本校の産学連携授業でも協力をいただいている、株式会社クレヨンの田中大資社長と人事部の山田雄祐様に、1年ビジネス科の「就職ガイダンス」の授業講演のため、ご来校いただきました。
1972年にセレクトショップとして創業し、現在では『Lois CRAYON』や『LIFE WITH FLOWERS.』、『&ellecy』など、企画制作から自社で行った商品が9割を占めるというクレヨン様。ファッション業界の激しい流れの中で、これまでクレヨン様が取ってきた戦略と、これからの業界の見通しなどについて田中社長の解説をいただきました。
さらに業界で活躍する人物に共通することとして、田中社長が挙げられたのが「色々なことを知ろうとする人」と「考えたことを伝える能力のある人」の2つの能力。デザイナーやMDは世界情勢や環境の変化についても知っていなければならないし、どんなにすばらしい構想を頭に描いたデザイナーやVMDでも、それを作る人たちに伝えられなければ実際の物や店舗は作れない、というお話に学生たちもうなずきながら聞き入っていました。
また人事の山田様からは、『Lois CRAYON』を立ち上げる際にターゲット層をイメージするのではなく、“英国人の建築家と日本人の呉服屋の女性の間に生まれた23歳の女性で~”というように、ブランドを体現するひとりの女性を設定していくことで、商品を展開していく手法をご説明いただきました。
また、ご自身が販売職としてキャリアをスタートしたときの「この会社は怒られるまでは自由にやっていいんだ、と気が付いてから、何をするべきかを常に考えるようになった」というエピソードは、これからファッション業界へと進む学生たちにとっても大きなアドバイスに!
ブランドの社長として、人事としての視点からお話しいただいた内容は、学生たちの将来に向けて非常に参考になるだけでなく、2月の『ショップ&ギャラリー』の授業で開く、ポップアップストアに向けたヒントにもなったようです。
田中社長、山田様、ありがとうございました!!