米山裕也さんとtfac生の座談会開催(2) | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

米山裕也さんとtfac生の座談会開催(2)

tfacのスタイリスト科・卒業生で、

衣装デザイナー兼スタイリストとして活躍中の米山裕也さんと

tfac生による座談会のレポート第2弾をお送りします!

--スタイリストとして服を探すとき、モデルさんの

イメージに合った洋服を探すコツやポイントはありますか?

(1年基礎科 Sougaさん)

米山「自分の中で

“この人にはコレをこう着てもらったら似合うんじゃないか?”

という風に考える想像力ですかね。

たとえば“モノとしてかわいいアイテム”ってあるじゃないですか。

“この洋服かわいいな”とか“このカバンかわいいな”

っていうモノでも、自分で着てみたら

“あれ? ちょっと違うな”っていうことも多いですよね?

モノがかわいいだけじゃなくて、

“この人がこう着たらもっとかわいい”というところまで

想像力を働かせられるといいんじゃないでしょうか」

--とある番組で米山さんのお仕事風景を少し拝見しました。

アーティストの方と一緒にデザインを作られていましたが、

出演者自身と衣装を作る上で、苦労する点はありますか。

(1年基礎科 Saseさん)

米山さん「それはもちろんありますね。

アーティストさんが“こうしたいんだよね”と言った場合、

その人が思った通りか、それ以上の物を作らなくちゃいけないという

プレッシャーがあるので。

自分ひとりで作る物なら“これはこういう物です”

と言えばいいのですが、

相手に“こういう物を作ってほしいんです、お願いします”

言われたとき、僕なりに解釈した物を出して

“これは違う”と言われたら終わりなんですよね。

たとえば硬い素材でヒラヒラした服を作りたいと言われたとき、

ただ言われた通りの素材で作ってしまったら

“こんなのじゃない”って言われてしまいます。

そういうときには

“この硬い素材ではそういう物にはできないですけど、

こちらの素材を使えば、

見た目はほぼ同じでヒラヒラした感じにできますよ”

みたいなディスカッションが必要になりますね。

飲食店でも、お客様の思っているものと違う物を出していたら

“もうこんな店には行かないよ”

と言われてしまうのと同じなんです」

プロの集まる現場で活躍している米山さんの、

説得力のある言葉にtfac生たちも大満足!

座談会レポート、第3弾もお楽しみに。

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