長年にわたり掛け合わせ、ほぼオリジナルの新種といえる
カイコを作り上げてしまったそうです。写真のオレンジ色の繭がそれなのですが、
全く、こんな色の繭見たことないですよね。

都内で養蚕、しかも品種改良までしてって、結構すごくないですか。さらに製糸から
製品づくりまでされており、素材もカシミヤ混をはじめとして様々な混紡までして
いらっしゃいます。私も長年シルクのスカーフの企画、バイヤーをやっていたん
ですが、シルクって夏は涼しく、冬は暖かいっていうまさにオールシーズンの素材で
大人気でした。こちらでもそんなシルクの巻き物関係はだいぶ充実していらっしゃる
ようです。

お話をお伺いすると、いろいろな大学で講演、共同研究などもなされているようです
が、すべて生物学系の方面の教育機関でファッション関係のコラボは今まで一度も
ないそうです。シルク、もしくはシルク混紡糸で当校学生が製品制作して、って夢が
広がりますよね。今後、できるだけ早急にいろんなお話を詰められたら、と思って
います。また訪問レポートは後日お届けしたいと思います。ちなみに生物学的な
画像は以下の写真でご確認ください。

なんだか今回はギフトショーのレポートと言いつつ学校で、授業でコラボできそうな
企業様の紹介のような形になってしまいましたが、もはや学問、研究は学内だけに
とどまり、聖域を設けて世間から遮断された場所で行うべきものではなく、それは
特にファッションにおいては顕著です。毎シーズン変わる流行、カラー、スタイル。
それ以外にも環境、世界情勢、経済、等々全てのことに影響を受けるファッションの
世界で、残す伝統、技術は大事に残し、環境、健康に配慮しながら未来へと技術を
革新しながら伝えていく、そのような大命題を企業様とともに少しずつでも挑戦して
いけたら、と想いは膨らみます。

「手を取り合って」はクイーンの5枚目のアルバム、「華麗なるレース」の最後の曲で、
これはしかも邦題ではなく、原題も「Teo Toriatte」になっていて歌詞もリフは日本語、
という極め付きの曲でした。今後いろんな企業様が当校と手を取り合って頂けると
いいな、と思います。なんか最近いろんな企業様との共通の話題、希望が「ファッション
産業の将来のために何かできることを」、というスローガンに集約されてしまいます。
本当にできることから少しずつ、手を取り合っていただける仲間が少しずつでも増えて
いったら、と思います。

 

というようなことを思っていたらどうやら紙幅が尽きてしまったようです。来週また
ギフトショーで出会った企業様を紹介したいと思います。来週までにはランの距離
だけでも少しずつ戻したいと思ってます。歩行に差支えのない程度で頑張ります。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

 

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~就活室便り~#25 角を曲がって~ファッション合同就職セミナーリポート

~就活室便り~#25 角を曲がって〜ファッション合同就職セミナーリポート

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。夜明け前はだいぶ寒い
ですが日さえ昇れば暖かくなってきました。それだけ太陽の位置が一時期
より高くなってきた、ということでこの時期は輻射熱のありがたさを感じ
ます。寒の戻り、寒気流入はこれからもあるでしょうが太陽さえ出てれば
もう大丈夫。よく三寒四温といいますが、その気温の変化こそが春の証で
す。むしろいろんな服を引っ張り出して春の季節を楽しんでいきましょう。
できれば早く家を出る時間に日が昇れば、と思いますがまあ、こればっか
りは待つしかないですね。3月からは休日の朝はランニングしようと考えて
います。その場合は辛いのは気温ではなく花粉なんですけどね。マスクを
して走ると窒息しそうになるのでティッシュの消費量はすごいものになり
そうですがせっかくシューズも用意してあるので週末のランが楽しみです。

 

今回の話題はちょっとべたですが、2月7日、ブランドキャリアジュニア様
主催のファッション合同就職セミナーが開催され、私も参加させていただ
きましたのでそのレポートをお送りします。

 

