先日開催されまし体験入学のゲストに、卒業生で現在はスタイリンク株式会社のデザイナー、渡辺舞さんがいらっしゃいました。
デザイナーになりたいと思ったきっかけはなんでしたか?
「昔から服が好きで、絵を描くのも好きだったので、両方ができるデザイナーになりたいなと思ったのがきっかけです」
どうすれば絵がうまくなれるんですか?
「小学生の時から、休み時間も放課後もずっと絵を描いていましたね。絵がうまくなるには、練習あるのみだと思います。練習という意識がなくても、たくさん描いていればうまくなっていきますよ。スケッチやデッサンなど、何かを真似て描いたり写したりすると、物を描くことを意識しなくても自然と描けるようになります。私も元々は絵がイラストっぽかったんですよね。高校生のときにコンテストで1位になることができなくて、その理由を尋ねたら『表現の仕方がイラストレーターみたい』と言われて。服のデザインを描くのに、イラストやアニメっぽい絵だと服のディティールが分からないんですよね。それからは、絵や着色から素材感が伝わるように描こうと意識し始めました」
デザイナーとはどんなお仕事ですか?
「ODMの仕事は、お客様から『こんな感じがいい』というぼんやりしたイメージでオーダーがくるので、仕様書を書いたり、それに合う素材探しをしたりします。最初は私も絵を描いて、それを物にする仕事なのかなって思っていましたが、実際はそうではないんですよね」
やりがいはなんですか?
「会社に、ブランド毎の業績が貼り出されるんですが、自分がそのブランドを担当し始めてから売り上げが上がったりすると嬉しいですね。他にも、海外出張に行けたりすることもあって、日本よりも先に色んなものが見て勉強するのがとてもやりがいを感じますね」
仕事で心がけていることはなんですか?
「何かやらなくてはいけないことを忘れてしまって、次の日になってしまっただけでも、すごく納期がずれてしまったり、工場に迷惑がかかってしまうので、何かを忘れないようにというのを一番心がけています」
学校で学んだことで、今も役立っていることはなんですか?
「『Mac演習』です。イラストレーターやフォトショップは資料作りに役立っています。それと『ブランド設計』は、就職活動にもとても役立ちました。『マテリアル』は、就職してからもっとしっかりやっておけばよかったなと後悔したので、ちゃんと勉強しておくと良いと思います」
最後にメッセージをお願いします。
「つらいこともありますが、とても楽しくやりがいのある仕事です。ぜひ皆さんも頑張って目指して欲しいと思います」
■Profile
渡辺舞さん
2013年3月に本校を卒業。現在はスタイリンク株式会社アパレルODM事業務デザイナーとして、109系ブランドのデザインを担当。