ベスト作品紹介
- 2024年12月07日
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ファッションを学ぶなら東京服飾専門学校!独自のオリジナル現場研修システムと7つのコースで、驚異的な内定率・コンテスト受賞の実績
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~就活室便り~#14 3Dモデリングとハレルヤ
みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。季節は少しずつ進み、と思っていたら
いつの間にかもう12月、今年も残すところあとわずかとなりました。わたし個人的には
とにかくいろんなことがあった激動の年だったのですが、みなさんはいかがだったで
しょうか。年が改まったからといってすべてが変わるわけではないので(わたしは今年は
見事に変わりましたが)、年末とか年始とかってあまり意識したことはないのですが、
昨日何の予備知識もなく、リリースされたばかりのショーン・メンデスの新譜を聴いて
みると、ラストナンバーでレナード・コーエンの「ハレルヤ」をカバーしていました。
この静かなメロディーと説教臭い歌詞で有名なこの曲(あくまでも私見です)を聞いて
いると、どうしてもクリスマスを意識しますね。なかなかキリスト教の信仰の話は
個人的に理解の及ばないところがありますが、なぜかクリスマスの意味だけは理解して
いる気になっています。みなさん、良いクリスマスになることを願っています。
さて、就活室便りですが、今回がジャパンクリエーション編第3弾になります。テキ
スタイルコンバーターはかなりの数の企業が縮小、撤退していきましたが、その中で、
例外的に業績を伸ばした、というか、伸ばし続けている企業、サンウェル様をご紹介します。
現在アパレル製品の98%以上が輸入品になり、国内の生産は厳しい現実に直面しています。
テキスタイルコンバーター各社が在庫の圧縮を迫られ、受注分しか生産できず、それゆえ
納期、価格共、アパレル各社の対応が困難になっていく中、逆に自社企画の商品の在庫を
しっかり持ち、納期を短縮化し、生地オーダー後に不足が出た時のフォローもしっかりする、
といったテキスタイルコンバーターとして当然といえば当然の業務を積み重ねることに
よって業績を伸ばしてきた会社がサンウェル様です。わたし個人の感想としては今元気な
生地屋さんベスト3に入る会社だと思います。そしてその3社共、本社は関西です。やはり、
特に繊維の商売は大阪強いですね。
そんなサンウェルさん、2年前から「3Dモデリングサービス」を始めました。これは同社の
生地を3Dデータ化し、パソコンやスマホで生地や製品が見られるというサービスです。
現在アパレル企業では3Dモデリング、バーチャル試着の導入が始まっています。2Dの
製品パターンをパソコンで3D製品としてアバターに装着、物理的にサンプルを制作しなく
ても製品検討が可能になり、アパレルのコストカットと資源の無駄遣いの削減につながる
技術として注目されています。製品サンプルはファーストサンプルから仕様の変更があれば
そのサンプルは市場に出ることもなく処分対象としてその後日の目を見ることはありません。
それ以降も仕様に修正があればセカンドサンプルもサードサンプルもその運命は一緒です。
それに対し3Ⅾモデリングは丈、袖の長さ、細部のデザイン、等細かな修正がパソコン上で
修正可能で、修正サンプルを作らなくてもデザインの修正点の確認が可能なため、これを
企画会議にそのまま使用すればサンプル数の削減とリードタイムの減少につながることは
間違いありません。
サンウェル様の3Ⅾモデリングサービスはこういった3Dモデリングの仕様にに対応するもの
です。アバターの服にその生地を選べば、色、柄だけでなく、光沢、落ち、揺れ感、等々
様々な生地の情報を伝えてくれます。
アパレルはサンプル作成時にまず一着分の用尺の生地をオーダーします。これを業界用語で
「着分」といいます。その後修正がある度に一着々ずつ着分を追加し、最後に進行する全色の
サンプルを作ります。これは「各色サンプル」と呼ばれるものです。そして着分のオーダーも
その分追加になります。
アパレル各社は基本的に必ずシーズンごとの展示会を開き、そこでお客様の意見を聞き、
修正点をまとめ、受注を取ることで発注数量を決め、原材料をオーダーします。そこで修正が
あった場合はその各色サンプルも当然良品として日の目を見ることはありません。これらの
サンプルの無駄がアパレル産業の環境に対する厳しい評価になっている一因でもあります。
3Dモデリングの技術はこれらの無駄を少しでも少なくしていく点に貢献し、その意味で地球に
やさしい技術と言えます。アパレルの無駄の解消に役立つだけでなく、生地屋さんにしても
カットの手間と小口出荷の繰り返しという手のかかる作業の減少、その間の小口輸送の縮小に
よる運送業のエネルギーカットにつながる、等地球にやさしい点は枚挙にいとまがありません。
わたしも実際サンウェル様のブースで拝見し驚いたのですがアバターをかなりの運動量で
動かすことができ、まさに生地の落ち、ドレープ性が実際のサンプルが動いているように
見てとれるのにはびっくりしました。ではその写真を載せればすぐわかるじゃないか、
と言われると思いますが、何せ素人カメラマンのやることなのでお見せできる写真がない
のはご容赦ください。いつかは写真もうまく撮れるようになろうと思います。
その代わり授業として何回かサンウェル様に訪問させていただき、一度本校にもお招き
して講義をしていただきたいと考えています。会社訪問に関しては将来のデザイナー、