場所は渋谷ソラスタコンファレンスというところで、私も初めてお伺い
しました。非常に落ち着いた雰囲気で、よくある合同説明会会場のような
あわただしい雰囲気がなく、写真でもお分かりのように下に絨毯が敷いて
あると変な反響がしなくていいですね。この説明会を主催されたブランド
キャリアジュニア様はファッション専門の新卒求人サイトで、他にファッ
ション専門の求人サイトはありますが、新卒専用はここのサイトしかない
と思います。ファッション特化なので検索もしやすいですし、掲載企業は
ラグジュアリーブランドが多めかな、という印象があります。特にブラン
ドにご興味のある方はちょくちょくのぞいてみてくださいね。

 

会場は参加各社の説明会ブースとセミナー会場に分かれ、説明会ブースで
はタイムキーパーが会場を回り30分一区切りでいったん交代し、参加全社
に無理なく回れるよう配慮されていました。セミナーも各社の説明会もオン
ラインでの配信もされているとのことで、それを含めた参加者はかなり多い
ようです。それとは気づかずオンライン配信中の企業担当者の方に一回話し
かけてしまいました。そうなるとただ単に邪魔ものですよね。誠に申し訳
ございませんでした。

当然学生たちが主役のイベントで、説明会を邪魔する気持ちはさらさらなく、
全社にご挨拶はできませんでしたが一部ご挨拶させていただいた企業をご紹
介したいと思います。

 

まず、株式会社アイランド様。企業名より「グレース・コンチネンタル」の
ブランドの方が有名ですね。来期はデザイナー等企画職は未定、販売職は数
多く応募、ということです。ビーズ刺繍、後加工、異素材の組み合わせ、ス
テッチ、等凝った服が多い印象のメーカーなのでその良さ、こだわりが伝え
られる服作りが分かった人が販売するとその良さがより伝わる気がします。
丸井始め各商業施設に多数出展されていますので一度店頭でご覧になって
みてください。URLは以下の通りです。

 

https://www.gracecontinental.jp/

 

次にご紹介するのは株式会社キューブ様。MARK&LONAというブランドを
中心にゴルフウェア、モータースポーツ関連等のスポーツウェアを展開され
ている会社です。海外の輸入ライセンスブランドかと思いきや社長様がロス
在住の時に立ち上げたブランド、というだけで企画はすべて日本、というこ
とでした。会社の規模もそれほど大きくなく、全員に目配りができるところ
が良いところ、と人事担当の方がおっしゃっていましたが、これからどんどん
伸びていくブランドだと思います。ゴルフが好調ですし、特に景気が悪くなっ
てもスポーツ分野は強く、一般アパレルと違ってセールも少ないです。むしろ
安定成長をご希望の方にお勧めです。ご興味のある方は以下のURL覗いてみて
ください。

 

https://www.cube-co.com/ja/index.html

 

ジョイックスコーポレーション様。ブランド好きな方には有名な企業ですね。
ランバン、ポールスミス、サイコバニー、等有名ブランドが揃っています。
特に各ブランド共メンズに関してはこちらがライセンシーをお持ちなので、
特にメンズのブランド狙いの方、おすすめですよ。以下にURL貼っておきます。

 

https://www.joix-corp.com/

 

Mother’s Industry様。ミズイロインド、等個性的なブランドを取りそろえて
いらっしゃいます。色遣いがとても良いので昔からよく店頭を拝見していま
した。こちらはデザイナー、パタンナーも募集予定です。ただし、勤務地は
本社のある大阪になります。大阪といっても東京からは二時間ちょっと、地
の果てでもないどころか日本第二の都市でもあり、今年は万博の年でもあり
ます。デザイナー、パタンナー希望の方、チャンスですよ。あまり日本ブラ
ンドっぽくない服が多いのでデザインを覚えるのにもパターンを覚えるのに
も持ってこいです。みなさん、大阪、チャレンジしましょう。ちなみに私は
夜串カツ屋さんでの一杯が大好きです。販売職は当然東京勤務、東京での採
用が可能です。URLは以下の通りです。

 

https://mothers-ind.com/

 

ベルルッティジャパン様。LVMHグループの一員で、革靴を中心に高級革
製品が中心のブランドです。単価は高いです。メンズ、高級、等のジャンル
にご興味のある方、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。まず
ホームページご確認ください。

