株式会社ビームス 南馬越一義様 | ファッション専門学校の東京服飾専門学校

株式会社ビームス 南馬越一義様

 

業界の最先端で活躍されているゲストをお迎えし、業界の現状や体験談などをお話しいただく「業界研究/講演会」の授業。

 

全校生徒を対象に行われた今回の講演会に、株式会社ビームスから、執行役員 ビームス創造研究所(HALS)所長 シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義様をお迎え致しました!

 

MCは2年ビジネス科のIkedaくん、2年スタイリスト科のKatoさんとMakitaくんが担当しました!

 

 

Img01

 

 

今、私たちtfac生は卒業制作ファッションショーに向けて動き始めたところです。

先週ニューヨークコレクションに行かれたとお伺いしましたが、現地では、実施方法や演出方法で、何か新しい発見はありましたか?

「今年の秋に発表されるコレクションの商品というのは、来年の春に店頭に並びます。ですが、ニューヨークコレクションは、この2年くらいで「シーナウ・バイナウ(see-now-buy-now)」といって、ショーを見たときには、もうWEBで買えるとか、店頭に並んでいるものに変わってきているんです。

 

面白いなと思ったのは、学生さんの卒業コレクションみたいなものとか、学生が対象のアワードのようなものが出てきたこと。テキスタイルやテクスチャーのセンスはスゴかったですね。東京コレクションでも、学生さんの作品を見せる機会があってもいいなと思いました」

 

 

Img02

 

 

 

来年の春から、店頭に立つ販売員になるのですが、心がけるべきことはなんですか?

「販売員って、お店によって雰囲気とか接客の方法が違いますよね。ロールプレイングというのはありますが、あまり型にはまりすぎなくていいのではないかと思います。扱う商品によって雰囲気を変えてみたり。販売員というのはお客さんのお買い物のサポートなので、普段から人とコミュニケーションを取るようにしたり、人の気持ちを察することができるように心がけるといいのかもしれないですね」

 

 

お客さんの購買意欲を高める接客のコツはなんでしょうか?

「お客さんが心地よいと感じられる接客の仕方をすることですよね。

 

僕が大学生のとき。お客さんとしてビームスに行った際に接客して下さったのが、現在はユナイテッドアローズの上級顧問である栗野さんだったんですね。当時は店長で、雑誌に出たりしていて有名な方だったので、お顔は知っていたんですが、単純に服だけじゃなくて、いろんな話題が豊富なんですよね。その会話に引き込まれて、よくお店に通うようになって。栗野さんに「バイトしない?」って言って頂いて、アルバイトを始めたのが入社のきっかけだったんですよ。

 

人間としての魅力をあげること。その魅力にひかれて、お客様がお買い物をしてくださるということかもしれないですね」

 

 

バイイングに必要なスキルはなんでしょうか?

「『これ売れるんじゃないか?』というよりは『今、これが盛り上がってる!これで商売するんだ!』みたいな情熱でしょうか。

 

日本のマーケットで『これいいんじゃない?』って思っても、他の人も同じことを考えていることが多いんですよね。ショッピングモールに行くと、お店の看板が違うだけで、置いてある商品はほとんど一緒みたいになっているところがありますよね。市場にあわせていると競合はたくさんあって、ほかとの違いがでないので、自分の世界・価値観でいいなと思うものを買うように心がけるのがいいんじゃないでしょうか」

 

 

このほか、学生たちの質問にたくさんお答え頂きました。

 

南馬越さま、お忙しい中本当にありがとうございました!

 

 

最後にMCを務めた学生たちと!

 

Img03

 

 

■Profile

株式会社ビームス ビームス創造研究所 シニアクリエイティブディレクター

南馬越一義(みなみまごえ・かずよし)様

アルバイトを経て、1984 年に入社。ショップスタッフ、店長、バイヤーを経て、現在はビームス創造研究所のシニアクリエイティブディレクターに。「くまモン×ビーミング ライフストア 大物産展」や「KENDAMA TOHOKU」など数多くの事業を手がける。