モデル科対談:『モデルという仕事の魅力。夢に向かって一歩を踏み出すまで』 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

モデル科対談:『モデルという仕事の魅力。夢に向かって一歩を踏み出すまで』

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STAFF:津曲先生/小島先生/寺山先生
生徒参加者:佐藤さん/小林さん(モデルコース)

——日頃から先生方は「モデルの仕事は楽しい」とおっしゃっていますが、特にやり甲斐を感じるのはどういったところでしょうか?

 

寺山先生:共演者の俳優、カメラマン、演出家、雑誌編集者、ブランドのデザイナーなど、世界で活躍される著名な方々の人と出会えるのは、やっぱりモデルならではですよね。プロとしては、「会えてうれしい!」だけではなく、一流の現場にいることで、今の自分のレベルもわかります。「少し甘えていたな」とか、「もう少し努力しなければ」とか。「自分磨き」のモチベーションがすごく上がるんですよね。モデルは“自分磨きをした結果を評価してもらう仕事”ですし、ショーのお客様や読者の方からダイレクトに反応がいただけるのが、嬉しくもあり、やり甲斐だと思います。

 

津曲先生:そうですね。仕事をすればするほど、モデルとして、人間としてステップアップしていけますよね。

 

小島先生:少し現実的なお話になってしまいますが、1回目の仕事は事務所やマネージャーが取ってきてくださるんですね。でも、2回目からは自分の実力。2回目以降もリピートしてお仕事をいただくためには1回目で自分が頑張らなくてはいけない。リピートしていただければ、「評価されたんだ!」という自分の自信にもなりますし、仕事もどんどん広がっていきますよね。

 

 

——モデルに憧れる人は多いですが、それと同時に「私なんかなれるのかな?」ですとか、「家族に反対されるかも…」と不安に思う人も多いと思うのですが?

 

寺山先生:実は私の父親は最初、反対していました。モデル業界は芸能界に近いので、テレビなどの情報から良い印象があまり無かったようです。

 

津曲先生:やっぱり心配はされますよね、芸能界というと。でも、モデルは自己管理がしっかりできていないと続かない仕事なので、華やかに見えるかもしれないけど、自分自身のコントロールができる真面目な子が多いですよね。

それに、親としては、自分の子供が「やりたいと思うこと」「好きなこと」をやらせてあげたいと思うんじゃないでしょうか。だから、自分が一生懸命楽しんでやってれば、周りも分かってもらえると思いますよ。

 

小島先生:祖母が昔の人のわりには考え方が進んでいて、私が生まれてから家中の畳を全部取ってフローリングにして「正座してはいけない」と言われたんです。私は嫌だったんですけど、いろいろな習い事をさせられて(笑)。今にして思えば、私がモデルになるというのは、祖母の願いだったような気がします。もしかしたら、親御さんの方が「自分の子供がモデルになってくれたら…」と密かに願っているかもしれないですよね。

 

寺山先生:あとは、モデルになると決めて頑張る姿や日常生活を、親はしっかり見ているんですよ。そこで真剣に取り組んでいれば、「環境的にも大丈夫だな」と理解してもらえると思いますね。

 

小島先生:そして、出演したテレビや雑誌が親も気になってきて…。

 

津曲先生:そうそう! 掲載された雑誌のスクラップを作ってくれたりするのは、父親ですよね(笑)。

 

 

——学生のおふたりはご両親の反応はいかがでしたか?

 

佐藤さん:私も「モデルになりたい」と親に言ったら、すごく反対されて…。他の目標を探したんですけど、やっぱりやりたいことはモデルしかないと思ったんです。だから、もう一度、自分の意志をしっかりと伝えたら理解してくれて。今では祖父母も一緒になって応援してくれています。

 

小林さん:モデルは憧れの存在で、モデルになれるとは思っていませんでしたね。でも、やりたいことがモデルだったんです。だから、なれるかどうかよりも、なるための努力をまずしてみたいと思いました。いざ、tfacのモデルコースに進学して、プロモデルの先生の「モデルになるための授業」で基礎を身につけて、今の事務所のオーディションを受けたら…デビューが決まったんです!「100%なれない」って思っていたけれど、諦めずに一歩を踏み出して努力すれば、夢は実現するんだって実感しています。

 

 

——モデルコースで学ぶことの意義や有利な点はどんなところでしょうか?