 

https://www.berluti.com/ja-jp/homepage/

 

最後にご紹介するのは株式会社TSI様。いわずと知れた超大手アパレルですね。
ブランドは多数過ぎるのでホームページからご確認ください。いつも見ている
ブランドがきっと含まれています。正直言って大手さんはやはり待遇面では群
を抜いていますね。以下がURLになります。

 

https://www.tsi-holdings.com/

 

その他に参加企業様多数ありましたが、あくまでも学生中心のイベントです
ので、参加学生対応にお忙しい方は挨拶をご遠慮させていただきました。参
加企業全社ご紹介できないのは残念ですが、また次の機会にご紹介できればと
思います。

 

各ブースでの説明会以外に別室会議スペースにて各企業様によるセミナーが
開催されていました。こちらもちちょっとだけ覗かせて頂きましたが、結構
席が埋まっていましたので邪魔にならないように覗いただけにしました。ここ
も各セミナー共オンライン配信されていましたので実際の視聴者はかなり
多かったのかな、と思います。

 

実は私も合同就職セミナーは初めての参加で、見るもの聞くもの初めてのもの
ばかりだったのですが、参加した学生たちに聞いてみると私なんかよりは堂々
と、全ブース周って資料集めも完璧らしく、なんかむしろ教わることが多いです。

 

現在企業情報はほとんどのことがホームページから確認可能で、会社説明会も
むしろオンラインの方が多いのが現状でなかなかリアルイベント、リアル説明
会に接する機会が少なくなっているのが現実です。それでも私は実際に行って、
見て、聞いて、触れて、ということをいつも学生たちにすすめています。企業様
の玄関から入って、それだけでいい印象があればそれはあなたにとって良い会社
です。たまたまお会いした人事担当の方と話が合った、社員様のお仕事風景が何
となく良かった、等々良い印象があった会社があなたにとっていい会社で、逆の
印象だったらその会社はやめたほうが良いです。私は今まで訪問した会社の数で
いうと、もしかすると1000社を超えているかもしれません。それでもやはり良い
印象の会社とはうまくいくし、どうかな、と思ったところとはやっぱりうまくい
かないですよね。

自分の感じた印象を一番大事にしてください。あなたにとって良い印象の会社が
他の人にとっていい印象かどうかは、まったくわかりません。あくまでも自分の
感想だけが信じていいことであって、それにはまず自分で実際に訪問して、会って、
お話をしてきてください。

就職サイトのなかに現在かなりの割合で口コミサイトが増えています。しかし
それらのサイトを学生に一度も紹介していません。中には特に酷いな、と思う
サイトもあります。そのようなサイトに口コミを載せるのはよっぽど気に入った
か気に食わなかったかだと思うのですが、とあるサイトでは企業に対する悪口
だけが占めているサイトもあります。退職者の在籍時の口コミも載っていること
もありますが、それもやはり何かあったから辞めたんですよね。情報の選択が
できないうちは口コミに接しないのが一番、自分の体験と感だけ信じましょう。

 

というわけでリアルイベント、リアル説明会がこれから3月1日の就活解禁に
向けてどんどん増えていきます。私は春だからといって少し浮かれていますが
みなさんは気を引き締めて一件でも、一社でも、一イベントでも多く参加して
みてください。自分の好きな会社を好きに選んで訪問できるなんて、結構人生
で今しかできない体験ですよ。どうせ就活するなら就活を楽しんでいきましょう。

 

次回のビッグイベントの予定をお知らせしておきます。

3月5日、12:00~17:00

マイナビ2026主催、「ファッションビジネス就職セミナー」

新宿NSビル

これがファッション就職イベントで一番大きなイベントです。今回のように
落ち着いて回れるかどうかはわかりませんがみなさん奮ってご参加ください。

 

