株式会社ポインター代表でありフォトグラファー。
公益社団法人日本広告写真家協会の副会長もお務めです。
−これまでに数多くのモデルや芸能人を撮影されていらっしゃいますが、鈴木さんが思う「いいモデルの条件」を教えてください。
我々は、モデルさんをかっこよく美しく撮りたいと思って撮影をします。そのためにはお互い好き同士でいなければいけないと思うんです。ある意味撮影が終わるまでモデルさんとカメラマンで擬似恋愛をするんです。
モデルさんにもカメラマンさんをどんな形でも好きになって欲しいなと思います。そうすると自然とカメラマンが言っているその先にあるものを読み取れるようになるんです。
僕は撮影の際に「よく◯◯してくださいね」と指示をし、その先にある本当の目的はわざと教えないでおくんですが時間をかけてでもその意図に自分で気づいたモデルはうまくそこを自分のベースにするんです。
オーディションでも様々なモデルがいる中で、容姿端麗なことだけでなく、うまく面接官の意図を読み取れる人はやっぱり強いですね。
−どんなモデルさんが活躍していますか?
自分の個性を活かしている方ですね。
私は広告フォトグラファーで、広告業界でよく言われているのは、モデルさんはそんなに身長が必要ないと言われているんです。化粧品の広告は肌が綺麗で顔が整っている人であればモデルになれますし、ハンドモデルであればホクロなどなく手が綺麗であればなれます。身長が170センチ以上ないからとモデルになるのを諦めるのではなく、自分の誇れる特徴や個性を見つけそれを活かした仕事をしていくのがいいと思います。
−今後必要になってくるスキルなどあれば教えてください。
モデルのお仕事だけでなく、一つのエンターテイメントとして様々なことができる人が強いと思います。最近では、演技をしていた俳優さんがモデルさんのお仕事をする方も多いですよね。その傾向を見ても、今後求められているのは写真だけでなく、動画の世界で活躍できる人だと思いますし私の仕事も半分以上動画がメインの撮影なので、動きや喋りもできないといけなくなってきているなと思います。
−本日の「美トレ」の感想をお願いします。
昔はモデルさんを目指す中で、スカウトしてそのままオーディションに連れていくような現場を経験しながら勉強していくスタイルだったので、意地悪をする人も多くいてやめてしまうモデルも多くいましたが、今はこうして学校で基礎の考え方や流れを学んでから社会に出るという、大切な宝物を育てていただける環境は貴重だなと思います。
今後は「モデル」という分野に縛られず、多方面で活躍できる人材を育てていって頂きたいと思っています。
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次回open college は9/23に開催予定です。
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