本校スタイリスト科の卒業生で、
人気アイドルグループ&超有名アーティストの
衣装デザイナー&スタイリストとして活躍中の米山裕也さん。
先日tfacの校内で行われた、エンターテイメント業界の大先輩と
tfac生の座談会レポート第2弾をお送りします!!
--舞台衣装やエンタメに衣装として関わる人に、
どんな能力や人材が求められていますか?
(2年アパレル技能科 Yamamoto)
米山さん 仕事の能力というのは経験値だと思うので、
実際に仕事をしていくうちに身についていくものだと思います。
大事なのはやってみました、失敗しました、っていうときに
「次に活かすようにしないと」って考えるマインドだと思いますね。
最初から、全部の仕事ができるなんて周りの人も思ってはいないはず。
失敗をしたときに仕事ができないことは分かった上で
「じゃあ自分に何ができるのか?」と考えてみてください。
「挨拶はちゃんとする」とか、「一度失敗したことを繰り返さない」とか、
自分にできることからちゃんとやっていこう、
と考えて実行する力が必要なんだと思います。
失敗して、怒られて、落ち込んで、挨拶とかもできなくなって、
怒られて、頭が真っ白になって、また同じ失敗を繰り返して……
っていう人じゃ厳しいですよね。
なんのためにこの仕事をするのか? 自分はどういう風になりたいのか?
そのためにはどうしたらいいのか? ちゃんと考えを持って、
仕事をしていくことが必要だと思います。
--スタイリストと衣装デザイナー、それぞれの難しさや共通することを
教えてください(2年アパレル技能科 Yamamoto)
米山さん スタイリストやデザイナーの仕事って、
一般的なイメージだと“センスの良さ”が必要だと思われるんですけど、
それと同じくらい“気遣い”が必要なんです。
チームでやる仕事なので、自分の意見はこうだけど
相手の意見は違うということはよく起こります。
そういうときに相手の意見を尊重しつつ自分の意見を通して、
いいものを作っていくっていうのが大事なことです。
言い方や使う言葉の選び方ひとつで絆ができたり、
自分ひとりで考えるよりもいいものができたりしますから。
あとは“知識”の部分なんですけど、
舞台衣装の話だと「'70年代みたいな~」とか「'80年代みたいな~」
っていう話は本当によく出てくるので、
まずそれが何を指すのかわかっていないといけないんですね。
しかも指示をしてくる人が勘違いしていることもあるので、
「'70年代のアメリカ風」って指示通りに作っても
「これは違う」ってなれば間違ったものを作ったことになってしまいます。
打ち合わせの中で相手のイメージを確認して、「あれ?」と思ったら
「'70年代のアメリカ風っておっしゃっいましたけど、
このUK風の方が近いですかね?」とか、話を持って行かなきゃいけない。
こういうのは自分が好きじゃない分野でも“知識”が必要だし、
相手の話を引き出す“気遣い”ができないといけない、
難しい部分だと思います。
--デザイナーや衣装製作を目指す上で、学生のうちに身につけると
役に立つことはなんですか(1年基礎科 Yamamoto)
米山さん さっきも言いましたが、“考えて行動する”ことを心掛けることです。
たとえば撮影に使ったシャツが何枚も床に置いてあって、
「これをラックに片付けて」って言われたときにどうするのが正解なのか?
正解はひとつじゃなくて、そのときの状況によりますよね。
色ごとに分けるか、ブランドごとに分けるのか、
とにかく早くハンガーにかけるべきなのか……。
次の撮影のことを考て、色ごとに分けた方がいいんじゃないか?
って考えて、「色ごとに分けた方がいいですか?」って確認して
「そうだね」って言われたら、そのときは色ごとに分けるのが正解です。
その場合、なるべく早い段階で「色ごとに分けた方がいいんじゃないか」って
気が付ける方がいいですよね?
全部かけ終わってからやっぱり順番を入れ替えようってなったら
時間が余計にかかってしまいますから。
でもスタジオの使用時間が決まっていて早く撤収したいときなんかは、
とにかく早くハンガーにかけるのが正解なときもあるでしょう。
同じ「片付けて」という指示を受けたときでも、
いまがどういう状況なのか考えてちゃんと確認を取って行動できるのが、
“頭のいい仕事のできる人”ということなんじゃないかと思います。
そういう仕事の経験値以外の部分を養っておくと、
“戦力として使える人”として見てもらえると思いますよ。
エンターテイメントの最前線で活躍する米山さんのお話に、
tfac生たちはいつもの授業以上に熱心に聞き入っていました!
米山さん、ありがとうございました!!
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