ロキシー・ミュージックの「マニフェスト」という曲がありますが、「角を
曲がって新しいものと偶然出会う。この時の新鮮さが僕の流儀だ。」という意味
の歌いだしから始まります。私ももう今まで何回角を曲がってきたでしょう。
現在いろいろな物が便利になって、グーグルアースで、ドローンを使って、角の
向こうの景色を見渡せるかもしれません。しかし実際に角を曲がって、見て、
聞いて、触って、その風。その香りを体験する、それ以上に信じられるものは
ないのです。就活、旅行、数々の体験をこれからもされると思います。みなさん、
億劫がらず、一歩でも外に出て、一つ一つ角を曲がって行きましょう。そのたび
に一つ一つ新しい世界が開けていきますよ。

 

今回は学生主体のイベントにお邪魔させていただいただけでなく、参加各企業に
ご紹介いただき、挙句には今回掲載の写真までいただきました、就活サイト、
ブランドキャリアジュニアを運営されている株式会社スプラウトの栗原社長には
大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。

 

次回はまた展示会レポートの予定です。その他のイベント、企業情報もどんどん
紹介していきたいと思います。

ではまた。

 

HANAZONO

 

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~就活室便り~#24 P.S.藍LOVE YOU

~就活室便り~#24 P.S.藍LOVE YOU 〜45rpm様展示会訪問記

 

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。毎日寒いですね。特に遠距離通勤者
にとって、朝出かける時間がほぼ最低気温なのが辛いですね。毎朝まだ日ののぼる前に
玄関を出るのですが、そこで毎朝わけあって仲良くなった外猫2匹にまちぶせされてい
ます。まず脚に頭突きされるところから始まって、その後まず撫でねばならずその後に
当然ごはんをあげなければなりません。時間に余裕があるわけではないのでできればご飯
だけあげて早く駅まで行きたいのですが、その前の「撫で」が不十分だとごはんを食べ
ません。毎朝毎朝こっちは時間がないんだってば!といっても通じないのでそのロス
タイムも計算に入れるとまた睡眠時間が減るんでした。遠距離通勤、辛いですね。特に
甘えん坊の外猫がいる場合には。逆に朝起きるのが苦手な方は気になる外猫がいると気に
なって早起きできるかも知れないですよ。ちなみに内猫は元からあんまり寝かせてくれま
せん。夜中に耳元で大声で鳴くのだけはやめてほしいなあ、とは思うのですがやめる気配
はさらさらありません。熟睡からはどんどん遠ざかっていきますが元気を出していきまし
ょう。

 

今回は、2月5日から7日に行われました45rpm様の来シーズンの展示会にお邪魔しました
のでそのレポートをお届けします。45rpm様といえばデニムにこだわり、そのこだわりの
デニムは、染め、織り、糸からしまいに畑(綿も藍もです)までこだわられ、それをこだ
わりの工場さんで縫製し、大量生産、大量販売よりは自分たちの作りたいもの、自分たち
にしかできない他にはないものを追求されているメーカーさんです。何枚か写真は撮らせ
ていただいたのですが、そんなoriginal追及のブランドの来期発表の新作商品を並べた展示会
なので、あまり克明な商品の写真を載せるわけにはいかないのでなるべく引きで撮らせて
頂きました。こういう場合には私の撮影のクオリティが活きますね。撮影が上手じゃなく
とも適材適所って、あるんですよね。それではいくつか写真を見ながら紹介していきたいと
思います。

展示会場入り口横にこのようなブースがあります。リアル・ビンテージデニムを目指した、
ということで、まるで本当に炭鉱で働いているうちに擦れてこうなった、というようなデニム
です。ダメージ部分にも茶系の色がかかっており、まさにビンテージですね。1点物の古着を
選ぶ感覚でお客様に選んでいただきたいそうです。大量生産とは違う世界ですね。

 

昨今の温暖化を踏まえて、防寒アウターの需要は年々減少しているようで、それに比して現在
スカーフ、ストール、等巻き物系を増やしているそうです。展示会でも140cm✖140cmのスク
エア大判のスカーフの新柄が陳列されていました。45rpm様で特徴的なのはそのプリントの柄
が社内デザイナーによる手描きのところです。世界中どこにもない全くのオリジナルの柄で、
私もかつてはプリント生地企画をやっていたのでこのサイズで図案を作成する大変さは身に染み
てわかります(といっても私自身が描いていたわけではないのですが)。しかも濃淡、細線を
多用して陰影を出している作品が多くただただ感心するばかりです。さすがに新柄の写真はコピー
される恐れがあるので自粛しました。みなさん、時期が来たら店頭でご覧ください。

