スタイリスト 高木麻希さん | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

スタイリスト 高木麻希さん

先日、1年スタイリスト科の「業界研究」授業のゲストとして、卒業生のスタイリスト 高木麻希さん(2008年度卒)が講演にいらっしゃいました。

 

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現在のお仕事内容を教えてください。

「今は主にTVや広告の仕事をしています。最近は、広告だと某飲料メーカーさんのWEBと店舗で流す広告映像を撮りましたね。TVは、毎週月〜金曜毎夕に番組に出られているアナウンサーさんの衣装を毎日準備したり、タレントさんの隔週でレギュラーの仕事をしたりしています」

 

どうしてスタイリストになろうと思ったんですか?

「私はもともとデザイナーになりたくて、高校も被服科を選んだんです。デザインを描いてコンテストに送って、デッサンが通ったら物を作るっていうことをやっていたんです。でも、実際に現場やショーに行くと凄すぎて。自分は、デザイナーにはなれないなって思ってしまったときに、高校の先生が「そんなに服が好きだったらスタイリストって仕事はどう?」って教えて下さって。そこで初めてスタイリストっていう職業を知りました」

 

tfacで学んだことで、特に役立っていることはなんですか?

「全部役立っているんですよ。でも、一番はマテリアル(素材)。難しかったのであまり好きじゃなかったんですけど、本当に役に立つので覚えた方がいいです。ディティールと生地の説明は、今でもよく言葉にしていますね。あと、広告の仕事はMacを使って資料を作るので、PCには慣れていた方がいいと思います」

 

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仕事で大変なことはなんですか?

「以前やったCMでは、服以外にもたくさん用意しなくてはいけないものがあって大変でした。例えば、そのシーンにつかうクッションなどの小物や家具など、空間までコーディネートするのがスタイリストの仕事なので、自分の好きな服ばかりを用意していればいいって訳じゃないんですよ」

 

スタイリストという仕事の魅力はなんですか?

「服とはちょっと関係ないんですが、特別な場所に入れて頂けたり、自分じゃ行かないような場所に連れて行ってもらえることですね! ロンドンオリンピックのメディアセンターに、キャスターさんのスタイリングをしに行ったこともあるんですよ! あと、競馬の優勝ジョッキーに花束を渡す方のスタイリングをしたことがあるんですが、VIPしか入れない席に入ったことがありましたね。自分じゃ絶対に行かないようなところだったので、新鮮でしたね。北海道に泊まりがけで仕事に行った時は、毎晩美味しいものを食べさせてもらいました。最高でしたね」

 

スタイリストになるために何をしたらいいですか?(1SB makitaくんより)

「スタイリストに限らず、やりたいことがあるなら、それに必要なことを人一倍勉強して、努力すること! 人と同じことをやっていても抜け出せないですからね」