~就活室便り~#21 いんばうんどの夢噺 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

~就活室便り~#21 いんばうんどの夢噺

~就活室便り#21~ いんばうんどの夢噺

 

みなさんこんにちは。就活室のHANAZONOです。さすがに年明けは結構寒くてこの
苦手な季節が早く過ぎることを願う毎日です。そしてもう一つの難題にいつも悩まさ
れる季節でもあります。たいていのニュースソースでも気象庁発表でも基本的には2月
中過ぎから、ということになっていますが、1月からたとえ少量でも絶対「奴」はいます。
結局1回「奴」の存在を感じたが最後、4月の下手すると初夏、と呼びたくなるような季節
まで「奴」との戦いは続きます。SNSの情報を見ていても「奴」の存在を1月から感じて
いる方は結構多いようで、本当に「奴」、いや花粉対策は大変ですよね。私は毎年飲み薬、
鼻中に塗り薬、花粉ブロックスプレー、マスクの4点セットで乗り切るようにしています。
それでもふいに下を向いたときに思わず鼻が止まらない時があって、マスクのおかげで
大事には至らなくても白鳥が優雅に泳いでいるように見えても水面下では全力でバタ足、
というような努力を強いられます。今年もそろそろ始まりそうです。今まで症状がなかった
方も花粉症はある日突然始まります。今まで一緒に戦ってきた同士の方、今年も一緒に戦いま
しょう。そして今年から参戦される方、いいお薬お教えしますよ。一緒に頑張りましょう。

 

1月15日より、東京ビッグサイトにてライフスタイルWeekという展示会が開催されました。
そのレポートを2週に渡ってお届けします。ライフスタイルWeek内にいろいろなテーマの
展示会があり、私はファッション雑貨エキスポを目当てにお伺いしたのですが、その他にも、
推し活エキスポ、等いろんなテーマがあり、今回はインバウンドエキスポに出展されていた
企業を紹介させて頂きます。

 

まず最初は株式会社エー・ディー・ピーさん。元々はTシャツプリント工場で、シルクスク
リーン、インクジェット、転写昇華、熱転写、等様々な染色方法での注文を受け生産して
いる会社なのですが、今回は自社ブランド「HOKUSAI STREET」を擁してのインバウンド
エキスポ参戦です。

写真では相変わらずわかりにくいかもしれませんが、開襟シャツは古い着物のリメイクです。
古い着物をほどき、洗いをかけ、シャツ生地として裁断、縫製、右半身に自社制作の生地を
使用しセンターで縫い合わせています。品質表示を確認すると「古い着物からリサイクル
したもの(詳細不明)」となっていました。確かにそれ以上表示しようがないですよね。ここ
にも一部リサイクル、リユースの大変さが伺えます。なかなか日本の百貨店で日本人向けの
商品だったらそういう表示はなかなか許してくれません。

特に大変なのは洗いの作業で、折り目、重ねてあるところ、日のあたり加減等で各パーツの
色をそろえるのは実は大変な作業です。前と後ろ、見頃と袖の色が微妙に違うって、なかなか
許してくれるお客様はいませんのでその大変さは察するに余りあるのですが、じつは結構大変
だったのが「匂い」だったらしいです。なんか昔の祖母の衣装箪笥、箪笥代わりの茶箱を開けた
時のにおいを思い出しました。あまり洗いすぎると生地が傷むし、それは大変なことだったと
思います。それらの努力の成果で完成度は非常に高く、頂いた製品紹介のパンフレットには
「インバウンドにもほどがある!」というキャッチフレーズが謳ってありますが、むしろZ世代
にアピールするものがあるんじゃないか、と思いました。実際若い方からの問い合わせは結構
多いそうです。

当然Tシャツプリントメインの会社ですので江戸調Tシャツはかなりあり、完成度も高いです。

北斎の生誕地、墨田区の企業が浮世絵プリントに取り組み、そして今年の大河ドラマにも関連し、
ちょっと注目を集めそうですね。その他様々な商品を出展されていましたので、その雰囲気だけ
でも以下の写真から感じて頂けたらと思います。

元々アロハシャツは着物のリメイクから始まった、というのが定説になっていますから和柄が
似合わないはずがありません。毛筆プリントも、結構いいですよね。

 

その他、やはり墨田区で70年以上シャツ生産をされている羽衣シャツさんもインバウンド向け
商品を出展されていました。こちらは和柄シャツ、法被、小物雑貨までアイテムがかなり豊富です。

元々上質なメンズシャツが本業で、そこからアメカジ、等様々なラインを加えて行く途中で
これらの和柄の企画が加わったようです。

個人的に、猫柄に対して防御が薄く、すぐ手が出そうになってしまいます。猫柄、本当に危険ですね。

 

実際高級シャツブランドというのが基本の会社なので生地、縫製はじめクオリティには抜かり
がありません。お土産用の品質とは圧倒的に異なるクオリティです。

楽天にも大きく出店されていて、欧州、アメリカンテイストと和柄が相互に出てきて結構
面白いです。むしろ和柄を特別と見る方が時代遅れなのかもしれません。反省しつつ、やはり
少しずつ猫柄に惹かれて行きます。

 

今回、インバウンドエキスポから2社紹介させていただきました。本来の訪問の目的は違った
のですが、この2社がファッション総合展で目立つくらい一般アパレルで画期的な新商品、
新分野、新ジャンルと呼べるものは少なく、新規提案どころか出展すら殆どない、ということが
端的にファッション産業の現状を表していると思います。私が子供の頃には日本が観光立国に
なるとは考えてもみませんでした。それが今のインバウンド需要の大きさを見てもファッション
産業も変わらなくてはならない、というか変わるのが当たり前になりました。いずれにしろ
日本のブランドが海外で評価、成功することが今までほとんどなく、狭い国内市場を分け合って
いた時代は終わりを迎えつつあります。新しい時代へ新しい企業の新しいチャレンジを少しでも
応援できたらと思います。

ライフスタイルWeekという、この総合展の中で、ファッションの重要度が年々下がり、次回から
訪問しなくてもいいかな、と思うことがたまにあります。しかし、探すものが見つからなかった、
見るべきものがなかった、というのは実際参加したからこそ言える言葉でそもそも参加しなければ
良いも悪いもない、というのが私が若いころに上司に教わったことでそれを今でも何十年続いて
守っています。ファッションの知識獲得の方法は結局のところ足で、展示会を1件訪問するより
10件訪問したほうが知識、見分が広くなるのは当然のことです。みなさんも寒くても、暑くても、
少し体力的にしんどくてもどんどん表に出ていきましょう。実際に行って、見て、聞いて感じる、
これ以外に方法はありません。最短最速の方法は飛行機や車でではなく、歩いていくしかないの
です。今後もそんな歩いて見つけた情報を少しでもお伝えしていけたらと思います。

 

、といろいろ書いているうちに本当に花粉がやってきてしまいました。これから数ヶ月、一緒に
耐えていきましょう。来週はライフスタイルWeek後半編をお届けしたいと思います。

 

ではまた。

 

HANAZONO

 

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東京服飾専門学校 次回オープンカレッジの日程

2/2に開催予定です。

 

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