並木朋子先生「エンターテインメント概論」
今年度から新しく始まった「エンターテインメント概論」。
(スタイリスト科2年生)
月に1回の特別授業です!!
「週刊TVガイド」元編集長の
並木朋子先生(株式会社東京ニュース通信社)から
芸能界のお仕事をしていくための心得や、醍醐味などなど、
全4回にわたり、スペシャル講義をしていただきます。
並木先生は
人気タレントの写真集やムック、
カレンダーなどの企画編集を手掛けたスペシャリスト。
tfacの卒業制作ファッションショ―の審査員としても、
何度もお越しいただいています。
では
その第1回目の講義の様子をレポートします!!
◯「芸能界で仕事をする」ということについて。
「“芸能界”というと、ちょっと特別な世界のような気がしますが、一般企業とあまり変わりません。普通の一般企業はお菓子や商品を扱うところを、こちらはタレントを扱いますから、そこが少し違いますね」
◯「芸能人と仕事をする」。その意味とは・・。
「芸能人の周囲で働く人は、要は縁の下の力持ち。基本的にはTV局や雑誌社、事務所がクライアントとなりますので、自分の個性を出しつつも要求に合ったものを作り出さなくてはなりません。タレントをいかに良く魅せるかということが仕事です」
◯「雑誌を作る」そのためには・・
「芸能界に限ったことではありませんが、特にこの業界は一人では仕事ができません。例えば雑誌を作るには、編集者、カメラマン、ライター、スタイリスト、ヘアメイク、デザイナーが一つのチームになって紙面を作り上げます。この他にも校正、流通、書店…と様々な人がいるんですよ」
そして
学生からの質疑応答へ。
Q:編集の仕事で、つらいと思ったことはなんですか?
「特にないかな。週刊誌だったので、プライベートな時間がほとんど無かったけれど、その時は夢中だから『私って大変』なんて全然思わない。とにかくやりたいっていう気持ちの方が強かったかな」
Q:やりがいを感じるのはどんな時ですか?
「トラブルが起きたときにどう対処できるか、その時じゃない? トラブルに対してパニックにならないで、冷静に対処できたときは最高。それから、読者の反響ね。全国の顔も名前も知らない人達から、1日200通近くもメールをもらうの。これだけの人が喜んでくれて、お金を出して買ってくれるって実感することができて、良かったって思う」
Q:挫折をしたことはありますか?
「毎日。なんでも思った通りにいくなんて思っちゃダメね。でも、挫折は人を強くするから。もの凄く落ち込んだ経験が無い人は向上できないし、人間としてあまり良い成長の仕方はしないと思うの。好んで挫折する人はいないと思うけど、挫折は、した後が大事。だから失敗を恐れないで何にでも挑戦していって下さい」
たくさんの質問に答えて頂き、
エンタメ界の知らない一面を伺えて学生たちも大満足!
そして次は作文の時間。
テーマは「あなたが興味のある職業」について。
もちろん、並木先生がひとりひとりの作文を読んで、
直接講評を書いてくださいます。これもスペシャル!
次回の授業が楽しみですね♪