各業界のプロフェッショナルの方に経験談をお話しいただく1年生の人気授業「業界研究/講演会」。
今回はPEACH JOHNをはじめ様々なプレスを経て、現在ではQuatrzeや14、BETHなどのブランドを展開する株式会社VHFでプレス兼アートディレクターとしてご活躍中の若月円佳様にご来校いただきました。
Qプレスという仕事を目指したきっかけはなんですか?
私は元々雑誌の編集者になりたくて、大学でもエディトリアルや本の装丁を勉強していたんです。色々な雑誌を見ていく中で、綺麗な写真を使った広告が目に留まって「私もこんな綺麗なイメージを作る側に行きたいな」と思い、プレスを目指すようになりました。
Qプレスというのはどんな仕事をするのですか?
一般の会社では「広報」や「宣伝」にあたるのが、ファッション業界だと「プレス」という仕事になります。会社がどんなに優れた商品を作っても、消費者がその商品の存在を知らなければ買ってもらえませんよね? ですから雑誌掲載や広告の制作、イベントの企画やCMの制作、最近だとSNSなども使って商品やブランドを知ってもらったり、そういう仕組みを作るのがプレスのおもな仕事になります。
Qプレスという仕事のやりがいはなんですか?
ブランドのプレスというと、雑誌やSNSで芸能人と一緒に写真に写っていたり、華やかな印象があるかもしれません。たしかに他の仕事より、有名人に接する機会が多い仕事なんですけど、ショーや広告など大人数が関わる仕事のまとめ役をしたり、資料の作成や記事のチェックなど、地道なデスクワークも多いんですよ。そうやってできあがった雑誌の広告や、掲載記事を見ると言葉にできない達成感がありますね。タレントさんや社長さんしか出席できないような華やかなパーティーに出席できるのも、役得だなぁって思いますね(笑)。
Qどうしたらプレスになることができますか?
プレスというのは採用が少なく、あっても経験者のみの募集だったりと“狭き門”です。それでも私のように販売職で採用されてプレスになる人も多いので、「熱意」と「適性」があることをアピールすればプレスになることは夢ではありません。外部との窓口になる立場なので、笑顔で接しやすい人や、イベントを取り仕切るリーダーシップのある人は適性がありますよ。またプレスというのは“そのブランドの顔”になりうる人なので、私も転職して、所属する会社が変わったらファッションを見直して、そのブランドの理想像に近づける努力をしていました。
このほか若月様には、実際にプレスになるために実践していたことや、華やかなショーの裏話など様々なお話をしていただきました。tfac生たちも普段からTVなど目にする有名人の話に、興味深そうに聞き入っていました。貴重なお話、ありがとうございました!