大滝先生(ファッションビジネス科常勤スタッフ) (O) X 学生 (S)
(S):ファッション業界での有名企業(株式会社G.M.C./現FREE’S INTERNATIONAL)の社長まで勤められましたが、最初にファッション業界を志したきっかけは?
(O):母がオーダーメイドでドレスを製作していましたので、おさない頃から生地やボタンで遊んでいたせいか、母の影響もあって、ファッション業界にはとても興味がありました。また、海外の人とも仕事ができるのではないかとも思っていましたよ。
(S):サンエー時代には『JILL STUART』や可愛い系のブランドを手がけていらっしゃいましたが、ファッションブランドをプロデュースとは、具体的に何をされていたのですか?
(O):ブランドのコンセプトワークから始まり、商品企画・MD、広告宣伝、販売など、一連の全てを担当する仕事です。
特に海外の有名ブランドを日本国内で販売する契約を行ったり、そのブランドが日本のお客様に如何に支持されるかを考え育てる仕事に関わって来ました。わかりやすく例えると「女性が赤ちゃんを産んで育てる」ようなイメージでしょうか?
(S):先生から見たアパレル業界の全体の流れを、分かりやすく説明して下さい。
(O):いろいろな解釈があると思いますが・・・
「広告宣伝」「企画&ものづくり」「販売」という3つの側面がからみあっているいるようなイメージがあります。
(S):先生がなさっていたプロデュースは、全体の流れで言うと、どの部分にあたりますか?
(O):新しいブランドのコンセプトを考え、それをイメージで表現し、デザインを考え商品を作る、そしてそれを雑誌編集部にプレゼンに行き、ショップでも販売をするというようなかんじで、ブランドプロデュースの全てを管轄する責任者ですね。
(S):男性がレディースの洋服に携わるのに、抵抗とかありましたか?
(O):メンズ服は自分の好きなものに片寄りがちで・・・ その分レディースは自分の彼女や娘(?)みたいなイメージで服を考えることができるし、アイテムも多く面白いと思う。
(S):アパレル業界に求められる人材って、どんな人たちですか?
(O):服が好きで、任された仕事はやりとげる人で、また変化が激しい業界なのでその「変化」が好きな人。夢を持ち実現していないイメージを共有できる人たちだと思います。
(S):高校生や専門学生のうちに、やっておいた方がいいことはありますか?
(O):なんでもいいので、自分が好きなもので「何か」を学生時代にやりとげること。それが業界に入って役に立つ!また外国語ですね。特に海外に出る機会が多くなってきているので英語をやっておいたほうがいいと思います。
(S):これからファッション業界を目指す人たちに一言お願いします。
(O):まずファッションが好きであったらトライしてみるべき!
デザイナーやパタンナーをはじめ、MDやプレス、ファッションアドバイザーなどファッション業界にはいろいろな職種があるので一度ファッション業界の中に身を置いてみて、自分に合っている職種を考えてみてもいいと思います。
他の大学でも学べないようなビジネスの世界をファッションビジネスの授業の中で僕の経験したこと、学んだ事のすべてを伝え
いずれファッション業界で大きく活躍する皆さんの姿を見たいと思います!
大滝秀一先生
tfacファッションビジネスコース常勤スタッフ
株式会社G.M.C.元代表取締役
<現)株式会社FREE’S INTERNATIONAL>
(株式会社サンエー・インターナショナル)
「JILL STUART(ジル・スチュアート)」や「Barbie(バービー)」をはじめ海外ブランドとのライセンスビジネス。MDなどを手掛け、サンエー・インターナショナルグループ会社代表取締役就任。
その後はPEACH JOHNなどのMDを手掛ける。