先日、スタイリスト科1年生の授業「業界研究/講演会」のゲストに、スタイリストアシスタントの北谷奈々さんがいらっしゃいました。本校の2014年度卒業生として、学生時代の就職活動などを中心にお話していただきました。
Q お仕事について教えてください。
「テレビや映画などで着用する衣装を借りるためのアポイントメントや撮影現場での準備作業など、スタイリストのアシスタント業務を行います。現在は、フリーでスタイリストアシスタントをしています。人手が足りない時に、必要に応じて現場に呼んでいただき、お仕事をするという流れです。tfac卒業後はスタイリスト事務所に所属し、テレビ番組や映画、タレントさんの専属として、スタイリストアシスタントをしていました。来年4月からは、某衣装会社でテレビ局のドラマやバラエティといった映像分野を担当させてもらう予定です」
Q アシスタントとしてフリーのスタイリストに師事する場合と、会社への就職との違いを教えてください。
「就職活動のとき、会社所属かフリーか、ということは重要視していませんでした。1年生のころから研修に参加し、フリーのスタイリストの方についたこともあります。会社のメリットは、やはり安定性があること。お給料や福利厚生の面では、やはり会社のほうが制度として整っていると思います」
Q 仕事のやりがいを感じるのは、どんなときですか?
「映画などのロケ撮影になると、電車の始発時間に集合して終了は日付が変わるころ……というハードスケジュールも。それでも、携わった作品や番組のエンドロールに自分の名前があるのを見つけたときは、本当にうれしくてモチベーションが上がります! 好きなことを仕事にできるのは、とても幸せなことだと実感しているところです」
Q スタイリストアシスタントとして、心がけていることを教えてください。
「周りを見て、“自分が今、何をできるか”を考えることです。スタイリストやアシスタントは、タレントさんや役者さんに近い存在。業務はもちろん、モチベーションを保っていただく環境づくりも重要です。飲み物や椅子の準備といった小さなことでも気を配るようにしています」
Q 学生時代に学んだことで、今の仕事に役立っていることは何ですか?
「やはり、研修で得たことですね。1年生のときは興味がある内容のときにだけ参加していましたが、2年生になってからは『最低でも月1回は参加しよう!』と目標を決めて臨みました。当初はまだやりたいことが明確ではなかったので、いろんなジャンルや媒体の研修に参加できたのは良い経験でした。学んでいてよかったのはビジネスマナー。リース業務などでは電話応対が必須なので、事前に練習ができてよかったです。もっと学んでおけばよかったのはデザイン画ですね。私は絵が得意ではないので、服の説明をするときに絵を描いて相手に見せられると便利なのに……といつも思います」