先日の体験入学には、本校スタイリスト科卒業生の北谷奈々さんがお越しくださいました。現在、東京衣裳株式会社 映像事業部にて、主にテレビドラマなどの衣装をご担当されています。
現在のお仕事について教えてください。
「お仕事の内容としてはスタイリストと似ていて、ドラマやTV番組に出演される方々の衣装を用意しています。私は今、フジテレビに配属されているので、基本的にはフジテレビでお仕事することが多いです。」
映画やTVドラマは、雑誌や広告のお仕事に対して、どのようなところが違いますか?
「雑誌は基本的に、ページに載るモデルさんが着るお洋服を用意しますし、綺麗に見せることが重要ですよね。一方、映画やTVドラマには、“通行人”のような役名はついていないエキストラさんも
多く出演することがあります。なので、エキストラ分の衣装を用意したり、物語のテイストによっては、手を加えて汚した衣装を用意することもありますよ。」
同じお洋服を何着も用意することがあると聞いたのですが?
「用意することもあります! 先程の話にもありましたが、演出上お洋服を汚す場合、汚しをつけた衣装を撮ってから、綺麗な状態の衣装を撮影するというスケジュールで撮影することもあるんです。
リアルな時間経過を意識しながら、いくつか汚れたパターンの衣装を用意するので、4着ほど用意したこともありました。」
お仕事の魅力を教えてください。
「ドラマや映画は、エンドロールに自分の名前が載るので、いつも達成感があります。また、今はSNSなどで、担当した作品の衣装を褒めていただいているのを見かけることもあって。
自分が良いと思ったものが、見ている方に伝わっているんだな、と嬉しくなりますね。」
逆に大変はどんなところですか?
「監督のイメージと、自分のイメージがなかなかうまく噛み合わない時に、どう監督に寄り添って仕事を進めていくかというところです。
絵もあまり得意ではないので、伝え方に悩むことがありますね。その分、監督のイメージにぴったりハマって、良い作品ができた時は嬉しいです!」
在学中に学んでいて良かったことはありますか?
「マナーの授業で、ビジネスシーンでの敬語の使い方や名刺交換、電話のとり方などを学んだことは全て役に立っています。
今では日常のことですし、お仕事を始めたばかりの時にも恥をかかずにすみました。」
今、後輩としてtfacの卒業生が2人、北谷さんと一緒にお仕事されていますよね。
「自分が仕事を教える立場になってみて、伝える難しさを感じることもあります。学校で学んだことを活かせる場面もあれば、現場で初めて学ぶことももちろんあるので、
個人差があるところは、その子に合わせて指示するよう心がけています。」
本日ご参加くださった皆さまに、メッセージやアドバイスをお願いします。
「スタイリストという資格があるわけではないので、やりたいと思えば、誰にでも目指すことができるお仕事だと思います。
ぜひ、お洋服に関わる仕事がしたい! という思いを大切に、夢や目標に向かって充実した学校生活を送ってください。」
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次回open college は6/27に開催予定です。
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