5月7日、当校の卒業生でスタイリストの高野夏季さんと、株式会社クリエイティブ・ギルドの卯木のぞみさんが、体験入学のゲストとしてご来校されました。
Q:高野さんのこれまで担当したお仕事の内容を詳しく教えて下さい!
「『Cyan』では、ムック本の表紙を担当したんですが、今は色をテーマにした連載ページも担当しています。
『SPUR』では、ブランド側からバッグを紹介したいからカワイイページを作ってほしいという依頼を受けてお仕事したことがありましたね。
独立した直後は、なかなかファッションページを担当させて頂けなかったのでずっと物取りをやっていましたが、ネイルを紹介したりするような上半身だけのページをやっていくうちに、少しずつ全身のページのお仕事をもらって…今に至るという感じでしょうか?
『PEACH JOHN』のカタログでは、雑誌に載った私の名前を見て下さったカメラマンさんが紹介してくださったりして。嬉しかったですね」
Q:女性のスタイリングが多いですね。男性を担当することもあるんですか?
某俳優さんのスタイリングもやらせて頂いたことがあります。映画の製作発表にも行きましたね」
Q:学校で勉強して一番役立っていることはなんですか?
「私はスタイリスト科卒業なんですけどミシンの授業もあるので「このモデルさんにはもうちょっと丈が短い方が合うかな」とか「もうちょっと細身にした方がいいかな」っていう時にささっとお直しできたりするのも、学校で学んだからなので勉強してよかったと思います。」
Q:お仕事現場の様子を教えて下さい!
「衣装に装飾するときに、アトリエ内には生地やスパンコールなど、備品はたくさんあるので場所が分からなくならないように管理するのも仕事のひとつなんです。コンサート会場等の現場に持って行って作業するときに大きいミシン箱も必要なので用意してあるんですよ」
Q:ステージでの衣装制作は忙しそうですね?
「そうですね。直しがあるときはコンサート会場内で、本番10分前まで縫っていることもありますよ」
Q:やりがいを感じるのはどんな時ですか?
衣装が出来上がった時に「この装飾いいね」と言ってもらった時には、とてもやりがいを感じます! あと、ファンの方々が「○○の衣装よかった」とか「かっこよかった」と言って下さるのを聞いたときも嬉しいですね
最後にお二人からファッション業界を目指す学生たちにメッセージを頂きました。
高野「私はファッションに携わる環境もなく育ったんですけれども、ただやってみたい、やりたいっていう気持ちだけでここまで来ました。気持ちとやる気さえあればできる仕事なので、皆さんも頑張って下さい!」
卯木「私も全くファッションの知識はなかったんですけど、学校で3年間で学んで、そしてとにかく衣装をやりたいっていう気持ちだけで頑張ってここまできました。強い気持ちさえあればできる仕事なので、皆さんにも頑張ってもらいたいですね」
〈Guest profile〉
スタイリスト 高野 夏季(たかの なつき)さん
2008年にスタイリスト科を 卒業。
スタイリスト 斉藤くみさんに師事した後、2014年5月に念願のフリ—スタイリストとして独立。アシスタント時代には、数多くの女優さん&俳優さんほか、有名人のスタイリングに携わる。現在はファッション誌「JJ」「InRed」などをはじめルミネ池袋のヴィジュアル広告や「JUN」の WEBサイトや女優さん、俳優さんのスタイリングなど幅広く活動している。
■株式会社クリエイティブ・ギルド
衣装製作
卯木 のぞみ(うのき のぞみ)さん
2015年3月にテクニカル科を卒業後
学生時代の研修を経て念願の株式会社クリエイティブ・ギルドに入社。
現在は一流芸能人の舞台からアイドルグループのコンサート衣装、人気テレビ番組に出演するタレント衣装に至るまで、幅広くエンターテインメント全般の衣装製作および衣装装飾を手がけている会社で従事する。