~就活室便り~#22 a new hope | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

~就活室便り~#22 a new hope

~就活室便り~♯22 a new hope

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。前々回にお話しした通り、先日
ちょっと手術したのですが、何が辛いって、手術前には基本的にいかなる薬も飲ま
ないように、それはビタミン剤等も含めて、とのお達しがあり、薬が飲めない事で
した。そう、この時期に花粉症の薬を飲めなかったのです。この時期、無意識のう
ちに鼻から落下物があることがあり、なかなか下を向けない状況が続きました。そ
の辛い日々もやっと終わり、今後は今までの分も薬飲んでやる、というわけにはい
かないですよね。薬は用法、用量を守って正しく使いましょう。いずれにしろ手術、
薬、という2つの懸念は去ったわけでめでたいといえばめでたいのですが、だからと
言って何も花粉が去ったわけではなく、これからが勝負です。鼻炎薬、目薬、等十分
に用意して春を迎えましょう。

 

さて、今回はライフスタイルWeek2回目のレポートをお届けします。この混沌とした
時代の中、各社かつての本業だけに収まることをせず、どんどん新しい分野に次々に
チャレンジしていらっしゃいます。大企業、老舗の企業もその例にもれず、そんな
新規事業、新規分野に挑む企業を紹介したいと思います。

 

まず最初に紹介するのは王子エフテックスさん。いわずと知れた王子ホールディングス
に属し、様々な紙製品、シートを制作されている会社です。そんな製紙界の大手が、
紙だけに留まらず、現在、コーヒー梱包の麻袋を回収し、リサイクル、その麻繊維を
混入した製品を展開していらっしゃいます。

写真のコーヒーの麻袋が見えるのがお判りでしょうか。このような麻袋を繊維として
リサイクル、従来の紙成分に10%の割合で混入し製紙するそうです。麻袋の隣のグリ
ーンの紙箱や下段の紙袋はその紙でできたものです。触らせていただきましたが、天
然繊維中最強の強度を持つ麻繊維を混入することにより従来の紙製品よりは強度が
増しているように感じられ、むしろ紙袋、紙箱としては最適かな、と思いました。
特徴として、麻の生成の色が少し残ります。それを欠点としてとらえるか味として
とらえるかは意見の分かれるところですが、それよりはエコ表示したほうが訴求感が
あるのかな、と思います。それ以外にもプラスチックの代替商品を紙で作っていらっ
しゃいました。これは言われなければ紙と気が付かないレベルです。

コップ、トレー、スプーン、フォーク等色々な商品を展示していらっしゃいましたが
どのお客様も紙と言われて初めて気付くレベルでした。技術の進歩は販路も開く一例
かと思います。新商品は自ら道を開きます。参考にしたいですね。

 

次に、BOKENさんをご紹介します。BOKENさんといえば正式名は日本紡績検査協会
ですから、当然繊維関係の検査専門の協会です。繊維製品の検査として、最初の品質
表示用の組成、取り扱い表示の作成から、購入後の各種の問題(縮み、色落ち、変色、
等々)各種各段階での試験が必要で、私もBOKENさんをはじめとする各試験機関には
大変お世話になりました。繊維製品は最も肌に近いものであり、使用するたび日に当
たり、汚れ、汗を吸い、洗濯され、伸ばされ縮められ、といろんな扱いを受け、購入
当初より使い込めば使い込むほど製品の状況は変化していきます。それを使用による
劣化をなるべく防ぐよう事前に洗濯をはじめとする試験を行いそれに基づく取り扱い
絵表示を取り付け、それでも予期せぬ事故があった場合は検査機関によりその原因を
追究します。服作りに繊維製品検査は欠かせないものです。ところがそんな検査も現在
のように縫製品の98%が輸入品、という状況になると海外生産国での試験が増えざる
を得ず、日本の試験機関で試験される数量は減少傾向にあります。(でも、正直言って
海外と日本の検査機関ではデータの正確さ、というかレベルにちょっと差がある気が
するんですけどね。)そうしてBOKENさんが現在主力で取り組んでいらっしゃるのが
おもちゃ、食器、調理器具、自動車内装材をはじめとする産業資材、シャンプー、
リンス、石鹸、マウスウオッシュ、入浴剤、香水などの化粧品、パーソナルケア商品
です。繊維製品以外にも実際に肌に触れるものは数多くあり、またアレルギーをはじめ
とする人体に影響があるものの解明は日々進んでいます。今後どんどんそんな新しい
分野の仕事は増えていくことが容易に想像されますね。現在化粧品だけでも新商品が
年間どれくらいデビューしていることでしょう。そしてそんな新分野の試験がこなせて
いくのはやはり長年の技術の蓄積、努力の賜物だと思います。積み重ねた技術、努力は
決して裏切らない、という典型だと思います。新分野だけでなく、今後も繊維業界を
試験の分野で支えていって頂きたいと思います。

最後に、ブルーミング中西さんをご紹介します。ブルーミング中西さんといえばハンカ
チ界の巨人、というか売り上げではトップクラスの企業です。この商品は値段も手ごろな
ものが多く、かさばらず、以前から送別会の返礼品としては欠かせないものでした。それ
以外にもハンカチをもらって困る人というのもおらず、手軽なギフトとして婦人服専門
だった私から見ると毎日ちょっとびっくりするくらいの商品が店頭で売れうらやましい
限りでした。そんな会社がわざわざ合同展に出展し、新規顧客を開拓する必要などある
のかな、と思っておうかがいしたところ、やはりそんな業界にも現在の不況(とは公式
に誰も言っていませんが)の波は襲ってきているようで、それに対抗すべく色々な作品
を出展されていました。

上の写真はタオル生産時の端材、カット残等を使ってタオルハンカチとしてリサイクル
したものです。当然新品のように真っ白を作るわけにはいきません。これもまたそれを
味としてとらえるかどうかですね。個人的には逆に新品ではできない色のミックス感が
魅力的に見えるのですが。全くの新しい糸を使った商品とコストは変わらないというこ
とで値段も変わらないようですが今後のアピールの仕方でなんかこちらのほうが訴求力
が出る気がするのですが。違うメーカーの違うアイテムとコラボするとうまくいきそう
な気がします。

それ以外にも様々な機能性商品、そして会社としては珍しいことのようですがキャラ
クター使用の商品も出展され、新規先にアピールされていました。

ちょっと見にくいかもしれませんがハンカチだけでなく同じタオル生地を使って、
シュシュをはじめとする様々な商品を展開していらっしゃいました。本業から一歩踏み
出しただけでなんかどんどんアイテムが広がっていきそうですね。これだけインバウンド
需要が増大する中、海外の方はほとんどハンカチを持たれない、というハンデがあります。
アイテムの拡大でそんな海外の方も手に取る商品が増えそうですよね。結構注目の市場に
なりそうな気がします。

 

前回、今回の2回に渡ってライフスタイルWeekに出展されていた企業の一部を紹介させて
頂きました。現代ではどんな企業でも新しい分野、新しい商品に挑戦していかなければ
生き残れない時代になってきました。今回紹介した企業以外でもほとんどの企業が新商品、
新分野のチャレンジだったと思いますがあくまでファッション産業という視点から見て
気になった5社を選んでの紹介でした。みなさんもウエアだけに限らずいろんな分野を
見て磨いたファッションセンスを発揮できる業界、会社を見ていただけたらと思います。
思った以上に「ファッション」という分野は広いですよ。そんな「ファッション」関連
企業を次回もまた紹介できたらと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

2/2に開催予定です。

 

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