パタンナーを目指すコースの学生を優先して参加させ、それ以外にも将来のMD候補でも
あるビジネス科のみなさまもお連れできたらな、と思っています。
今後さらに発展していくであろう3Dモデリングの技術。それでは将来パタンナー職は
無くなるのでしょうか。答えはNOだと思います。着ごごち、触りごこち、暖かさ、涼しさ、
等服にはどうしても着て見て触ってみなければわからない点があまりにも多いからです。
これがこの業界の魅力であり難しさであり醍醐味だと思います。みなさんも今後服飾の
魅力に肩までどっぷり浸かっていきましょう。とは言っても地球環境を考えても無駄は
無駄で極力省いていくべきです。しかし省きすぎて良いものがなくなってしまう、これでは
SDGsとは呼べない、という話です。みなさんも無駄は極力省きながらクリエイティブな
造形に磨きをかけていきましょう。
冒頭の「ハレルヤ」という曲では信仰とそれを守ることが誘惑の多い現生ではいかに
難しいか、ということが歌われています。誘惑に負けて最後に絞り出した言葉が「ハレルヤ」、
というようなちょっと説教くさい曲ですが、私たちもSDGsの信仰だけにかたよると大切な
ものをなくしてしまうかもしれません。要は偏らず、慎重に、広い視野で、楽しさを忘れずに、
というようなことを言いたかったのですが少しはわかっていただけたでしょうか。
来週からはまた別の展示会情報をお伝えできればと思っています。
ではまた。
HANAZONO
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
12/21に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
【Web学校見学を随時受け付けています】
授業見学のご予約は下記URLから予約フォームでお受けしています。
https://www.tfac.ac.jp/学校見学予約カレンダー/
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
1年基礎科の「服飾技術実習」の授業で
ウール生地を使ったパンツを製作しました👕
今回は基礎科Bクラス27名の内、
4名の作品をピックアップして紹介します!
それぞれの個性が出ていて素敵ですね✨
普段のコーデに合わせて是非沢山着てほしいです👖
現在、パンツでも使用したウール生地を使ってベスト製作をしています!
どんな作品が出来上がるか楽しみです😊
KOIZUMI
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
11/17に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
【Web学校見学を随時受け付けています】
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スポーツウェアのアップサイクルとえんぴつ
みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。日々の寒暖差は相変わらずですが、
朝晩は長袖、上衣がぴったりの季節になってきましたね。重ね着コーディネートがや
はりファッションの基本になると思うのでこれから防寒具で身を固めてしまう季節ま
でたっぷりコーディネートを楽しみましょう。
今回ご紹介するのは富山スポーツウェアの縫製工場、ミヤモリ様です。ゴールドウィン
グループの一端を担い、ノースフェース、等の縫製、その他スポーツウェアのOEM、
ODM等いろんな商品を展開していらっしゃいます。
基本的に生地はパターンに合わせて裁断、縫製し製品になります。その裁断の際に必ず
裁断残の生地が残ります。これはいくら企画段階で型入れを入念にやっても決してなく
なるものではありません。茄子のへたを取るとか、魚の鱗を取り除くと同じくらい避け
ることができない行為です。
ところがこのミヤモリ様はその裁断片を繊維炭素体に加工、えんぴつの芯にして「服の
鉛筆」と言う商品を作りました。これにより、縫製メーカーながら日本文具大賞2023
のサスティナブル部門で優秀賞を受賞されています。
それ以外にも地元富山が生産量日本一となるハトムギの殻を再利用、ハトムギヌカ油を
抽出し、それを浸透させたルームウエアやスキンケア商品まで開発されています。これら
のアップサイクル商品が今では会社の売り上げの2割を占めるそうです。
今回のファッションワールド東京の富山県ブースに出展していらっしゃいましたのでお
邪魔してきました。ブース展示はそのハトムギ製品中心となっていました。
元々はデザイナー、パタンナー、縫製スタッフの就職についてお話をさせて頂いていた
のですが、縫製工場が鉛筆、スキンケアという全くの異分野にチャレンジされる、とい
うお話をお伺いし、そのバイタリティーには驚かざるを得ません。現在いろんな縫製
工場様が生き残りをかけて異業種に乗り出していますが、それもほとんど自社ブランド、
OEM、ODM、等現在の本業の発展型であり、廃棄物のアップサイクルの方向に進んだ
会社はこのミヤモリ様以外思い当たりません。それがすでに売り上げの2割を占めると
なるとその方向を模索した経営感覚には脱帽せざるを得ません。
今までウール、カシミヤ、綿、合繊を中心としたリサイクル繊維をいろんなところで
目にするようになりました。しかし、静電気、洗濯、品質、染色、強度の点で不安点が
あり、何よりコストが高く、しかも何回もリサイクルでいる訳ではないので廃棄物の
減少には貢献しない可能性もあり、そして再生生地でも絶対裁断くずは出るのです。