 

小島先生:私たちの新人時代は、モデルコースのようなバックアップが無くて、スカウトされて突然仕事場に放り込まれてしまうのがあたり前でした。ですから、先輩モデルのポーズや現場スタッフへの受け答えを必死に真似したり、本当に大変でした。ですが、モデルコースは基礎がしっかり出来て、現場に出る前に自信もつけることができるから、すごく恵まれていると思います。

 

津曲先生:モデル事務所に入っても、その事務所がどういう系列の事務所かは、業界にいないとわからないんですよね。ウエディングのショーや雑誌メインの事務所とか。しかも、街でスカウトされて、登録料だけ取られてしまうということもありますし…。でも、モデルコースで勉強している学生なら、学校サイドでその事務所についてしっかり調べてあげることもできます。

 

小島先生:卒業後、モデルになってからもサポートしてくれるのもモデルコースの強みだと思います。モデルはずっと同じ事務所にいるケースばかりではなく、ステップアップなどで事務所が変わることも多いんです。たとえば、「今はファッションショーの仕事が多いけれど、これからは雑誌の仕事をしたい」など、モデルになってからステップアップと言うか、希望が出て来ることがあるんですよ。そういう時に、その子の現状を私たちの経験や業界を知っているからこそ理解してあげられて、アドバイスもできる。いきなり事務所に入ってしまったモデルだと、そこでつまずいてしまうこともありますから。

 

 

——長くサポートしてくれるプロのモデルがいると心強いですね。

 

津曲先生:私たちの新人時代は、通販のモデル、雑誌のモデル、ショーのモデルと、それぞれ分かれていたんですけど、今は、みんながいろいろなことを一緒にやるようになっているんですよ。あと、昔なら下着モデルは絶対にやらないとか。でも、世界的に考えれば下着のモデルなんて普通にこなしていますし。

私の事務所に土屋アンナさんがいたんですけど、彼女は「アッカンベー」みたいなポーズをしたり、日本のモデルの常識的なことを変えた部分もあるんですよ。それに下着も平気で、外国人モデルの感覚のようでした。今はモデル事務所がタレント事務所になっていたりと、境目が無くなってる部分があります。そういう時流も長年のプロでないとなかなかわからない、業界の歴史や知識という部分も伝えていきたいですね。

 

 

——最後に、モデルコースで学んで、実際にモデルとして活躍している2人から、モデル志望の方にメッセージをお願いします。

 

佐藤さん:プロの先生方になんでも相談できるのは、メリットだと実感してます。そして、想い描いている将来像以上の自分に、モデルコースで学んだ一年後にはなっていると思います。「なりたい」と思っているなら、ぜひチャレンジしてください!

 

小林さん:モデルコースに進学しても、まだまだいろいろ迷うことがあると思います。メイクやヘアなど今まで知らなかった世界がどんどん開けてくるので。もしかしたら、服も作りたいと思うかもしれないし。私も悩んだ時期がありました。でも悩んでいいと思うんです。モデルだけじゃなく、この学校は自分を変える力をつけてくれると思うので、夢に向かって頑張ってほしいと思います。

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2津曲 久美子 先生

モデルコース ウォーキング指導担当 

準ミスユニバース日本代表(69年)。「全日本国民的美少女コンテスト」の受賞者を対象としたウォーキング指導にあたる(上戸彩ほか多数!)。土屋アンナのウォーキング指導の実績もあり。TBSドラマ「土俵ガール!」にて主演した佐々木希のウォーキングの指導など、多岐にわたる活躍が評判。新人モデルの育成に励んでいる。

 






1小島 エミ
先生

モデルコース ウォーキング指導担当 
芦田淳・ニナリッチ・ランバン・君島一郎等の オートクチュール および、プレタポルテ ショー にモデルとして出演、評判を得る。『東レ エクセーヌプラザ青山 店』等をプロデュースするなど多岐にわたり活躍中。『 日産 ミスフェアレディ』等のウォーキング指導も定評がある。

 







4寺山 由記
先生

モデルコース ウォーキング指導担当  
ジバンシーのモデルにてパリコレ出演。ミスインターナショナル、「東京モーターショー」(ジャガーほか)等のイベント出演者にウォーキングのコーチ、およびモデルとしてのレッスン指導にあたる。ファッションメーカー販売促進イベントでは、フロアーショーの構成、演出、およびモデルとして出演すると同時にプレゼンテーションも。

 







52011年モデル科学生:小林宏薫さん

株式会社エム・プログレス所属決定

 












32011年モデル科学生:佐藤愛美さん

株式会社デフィ所属決定