写真が小さくてわかりにくいかもしれませんがわざと小さいんです。生地は製品にする場合必ず
裁断せねばならずその裁断くずが出るのは避けられない事実です。45rpm様ではその裁断後の
端切れでマスコット、チャームを作られていて、これは特にネット販売でよく売れるそうです。
金具等、付属もだいぶ凝ったものを使用されています。

こちらは藍職人のコーナーです。染は当然、藍の栽培からこだわった各種藍染めがずらりと
並びます。当然藍といえば染色、対光、摩擦、すべての堅牢度がよくないです。それゆえ縫製工場
のミシンにもやはり色が移り、他の物をそのあとすぐ縫うわけにはいかないとのこと。工場さんも
大変だと思いますが、そんなデメリットがありながら仕事を引き受けてくれる協力関係を工場さん
と築いていらっしゃる信頼関係構築の歴史は一言では語れないものがあると思います。よく上下
関係で下請け工場さんに横柄な態度、無理な注文を押し付けるメーカーがありますが、一時期は
うまくいっても決して長くは続かない、というのが私の感想です。みなさん、人とのお付き合いは
大切にしましょう。

ニット含めまずどの製品も糸から凝っています。織物もスラブ形状が均一でなく、縦糸横糸の色の
違いで表現するデニムの色合いを一本糸のニット製品で表現しようとすると、かなり大変なことを
お察しください。また、藍染めだけでなく、普通のニット製品もニットなんですがガーゼのような
風合いが特徴的で、それはもう日本に数台しか残っていないような古い編み機で、時間をかけながら
ことこつと編んでいく作業のなかで現在の高速編み機より空気を含む量が多く、それがなんとも言え
ない風合いを醸し出すのだそうです。本当に不思議なのですが、織物も手織りに近い織機と現在の
高速織機では同じ糸を使用しても風合いがまったく違います。新旧織機ではまず糸のテンションが
全く違うのでそれが風合いの違いの最大の理由ではあるのですが、確かに織物でも空気を含む量に
違いがあるのかもしれません。繊維はその微妙な違いの追及が大きなテーマなのですが、45rpm様の
ニットは明らかに差異があります。こちらの展示会で他社とは明らかに違う点は、各ショップの販売員
さんが展示会場で来期商品を見るだけでなく、みなさん試着されている点です。今までいろんなアパレル
さんの展示会にお伺いしてきましたが、たいていは説明会だけ、その後販売会議みたいなところがほと
んどなのですが、ここではみなさん見て、触って、着て商品を確かめていらっしゃいました。ニット製品
コーナーでは試着後歓声があがっていました。0普段自社商品を毎日販売している方から歓声があがる
ような新作ニットの着心地、風合いの素晴らしさと、それを身をもって体験し、自分の言葉でお客様にお
勧めできる、この販売と商品企画がきっちりとかみ合っているところが強さの一因になっているんだと
思います。

手書き落書き風の商品です。これも社内での手書きで、海外での学校卒業時の服に書いた寄せ書きから
インスピレーションを受けた作品とのこと。それ以外にも毎年海外で70~80年前の古着を毎年購入され、
特に現在では使われなくなった編み方、織り方、糸使いのものとかは分解して組成、作り方を確認され
るそうです。

上の写真が集大成というか、刺繍、パッチワーク、ステッチ、織り、染め、すべての部分にこだわった
一連です。そんなに数量作る企画ではないのですが、というお話でしたが逆にこれを大量に作れ、と言わ
れたほうが工場さんは困惑すると思います。手作りには手作りの良さがあります。良いものを良いものと
して大切にしていきたいですね。

 