現在のリサイクルポリエステルは殆どがペットボトル由来で繊維製品からのリサイクル
はほぼありません。何を主眼として「エコ」、と言うかは分かりませんが再生ポリエス
テルはペットボトルのリサイクルの輪を止めているだけ、という考えもできます。
そして、サスティナブルを謳う製品で何より重要なのはその製品がよくできているこ
とだと思います。なんか、久々に無塗装のえんぴつを持つとなんかいいな、と思います。
これが頂いた服の鉛筆の試供品ですが、結局色々見せたいので持って歩きたいのと
もったいないのとでまだ削っていません。ミヤモリ様には来校して頂いての講義も
お願いしているのでそれらがひと段落して落ち着いたら使おうかな、と思っています
。なんかえんぴつの話題と共に引っ張ってしまいましたが来週は新進ブランドの紹介
も出来たらと思っています。
ではまた。
HANAZONO
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
11/17に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
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ビーシーコスチューム様をお迎えして
こんにちは。就活室のHANAZONOです。もはや世間では衣替えの季節を迎えつつありま
すが海面温度が下がらない状況では素直に秋到来とは言えない雰囲気があります。この
時期に熱中症の心配をするのもなんですが、昼夜の寒暖差も大きくなってきています。
お体には十分お気をつけてくださいね。
今回は産学連携実習でいらっしゃったビーシーコスチュームの太田様から貴重なお話を
沢山頂き、それを少しでも紹介できればと思っています。
ビーシーコスチューム様はバレエ専門の衣裳レンタル、作成の会社ですが、バレエには衣裳
だけではない小物類(冠、お面、アクセサリー、靴、等)がたくさんあります。当然その
すべての制作を自社で行えるわけではなく、デザインだけ自社で行い製作は外注、という
流れになります。また衣裳にしても短期で250着分、とかいう無理な注文が意外に多く、
その分は外注に出すそうです。そういう外注先はバレエ専門という会社ではなく、舞台衣装
全般取り扱い、というような企業が多いようで例えば劇団四季、宝塚をはじめとする他の
舞台衣装、テーマパーク衣装、と多岐の仕事をこなしているそうです。そんな企業の紹介や
いわゆる引き抜き、等も多く各種衣装会社での人の流れは横断的で、バレエの会社に入社した
方がアミューズメントパークの衣装の会社に移ったり、舞台衣装の担当の方がバレエ業界に
移ったり様々な人の流れがあるようです。衣裳業界、思った以上に狭いというか、どこかで
活躍すればそれを評価してくれる人が必ずどこかにいる、と言うことだと思います。それゆえ
衣装制作を学校で学び、それを仕事として行きたい方は最初志望の会社、志望の演目に巡り
合わなくとも衣装業界に在籍し、あきらめなければいつかは希望のポジションに行けるかも
しれない、頑張ってチャレンジして欲しいとのお言葉を頂きました。それと、学校で衣裳制作
を学んでも衣装制作は趣味、と割り切り、一般企業に就職して休日に服作りを楽しむ、という
2通りの道が縫製技術科にはあり、どちらに進むかは自分次第だが、若いうちはチャレンジ
しても良いと思います、というお話を頂きました。衣装制作業界は特に新人の募集が少なく、
最初に務める会社探しに皆さん苦労していらっしゃいますが、少し長い目で見れば自分の
行きたいところに行ける可能性がある、というお話には全員が納得して聴いていたようでした。
チャレンジしたい方はどんどんチャレンジしてください。
それ以外に本題としてデザインの話、バレエの話、材料選択と購入の話、衣裳制作の魅力、
等々ためになるお話を沢山してくださいましたが、衣裳は作るだけでは善し悪しがわからず、
必ず試着してみないとわからない、というお話をされました。じっさいの着心地、動きやすさ、
等だけでなく、王、王妃などの重厚な役は動きに軽々しさが出ないようにわざと衣裳を重くする、
とかたとえ男性用の衣裳でも女性達が(社員は全員女性だそうです)試着し、直すところは
直していくそうです。私も以前レディースのバイヤーをやっていましたが、バイイングする商品は
必ず試着して確認していました。やはりファッション業界は着て、見て、触ってみる、と行くことが
基本だと改めて感じました。
、というわけで今回学生にも試着をお願いしました。男性用衣裳、等の体形が合わない衣裳の
直し方もご講義頂き本当に貴重な体験になりました。写真の学生たちの笑顔を見て頂ければその
満足度がお分かり頂けると思います。
今回はバレエ衣裳の講義が思った以上に就活に役立つ講義になってしまい、今後舞台衣裳の道を
進む方たちにも参考になると思い急遽紹介させて頂きました。今後もそんな訳でいろんな角度から
いろんな情報を紹介して行きたいと思います。
ではまた。
HANAZONO
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
11/17に開催予定です。
詳しくは下記よりご確認ください。
https://www.tfac.ac.jp/open_college/
【Web学校見学を随時受け付けています】
授業見学のご予約は下記URLから予約フォームでお受けしています。
https://www.tfac.ac.jp/学校見学予約カレンダー/
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