スマートなお酒との付き合い方 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

スマートなお酒との付き合い方

こんにちは、管理栄養士のSHIMADAです。
フードサービス業界でのレシピ開発やイベント企画、コラム執筆などを手掛けた後、現在はクリニックにて年間1000人以上の栄養相談を担当。

本学園モデル科の栄養学講師として勤務しています。

 

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。

それに伴い、年末年始は忘年会や新年会など宴席が復活のきざしがみられていますね😉

飲酒は20歳を過ぎてから!ですが、

この冬初めて外でお酒を楽しむ機会に恵まれる方も多いかもしれません。

大人たるもの、スマートにお酒を楽しむべし!

飲酒量の調整はもちろんですが、おつまみの選び方によっても悪酔いを防げるんですよ。

 

酒類に含まれるアルコールは、飲んだ後しばらくは副交感神経が有意になり、リラックス状態となり

緊張がほぐれたり血流が良くなるということもありますが、それは一時的なこと。

アルコールは小腸で吸収されたのち肝臓に送られ優先的に分解されるのですが、

その分解の過程で「アセトアルデヒト」という非常に毒性の高い成分を経由します。

このアセトアルデヒドが頭痛や吐き気、翌日に残れば二日酔いの原因になるわけですが、

さらに分解がすすみ、「酢酸」にまで分解されればひと安心。

 

最終的には「水」と「二酸化炭素」まで分解されて尿や呼気から排泄されます。

このように、アルコールの分解は一筋縄ではいかず、いくつかのステップを踏んで無毒化されますが、

できることなら「毒」は早いうちにどんどん分解して身体の外に排泄したいですよね。

解毒においては様々な分解酵素が関与していおり、その酵素活性に必要な栄養素こそ、

悪酔いを防ぎ肝臓を守る栄養素でもあるのです。

 

ここでは簡単に説明しますが、

まず第1段階の分解酵素としては、

ナイアシンとビタミンB1が関与します。(どちらもビタミンB群ですね)

そして、酵素活性には助っ人ミネラルが必要でナイアシンには亜鉛、ビタミンB1には鉄が助っ人として必要です。

第2段階の分解酵素には、同じくナイアシンと亜鉛が必要です。

また、酵素活性を包括的に担っているのがミネラルの王様といわれるマグネシウム!

アルコールを多飲するとマグネシウムの排泄も進むのでマグネシウム補給も欠かせません。

また、身体を酸化ストレスから守るビタミンCも飲酒時の心強いサポーターです。

 

さて、これらの栄養素が含まれるおつまみはどんなものがあるでしょう?

 

ナイアシンといえば鶏肉に多くふくまれますね。

それなら鶏肉の唐揚げ?

唐揚げは油が多く体脂肪を溜め込みやすいので焼き鳥にする??

焼き鳥は塩分が多い可能性が高いので、蒸し鶏のサラダにする???

牡蠣や枝豆で亜鉛・ビタミンB1・マグネシウムを補って・・・

などなど、栄養学の知識があれば効果的なメニューを組み立てながら楽しめますね✨

 

最後に「水」も忘れずに。

解毒と排泄には水が必要ですから、お酒と同量の水をこまめに補給していきましょう。

 

スマートでインテリジェンスな飲み方を!


SHIMADA

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