会社の方針としては、「作りたいものをつくる」、ということを大前提として、売り上げを伸ばす、多店舗化
とかそういうことは考えていないそうです。それよりはあくまでもものづくりにこだわり、ものだけでなく、
そのこだわりも一緒にお客様に届ける、それが一番大切にされている、ということだと思います。どんな
こだわりの企画でもそれを形にしていくまでに様々な仕入れ先、様々な工場さんにその企画に賛同し、
わかって頂き、協力して頂く生産部の方々の努力は察するに余りあるものがあります。そして私からすると、
そんな楽しい仕事してみたい、という気になってしまいます。企画を実際の形にしていくお仕事、楽しい
ですよ。

45rpm様の売り場は新宿伊勢丹3Fはじめ周りはハイブランドばかり、その中でデニム中心の商品構成は
ちょっと異彩を放っています。藍染めをはじめ堅牢度には問題を抱え、しかもブリーチ、ウオッシュ、等
一点ものに近いものが多くしかも価格は高価、という商品なので、その商品の魅力、ウエアリング、
コーディネートから取り扱いまで販売の方に求められるレベルもかなり高いものが求められます。企画、
ものづくりの現場での苦労、商品の魅力がすべてお客様に伝えられるよう、やはり販売員の方も見て、着て、
触っての商品理解は必須でそれが展示会での試着の多さに現れているのだと思います。そうして商品企画から
最終の店頭販売に至るまで会社としてすべての情報を共有されている、といっても差し支えありません。
社内全員が企画参画し、ものづくりし、お客様までお届けする、これほどすべての情報が社内で一貫している
会社を私は他に知りません。それは人事の方にいたるまで一緒で、そこまで行くとなお珍しいです。

企画、生産、販売のお仕事を紹介させていただきましたが、それ以外にも縫製の仕事も一部されているそう
です。先ほど紹介させていただいた手編みに近い古い編み機を使い、編地つくりと縫製は、もう現在やる人が
いないため自社でされているそうです。いつかは消えてしまうかも知れないその技術を継承したい方、勤務地は
地方になりますが、チャンスではあります。将来縫製の仕事につきたい方は一度考えて見てはいかがでしょうか。

 

ファッション産業は川上から川下まで本当に長く、その中でのものづくりをしようとすると、逆に自分だけで
できることはほとんどなく、様々な企業、様々な方々の協力が必要となります。様々な方々に自分の想い、
こだわりを語り、理解していただき協力を仰ぎ、一つのものを完成させていくものづくりの道、これをなんとか
みなさんに一度体験して頂きたく毎日いろいろ腐心しています。とにかく一度「見る」、「体験する」とその後が
全然違うので、

そんな機会があればどんどん紹介していきたいと思います。そう思っていたら45rpm

様では新入社員企画による学生限定イベント「風のマーケット」というイベントが3月14、15両日開催されます。
古着、端切れ販売だけではなく藍染め体験、等様々なイベントが行われるようなのでみなさん一度覗くだけでも
ぜひ参加してみてください。そしてものづくりの一端だけでも体感できたらいいな、とおもいます。

 

ファストファッションがこれだけ蔓延した現在、確かに45rpm様の服は高く、なかなか学生のみなさんには気軽に
手を出せるものではないかもしれません。しかし良い服はどうしても高いんですよ、とおっしゃった川久保玲さん、
私にとってのSDGsは絶対に捨てられない素敵な服を作ること、とおっしゃったsacaiの阿部千登勢さんの言葉が理解
できるファッション大好きなみなさんならここの服の魅力をきっとわかっていただけると思います。なお、もし45rpm様
に魅力を感じてより多くの商品を見てみたいと思われた方、店頭で来期エントリー予定の旨をお伝えすれば商品の解説も
していただけるそうです。ただし、お忙しそうな時はご遠慮してくださいね。

 

長々と書きましたがそれでもいろんな話が抜けているのはわかっているのですがとりあえずこの回はここで終わりにして
今度「風のマーケット」の報告もさせていただきたいと思います。最後に今回展示会のご説明、ご対応してくださり
撮影の許可もくださった人事総務部の井上様、伊藤様に感謝の言葉を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

 

みなさん、ものづくりって本当に楽しいですよ。次回からもそんな魅力を少しでもお伝え出来たらと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO