服飾系のデザイナーとひと口に言っても、メーカーのデザイン担当の部署で活躍する人もいれば、自身のブランドを立ち上げてコレクションで発表する人もいたりと活動の仕方はさまざま。中でも衣裳デザイナーは、舞台やコンサート、イベントなどが主な活躍の場になります。
毎日、どんなお仕事をしているの?
数々の人気アイドルグループのコンサートや舞台、イベントなどで、衣裳デザインとスタイリングを手掛けている米山さん。それぞれのステージの内容やセットのイメージに沿って多彩な衣裳デザインを生み出しています。クリエイティブ最前線の現場で、忙しい毎日!
オファーがあってまず最初にするのは、雑誌のスナップやネットのコレクションサイトなどで参考画像を集める資料出しの作業。続いて、その資料を手に、出演者やスタッフとの打ち合わせを行います。そこで出演者・スタッフと内容をすり合わせ、決まったアイデアをもとにデザイン画を作成し、サンプル生地を収集。デザイン画を出演者に見せてGOサインが出たら、今度はパタンナーさんと打ち合わせをして同時進行で生地を縫製に出します。出来上がった衣裳を実際に来てもらう“フィッティング”で仕上がりをチェック。やっと完成した衣裳を着てリハーサルへ。ここでも実際に動いて不具合がないか確認作業をします。そして、ついに迎える本番直前の最終リハーサル。ここでも念入りにチェックして、本番ギリギリまで調整をして本番を迎えます。
「ひとつのステージで衣裳が完成するまでの期間は、だいたい1カ月〜1カ月半。順を追って作業を進めていきますが、たくさんの案件を掛け持ちすることも多いので、それぞれがおろそかにならないようスケジュール管理も大事ですね」