株式会社WAVE Internationalのgoa営業部で採用をご担当されている元杉裕平様と、シニアスーパーバイザーの成田真奈美様にご来校いただきました。
WAVE Internationalは、国内アパレル企業の売上高上位である、株式会社TSIホールディングスのグループ企業。そのなかでも『goa』は、ナチュラル&ビンテージカジュアルなイメージのアイテムで、tfac生にも大人気のブランドです。
■近年のアパレル業界で、注目していることは?
元杉様 ネットの発達で商品情報が誰にでも手に入るようになった今、販売職に求められるものが変わってきています。特にラグジュアリー系のブランドでは、顔やスタイルも違うお客様ひとりひとりにどのようなファッションやアイテムが似合うのかを提案する、スタイリストのような仕事ができることがポイントになってきています。一昔前は、ファッションのトレンドを作っているのは芸能人やモデルだったのですが、今は販売員になっています。芸能人はカッコいいですけど身近な存在ではないですよね? だったら身近な販売員さんの中で、「この人いいな」と思う人に色々相談して、商品選びに限らず色々相談してアドバイスをもらう。そういう傾向が、今のインスタグラムをはじめとしたSNSが発達する原因にもなっています。
■これからの時代、販売職に求められるスキルとはなんでしょう?
元杉様 素材や商品の知識は必要ですが、服のことだけ知っていればいいという時代ではありません。この服にどういうメイクや髪形が似合うのか、遊びに行く場所や美味しいレストランなど、TPOに合わせたトータルでお客様をプロデュースできる能力が求められていると思います。そうしたスキルを持った販売員には多くのフォロワーが付いてきますし、今後、独立してフリーの販売職でやっていける人、というのも出てくるのではないでしょうか?
■tfac生の印象はいかがですか?
元杉様 生徒さんの横のつながりが強い印象がありますね。授業だけでなく卒業ファッションショーでもそうでしたが、コミュニケーションが長けるような指導をされているんだろうな、という印象があります。授業でも明るく、自然体で話を聞いてくれていますよね。
■ファッション業界を目指す学生たちにアドバイスをお願いします
元杉様 企業には人間と同じように「性格」が色々あります。同じように「販売職」を募集している2つの企業があっても、入社してからやることは全然違う、なんていうこともあります。ファッション業界を目指す人は、商品ばかりに意識が向いてしまうのですが、実際の店頭で商品だけでなく店員の動きを見ることでも、そういった「企業の性格」を肌で感じることが大事だと思います。
成田様 ファッションに限らず、仕事をするのは大変なことだと思います。まずは「やってみよう」という気持ちから進めて、つらいこともあると思うんですけど、それを乗り越えた先に本当のやりがいや、楽しいことは待っていますよ。
貴重なお話、ありがとうございました!